立命館アジア太平洋大学は恥ずかしい?Fラン?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:45.0〜52.5(Tier C)

就職率:国内学生 約96%(就職希望者ベース推計・APU公式データより算出)

藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」

「立命館アジア太平洋大学 恥ずかしい」——微妙なラインだよな。上を見ればMARCHや旧帝がいるし、下を見ればギリセーフとも思える。そのモヤモヤ、わかる。

ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。

立命館アジア太平洋大学はFラン?偏差値と入試データで検証

まずは偏差値から見ていこう。立命館アジア太平洋大学(APU)の偏差値帯は河合塾の数値で45.0〜52.5。学部によって差がある。

学部別偏差値

学部 偏差値(河合塾)
国際経営学部 50.0〜52.5
アジア太平洋学部 50.0
サステイナビリティ観光学部 45.0〜50.0

出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)

国際経営学部は52.5に達しており、アジア太平洋学部も50.0。産近甲龍と同等かそれ以上の水準にある。サステイナビリティ観光学部は2023年に新設されたばかりで、まだデータが安定していない面がある。「Fラン」と呼ぶのは、データを見る限り完全に的外れだ。

共通テスト得点率は59%〜78%。特にアジア太平洋学部と国際経営学部は70%台が求められる方式もある。俺の大学とは正直、入試のレベルが全然違う。

「誰でも入れる」という声も見かけるが、倍率を見ればそんなことはないとわかる。

倍率推移

学部 2025年度 2024年度 2023年度
アジア太平洋学部 1.9倍 1.8倍 2.1倍
国際経営学部 2.0倍 2.6倍 3.3倍
サステイナビリティ観光学部 2.7倍 2.1倍 3.4倍

出典:パスナビ(2023〜2025年度一般選抜実績)

倍率は2〜3倍台。国際経営学部は2023年度に3.3倍、サステイナビリティ観光学部も3.4倍を記録している。受ければ誰でも受かるという水準ではない。年度によって変動はあるが、一定の競争が存在している。

ちなみにAPUは総合型選抜(旧AO入試)の比率が高く、一般選抜だけを見ると定員が限られている分、見た目の倍率以上に入りにくい面もある。入試方式の多様さがAPUの特徴であり、偏差値だけでは測れない選抜をしている大学だ。

立命館アジア太平洋大学の就職実績

偏差値の次は就職データを見てみよう。APUは学生の約半数が国際学生(留学生)という特殊な構成を持つ大学だ。そのため、卒業後に母国へ帰国する学生が一定数おり、就職データの読み方が他の大学とは少し異なる。国内学生と国際学生に分けて確認しよう。

就職状況

区分 卒業者数 就職決定者 進学者 その他
国内学生 639 504 23 112
国際学生 622 330 91 201
全体 1,261 834 114 313

出典:立命館アジア太平洋大学公式 進路・就職状況(2024年度実績)

国内学生639名中、504名が就職を決めている。「その他」112名には資格試験準備、ワーキングホリデー、起業準備など、就職活動以外の進路を選んだ学生も含まれる。APUは国際色が強い大学ゆえに、卒業後の選択肢が多様なのが特徴だ。

国際学生の「その他」201名は主に母国への帰国者。これが全体の就職率を引き下げて見せるが、国内学生に限れば就職希望者ベースで約96%が就職を決めていると推計される。

主要就職先

学部 主な就職先
アジア太平洋学部 星野リゾート9名 / 全日本空輸(ANA)3名 / リゾートトラスト3名 / フジドリームエアラインズ3名 / 三井不動産リゾートマネジメント2名
国際経営学部 ステート・ストリート信託銀行8名 / 日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ5名 / アクセンチュア3名 / ファーストリテイリング3名 / 大分銀行4名 / 富士通2名

出典:パスナビ / APU公式(2024年度卒業者実績)

アクセンチュア、全日本空輸、ファーストリテイリング、富士通——グローバル企業や大手への就職実績がしっかりある。アジア太平洋学部はホテル・航空業界に強く、国際経営学部は金融・コンサルティング・ITに強い。学部ごとに就職先の色が明確に分かれているのも特徴的だ。

特に星野リゾートへの就職が9名というのは注目に値する。APUの多言語環境で培った語学力と異文化対応力が、ホスピタリティ業界で高く評価されている証拠だ。就職先の地域分布を見ると、関東57.8%、中部・近畿19.7%、九州・沖縄11.6%と、大分にありながら首都圏就職が過半数を占めている。

同偏差値帯の大学と比べると?

APUだけ見ていても相対感がわからない。同じ偏差値帯で国際系に強みを持つ大学と比較してみよう。

大学名 偏差値帯 就職率 学費(4年概算)
立命館アジア太平洋大学 45.0〜52.5 約96%※ 約550万円
西南学院大学 47.5〜55.0 96.8% 約400万円
名古屋外国語大学 47.5〜52.5 99.2% 約500万円

出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度実績) ※APUは国内学生・就職希望者ベースの推計値

偏差値帯はほぼ同水準。就職率もどの大学も95%以上と高い。ただし学費を見ると、APUの4年間約550万円は他2校より高めだ。初年度納入金154万円(入学金20万円+授業料130万円+諸会費4万円)で、授業料は年間130万円。私大の中でもやや高い部類に入る。

ただ、この学費の差には理由がある。APUは授業の約9割が日英二言語で行われ、学生の約半数が世界各国からの留学生という、日本の大学としては極めて特殊な教育環境を提供している。語学留学に行かなくても、キャンパス内で国際経験が積める。その環境への投資と考えれば、学費の差は十分に説明がつく。

「立命館アジア太平洋大学 恥ずかしい」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「恥ずかしい」と検索されるのか。

中位以上の偏差値にもかかわらず検索されるのは、いくつかの要因が重なっている。

まず、「知名度」と「実力」のギャップ。APUは2000年に開学した比較的新しい大学で、親世代には馴染みが薄い。「立命館」の名前がついているが、京都の立命館大学とは別のキャンパス(大分県別府市)にあり、「立命館の分校」「聞いたことがない大学」と誤解されることがある。大学名を言ったときに「どこそれ?」と返される経験が、「恥ずかしい」という検索につながっている。

次に、大分県別府市という立地。東京・大阪・名古屋といった都市圏からは離れており、「地方のマイナー大学」というイメージを持たれやすい。だが実態は、世界100以上の国・地域から学生が集まる日本有数の国際大学だ。文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援事業」にも採択されており、国際的な評価は国内の知名度以上に高い

さらに、偏差値の数字だけを見て「50前後=大したことない」と判断する人もいる。しかしAPUの入試は英語力や国際的な活動実績を重視する総合型選抜が主流で、偏差値では測れない選抜が行われている。偏差値という1つの物差しだけで、この大学の価値は計れない。

まとめ ― 配られたカードで戦うために

データを見ればわかる通り、立命館アジア太平洋大学は不安に思うような大学じゃない。偏差値も就職実績もしっかりしてる。アクセンチュア、ANA、ファーストリテイリング、富士通——グローバルに通用する就職先が並んでいる。

俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。世界中から学生が集まるキャンパスで、毎日が異文化体験。これは他の大学では簡単に手に入らない武器だ。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA



日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)