偏差値帯:42.5〜55.0(Tier C)※医学科62.5
就職率:99.2%(就職希望者ベース・大学公式)
藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」
「富山大学 恥ずかしい」——微妙なラインだよな。上を見れば旧帝大や金沢大学がいるし、下を見ればギリセーフとも思える。そのモヤモヤ、わかる。
ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。
富山大学はFラン?偏差値と入試データで検証
まずは偏差値から確認しよう。富山大学は富山県に本部を置く国立大学で、9学部を擁する総合大学だ。河合塾の偏差値は42.5〜62.5。医学科を除くと42.5〜55.0の範囲に収まる。
学部別偏差値
| 学部 | 偏差値(河合塾) |
|---|---|
| 医学部(医学科) | 62.5 |
| 薬学部(薬学科) | 55.0 |
| 薬学部(創薬科学科) | 50.0 |
| 人文学部 | 50.0 |
| 理学部 | 45.0〜55.0 |
| 教育学部 | 47.5 |
| 経済学部 | 47.5 |
| 芸術文化学部 | 47.5 |
| 工学部 | 45.0〜47.5 |
| 都市デザイン学部 | 42.5〜50.0 |
| 医学部(看護学科) | 42.5 |
出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)
医学科は62.5と別格だが、それ以外の学部でも人文学部50.0、薬学部55.0と、地方国立大学として標準〜やや上の水準をしっかり維持している。都市デザイン学部の下限42.5が目立つが、これは材料デザイン工学科の一部方式に限った数字だ。
「Fランか?」と聞かれたら、答えは明確にノーだ。Fラン(ボーダーフリー)というのは河合塾の偏差値で「BF」がつく大学のこと。富山大学にはBFの学部は1つもない。国立大学でFランと呼ばれること自体が、そもそも的外れだ。
次に、入試の競争率も確認しておこう。
倍率推移
| 学部 | 倍率(2025年度・前期) |
|---|---|
| 医学部(医学科) | 7.9倍 |
| 薬学部(薬学科) | 4.1倍 |
| 理学部 | 2.2〜2.9倍 |
| 芸術文化学部 | 2.5〜2.6倍 |
| 薬学部(創薬科学科) | 2.3倍 |
| 経済学部 | 1.9倍 |
| 人文学部 | 1.9倍 |
| 工学部 | 1.6〜5.7倍 |
| 教育学部 | 1.4倍 |
| 都市デザイン学部 | 1.1〜2.7倍 |
| 医学部(看護学科) | 1.1倍 |
出典:パスナビ(2025年度入試結果)
医学科7.9倍、薬学科4.1倍と、理系上位学部は高い競争率を維持している。国立大学は受験機会が基本1回しかない中での倍率だから、受かった時点で選ばれた人材という事実は押さえておきたい。2024年度も各学部1.2〜3.5倍前後で推移しており、安定した志願者数を集めている。
富山大学の就職実績
偏差値の次は就職データを確認しよう。大学の評価は入口の偏差値だけでは決まらない。出口の就職実績がどうかが重要だ。
学部別就職率
| 学部 | 卒業者数 | 就職者数 | 就職率 |
|---|---|---|---|
| 人間発達科学部 | 170 | 158 | 100.0% |
| 医学部(看護) | 187 | 185 | 100.0% |
| 薬学部(6年制) | 109 | 66 | 100.0% |
| 工学部 | 356 | 135 | 100.0% |
| 芸術文化学部 | 108 | 81 | 100.0% |
| 都市デザイン学部 | 131 | 69 | 100.0% |
| 経済学部 | 335 | 302 | 98.4% |
| 理学部 | 159 | 54 | 98.2% |
| 人文学部 | 175 | 155 | 98.1% |
| 全体 | 1,730 | 1,205 | 99.2% |
出典:富山大学公式 令和6年度卒業・修了者進路状況
就職希望者に対する就職率99.2%。6学部が100%を達成している。工学部は卒業者356名のうち就職者135名と少なく見えるが、これは大学院進学者が多いため。就職を希望した学生はほぼ全員が就職できている。全国平均(約97%前後)を大きく上回る数字だ。
主要就職先
| 学部 | 主な就職先 |
|---|---|
| 人文学部 | 富山県庁8名 / クスリのアオキ5名 / 北陸銀行5名 / JTB / 富山市役所 各2名 |
| 経済学部 | 北陸銀行10名 / 富山県庁・福井県庁・富山市役所 各7名 / 富山第一銀行5名 / インテック3名 |
| 工学部 | 北陸電力4名 / 三協立山3名 / YKK / PFU / 関西電力 / 三菱電機ビルソリューションズ 各2名 |
| 薬学部 | 総合メディカル7名 / アインホールディングス / スギ薬局 / 日本調剤 各4名 |
| 教育学部 | 富山県公立学校教員25名 / 石川県公立学校教員8名 / 富山県庁4名 |
| 医学部(看護) | 富山大学附属病院25名 / 石川県立中央病院4名 / 信州大学医学部附属病院2名 |
出典:パスナビ / 富山大学公式(2024年3月卒業者実績)
北陸銀行、北陸電力、YKK、三協立山、PFU——北陸を代表する企業がズラリと並んでいる。さらに関西電力や三菱電機グループなど全国区の企業への実績もある。公務員も富山県庁・富山市役所を中心に多数輩出しており、地域の中核人材を育てる大学としての役割を果たしている。
教育学部からは教員採用が安定しており、薬学部は調剤大手への就職が厚い。学部ごとに明確な出口があるのは、総合大学としての強みだ。
同偏差値帯の大学と比べると?
富山大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ北陸・甲信越エリアの国立大学と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率 | 学費(4年概算) |
|---|---|---|---|
| 富山大学 | 42.5〜55.0 | 99.2% | 約243万円 |
| 新潟大学 | 45.0〜65.0 | 98.9% | 約243万円 |
| 信州大学 | 45.0〜65.0 | 97.8% | 約243万円 |
出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度実績)
学費は国立大学なので3校とも同じ。入学金282,000円+授業料535,800円×4年で約243万円。私大の半額以下だ。
就職率を見ると、富山大学の99.2%は新潟大学(98.9%)や信州大学(97.8%)と比べてもトップの数字。偏差値の下限は富山大学がやや低めだが、就職率で上回っているのは注目に値する。地方国立大学はどこも地元産業との結びつきが強く、就職支援が手厚い。その中でも富山大学の99.2%は頭一つ抜けている。
ちなみに富山県は製薬業が盛んで、「薬の富山」として知られる。富山大学の薬学部はその恩恵を直接受けており、地元の製薬企業や調剤薬局への就職ルートが太い。これは他の国立大学にはない、富山大学ならではの強みだ。
「富山大学 恥ずかしい」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人も多いと思う。じゃあなぜ「恥ずかしい」と検索されるのか。
中位以上の偏差値にもかかわらず検索されるのは、比較対象が上にいるからだ。同じ北陸エリアには金沢大学(偏差値50.0〜65.0)という存在がある。「北陸の国立大学」と聞いたときに真っ先に名前が挙がるのは金沢大学で、富山大学はどうしてもその影に入りやすい。「もう少し頑張れば金沢に行けたのでは」という意識が、「恥ずかしい」という検索につながっている部分はあると思う。
もう一つは、地方国立大学全体への偏見だ。ネット上では「地方国立vs都会の私大」という構図で語られることが多い。MARCHや関関同立と比較されて「知名度が低い」「地味」というイメージを持たれやすい。ただ、これは知名度の問題であって、大学の実力とは別の話だ。
さらに、富山県自体が人口約100万人の小規模な県であることも影響している。県外での大学の知名度が低く、「富山大学です」と言ったときにピンとこない人がいる——その反応が「恥ずかしい」という感覚を生んでいる可能性がある。
ただし、データを見ればわかる通り、実態はその検索イメージとは大きく異なる。就職率99.2%、北陸電力やYKKへの就職実績、薬学部の強み——これは「恥ずかしい」で片づけられる大学じゃない。偏差値という1つの数字や、ネット上の印象だけで大学の全てが決まるわけじゃない。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
データを見ればわかる通り、富山大学は不安に思うような大学じゃない。偏差値も就職実績もしっかりしてる。国立大学としての学費の安さ、北陸産業界との太いパイプ、99.2%の就職率——武器は十分に揃っている。
俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。
同じ偏差値帯の大学を見る:偏差値45〜54の大学一覧|就職率・学費データ付き

