偏差値帯:35.0〜37.5(Tier A)
就職率:98.1%(就職希望者ベース・大学公式)
藤原の一言:「不安に思う気持ちは痛いほどわかる。でもここから変えられる」
「ものつくり大学 恥ずかしい」——検索した気持ち、痛いほどわかる。俺も偏差値37くらいの大学に通ってた。大学名を言うたびに空気が変わるあの感じ、何度も経験した。
でも、今更それを嘆いても仕方ない。ここから配られたカードで戦うしかない。だからまず、ものつくり大学の現実をデータで確認していこう。
ものつくり大学はFラン?偏差値と入試データで検証
まずは偏差値と入試の実態を見てみよう。ものつくり大学は埼玉県行田市にある私立大学で、技能工芸学部の1学部2学科構成。河合塾の偏差値は35.0〜37.5だ。
学科別偏差値
| 学科 | 偏差値(河合塾) |
|---|---|
| 建設学科 | 35.0〜37.5 |
| 情報メカトロニクス学科 | 35.0〜37.5 |
出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)
偏差値35.0〜37.5は、BF(ボーダーフリー)に近い数字ではある。ネットで「Fラン」と呼ばれやすい帯にいるのは事実だ。ただ、ものつくり大学は「ものづくり」に完全特化した全国でも珍しい工科系大学で、講義と実技の比率が約4:6という実習重視のカリキュラムを敷いている。教員1人あたりの学生数は9人という少人数制で、3Dプリンタは1人1台配置。他の大学とは教育設計そのものが違う。偏差値はあくまで入試難易度の指標であって、この大学の特殊な教育価値を測れるものじゃない。これは覚えておいてほしい。
「誰でも受かる」という声についても、入試データで確認しておこう。
倍率(2025年度入試)
| 学科 | 倍率(2025年度・一般選抜) |
|---|---|
| 建設学科 | 1.5倍 |
| 情報メカトロニクス学科 | 1.5倍 |
| 全選抜合計 | 1.3倍 |
出典:パスナビ / Kei-Net(2025年度入試結果)
一般選抜で両学科とも1.5倍。推薦・総合型を含めた全選抜では1.3倍。決して高倍率ではないし、受験すればほぼ合格できる水準にあるのは事実だ。ただ、倍率が低い=価値がないではない。ものつくり大学は40日間の長期インターンシップが必修(参加率100%)で、技能五輪全国大会には22年連続出場、NHK大学ロボコンにも15回出場という実績を持つ。入口の偏差値や倍率だけで判断すると、この大学の本質を完全に見誤る。
ものつくり大学の就職実績
偏差値だけ見ると不安になるのはわかる。でも「恥ずかしい」かどうかは、卒業後にどうなれるかで決まる。就職データを見てみよう。
就職率
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 卒業者数 | 248名 |
| 就職者数 | 220名 |
| 進学者数 | 14名 |
| 就職率(就職希望者ベース) | 98.1% |
出典:ものつくり大学公式(2025年3月卒業生実績)
就職率98.1%。創立以来の平均就職率も97%以上を維持している。全国平均(約97%前後)を上回る水準で、「恥ずかしい」と検索される大学の実態としては、かなり優秀な部類に入る。
主要就職先
| 業界 | 主な就職先 |
|---|---|
| ゼネコン | 清水建設 / 大林組 / 五洋建設 / 安藤・間 / 西松建設 / 東洋建設 |
| ハウスメーカー | 大和ハウス工業 / 積水ハウス / 東建コーポレーション |
| 自動車 | 日産自動車 / SUBARU / ダイハツ工業 |
| インフラ | 中日本高速道路 / 東京ガスネットワーク / 西日本鉄道 |
| 機械・電機 | アマダ / NOK / 日立グローバルライフソリューションズ |
| 設備 | 日比谷総合設備 / 新日本空調 |
出典:ものつくり大学公式 / パスナビ(2024年3月卒業生実績)
清水建設・大林組・五洋建設——これはスーパーゼネコンや準大手ゼネコンだ。大和ハウス工業・積水ハウスは住宅業界のトップ企業。日産自動車・SUBARUも名前を見て驚く人がいると思う。大手ゼネコンやメーカーへの就職実績がしっかりある。もちろん全員がこういう企業に入れるわけじゃない。でも、偏差値35〜37の大学からこのクラスの企業に入れるルートが存在しているのは事実だ。
この就職実績を支えているのが、ものつくり大学独自の教育設計だ。40日間の長期インターンシップが必修で、全国2,481社の受入企業と提携している。企業経験者の教員が50%以上を占め、現場直結の技術教育を徹底。年間20回以上の就職セミナーに加え、約230社が参加する学内企業説明会も開催している。就職率98.1%と就職先の質は、この手厚い支援体制の成果だ。
同偏差値帯の大学と比べると?
ものつくり大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ偏差値帯の埼玉近郊の工学系私大と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率 | 学費(4年概算) |
|---|---|---|---|
| ものつくり大学 | 35.0〜37.5 | 98.1% | 約580万円 |
| 日本工業大学 | 35.0〜37.5 | 96.7% | 約580万円 |
| 埼玉工業大学 | BF〜35.0 | 98.9% | 約596万円 |
出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度実績)
偏差値帯はほぼ同水準。学費も4年間で580〜596万円とほぼ横並び。就職率は3校とも96%以上と高水準だが、ものつくり大学の98.1%は日本工業大学の96.7%を上回り、埼玉工業大学の98.9%と互角の数字だ。
学費は4年間で約580万円。内訳は入学料20万円、年間授業料88万円、実験実習費・施設整備費が年間52万円。理工系私大としては標準的な水準だ。「高い学費を払ってFランに行く意味があるのか」と思う人もいるかもしれない。でも就職率98.1%とスーパーゼネコン・大手メーカーへの就職実績を見れば、投資対効果は決して悪くないことがわかる。さらに、ものつくり大学には年間授業料88万円が全額免除になる特待生制度(10名)もあり、学力次第でさらにコストを下げられる。
「ものつくり大学 恥ずかしい」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「恥ずかしい」と検索されるのか。
BF(ボーダーフリー)に近い偏差値帯は、それだけでネガティブに語られやすい。ネット上の大学序列ランキングや匿名掲示板では、偏差値の数字だけで「Fラン」とレッテルを貼られることがある。ものつくり大学も、偏差値35.0という数字が一人歩きして、大学の中身を知らないまま低く見られがちな構造がある。
さらに、「ものつくり大学」という名前自体が独特だ。一般的な「○○工業大学」「○○工科大学」という名前とは違い、ひらがなの柔らかい名称が「聞いたことない大学」「本当に大学なのか?」という印象を持たれやすい。1学部2学科・学生数約920名という小規模な体制も、知名度が広がりにくい要因の一つだ。埼玉県行田市という立地も、首都圏の受験生にとっては馴染みが薄い。
ただし、データを見ればわかる通り、ものつくり大学の実態は「恥ずかしい」という検索イメージとは異なる部分が多い。就職率98.1%、清水建設・大林組・日産への就職実績——これは「恥ずかしい」では片づけられない成果だ。偏差値という1つの数字だけで、大学の全てが決まるわけじゃない。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
偏差値だけ見れば、不安に思う気持ちはわかる。俺も同じだった。
でも、全然どん底なんかじゃない。就職率98.1%。清水建設・大林組・大和ハウス・日産——ものつくり大学からでも、行動次第でこれだけの選択肢がある。
俺も偏差値37の大学から、今こうして普通に社会人として生きてる。ここからいくらでも変えられる。頑張ってほしい。
同じ偏差値帯の大学を見る:偏差値37以下の大学一覧|就職率・学費データ付き

