信州大学は恥ずかしい?やばい?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:45.0〜65.0(Tier C)

就職率:98.3%(就職希望者ベース・パスナビ)

藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」

更新日:2026年4月 | 出典:信州大学公式 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net

「信州大学 恥ずかしい」——微妙なラインだよな。上を見れば旧帝大がいるし、下を見ればギリセーフとも思える。そのモヤモヤ、わかる。

ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。

信州大学はFラン?偏差値と入試データで検証

まずは偏差値と入試の実態を見てみよう。信州大学は長野県に本部を置く国立大学で、河合塾の偏差値は45.0〜65.0。8学部を擁する総合大学だ。

学部別偏差値

学部 偏差値(河合塾)
医学部(医学科) 65.0
理学部 50.0〜55.0
農学部 47.5〜55.0
経法学部 50.0
医学部(保健学科) 50.0
教育学部 45.0〜52.5
工学部 45.0〜52.5
繊維学部 45.0〜52.5
人文学部 共テ得点率75〜77%

出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)

医学部医学科の65.0を筆頭に、理学部・農学部は55.0に達する。一方で教育学部・工学部・繊維学部の下限は45.0。学部による幅はあるが、主要学部の偏差値中央値は50.0前後で、国立大学の中堅に位置する。

「Fラン」という声もあるようだが、正直ありえない。共通テスト得点率は52%〜84%で、国立大学の二次試験と共通テストの両方を突破する必要がある。私立のFラン大学とは入試の構造が根本的に違う

倍率も確認しておこう。

倍率推移

学部 2025年度 2024年度
人文学部 2.6倍 2.7倍
教育学部 2.0倍 2.3倍
経法学部 1.6倍 1.7倍
理学部 2.0倍 2.4倍
医学部 2.7倍 4.5倍
工学部 2.0倍 1.7倍
農学部 2.1倍 1.8倍
繊維学部 1.5倍 2.3倍

出典:パスナビ(一般選抜合計・2025年度/2024年度入試結果)

医学部は2〜4倍台、人文学部・理学部は2倍台で推移している。国立大学は共通テストとの二段階選抜で既にふるいにかけられた上での倍率だ。私立大学の「とりあえず受けておく」倍率とは意味が異なる。「やばい」「誰でも入れる」は完全に的外れだと言っていい。

信州大学の就職実績

偏差値だけでは大学の価値はわからない。ここからは、卒業後の就職データを確認していこう。

学部別就職率

学部 就職希望者数 就職者数 就職率
教育学部 185 185 100.0%
医学部(保健学科) 115 115 100.0%
経法学部 163 161 98.8%
農学部 84 83 98.8%
工学部 148 146 98.6%
人文学部 90 87 96.7%
理学部 69 66 95.7%
繊維学部 49 45 91.8%
全体 903 888 98.3%

出典:パスナビ(2025年3月卒業者実績)

就職希望者ベースで98.3%。教育学部と医学部保健学科は100%だ。繊維学部の91.8%がやや低く見えるが、繊維学部は卒業者280名中222名が大学院に進学する理系学部。就職を希望した49名中45名が内定を獲得しており、少数精鋭の数字だ。

ちなみに工学部も卒業者516名中357名が大学院進学。信州大学は理系学部の大学院進学率が非常に高いのが特徴で、これは研究力の高さの裏返しでもある。

主要就職先

学部 主な就職先
人文学部 地方公務員(市区町村)10名 / 地方公務員(都道府県)6名 / 国家公務員4名 / 八十二銀行
教育学部 教員(小学校)62名 / 教員(中学校)52名 / 教員(高等学校)11名
経法学部 国家公務員33名 / 地方公務員(市区町村)13名 / 八十二銀行6名
工学部 地方公務員(都道府県)10名 / 国家公務員6名 / セイコーエプソン / 大林組 / ミネベアミツミ
医学部(保健) 信州大学医学部附属病院21名 / 相澤病院7名
農学部 地方公務員(都道府県)7名 / 国家公務員6名 / 地方公務員(市区町村)6名
繊維学部 ミネベアミツミ3名 / セイコーエプソン / 守谷商会

出典:パスナビ(2025年3月卒業者実績)

経法学部から国家公務員33名は目を引く数字だ。教育学部からは小・中学校の教員が合計114名。公務員・教員への就職パイプが太いのは国立大学ならではの強みだ。

民間企業では、セイコーエプソンやミネベアミツミといった長野に拠点を置くグローバル企業への就職実績がある。セイコーエプソンは売上高1兆円超のプリンター世界大手、ミネベアミツミは精密部品で世界シェアトップクラスの上場企業だ。地方国立大学から世界企業への就職ルートが確立されている。

同偏差値帯の大学と比べると?

信州大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ偏差値帯の国立大学と比較してみよう。

大学名 偏差値帯 就職率 学費(4年概算)
信州大学 45.0〜65.0 98.3% 約243万円
新潟大学 45.0〜65.0 98.9% 約243万円
富山大学 42.5〜62.5 約98% 約243万円

出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度実績)

偏差値・就職率・学費。3校ともほぼ横並びだ。国立大学の標準学費は4年間で約243万円。私立大学の文系で約400万円、理系で約550万円かかることを考えると、コスパの差は歴然だ。

新潟大学・富山大学はどちらも信州大学と同じ「5S」と呼ばれる地方国立大学群の仲間。就職率もほぼ同水準で、地域の基幹大学としての役割を果たしている。信州大学も長野県唯一の国立総合大学として、地域の産業・教育・医療を支える中核的存在だ。

「信州大学 恥ずかしい」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「恥ずかしい」「やばい」と検索されるのか。

信州大学が「恥ずかしい」と検索される背景には、偏差値の数字が一人歩きしている面がある。中位以上の偏差値にもかかわらず検索されるのは、旧帝大や早慶との比較で「もっと上に行けたのでは」という意識が働くからだ。

信州大学は長野県松本市にメインキャンパスがあり、東京や大阪のような都市部の大学と比べると「地方の大学」というイメージがつきやすい。特に首都圏出身の受験生にとっては、「わざわざ長野まで行って通う大学」という捉え方をされることもある。その結果、偏差値が同等でも知名度の差で損をしている面がある。

また、「5S」(信州・新潟・静岡・埼玉・滋賀)という大学群の中で語られることが多く、旧帝大や金岡千広(金沢・岡山・千葉・広島)の「一つ下」という序列意識も影響している。ただし、データを見ればわかる通り、就職率98.3%・国家公務員33名・セイコーエプソンへの就職実績——これは「恥ずかしい」では片づけられない成果だ。

さらに言えば、信州大学の繊維学部は全国の大学で唯一の学部だ。繊維・素材科学の研究で国内トップレベルの実績を持ち、ミネベアミツミやセイコーエプソンなど精密機器メーカーへの就職に直結している。こうした独自の強みを知らずに、偏差値の数字だけで「やばい」と判断するのはあまりにもったいない。

まとめ ― 配られたカードで戦うために

データを見ればわかる通り、信州大学は不安に思うような大学じゃない。偏差値も就職実績もしっかりしてる。

俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

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