偏差値帯:42.5〜55.0(Tier C)
就職率:約93%(就職希望者ベース・理工系は大学院進学率55〜70%)
藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」
「茨城大学 恥ずかしい」——微妙なラインだよな。上を見れば筑波大学やMARCHがいるし、下を見ればギリセーフとも思える。そのモヤモヤ、わかる。
ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。
茨城大学はFラン?偏差値と入試データで検証
まずは偏差値を確認しよう。茨城大学は5学部+地域未来共創学環を持つ国立総合大学で、河合塾の偏差値は42.5〜55.0。学部によってかなり幅がある。
学部別偏差値
| 学部 | 偏差値(河合塾) |
|---|---|
| 人文社会科学部 | 47.5〜55.0 |
| 教育学部 | 50.0 |
| 理学部 | 47.5〜52.5 |
| 工学部 | 42.5〜47.5 |
| 農学部 | 47.5〜52.5 |
| 地域未来共創学環 | 50.0 |
出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)
人文社会科学部の上限は55.0。教育学部・理学部・農学部も50前後で安定している。工学部の下限が42.5と低めに出ているが、これは入試方式や学科による差。全体を見れば国立大学として標準的な偏差値帯にしっかり収まっている。「Fラン」という言葉が出てくるような大学では全くない。
共通テスト得点率は49%〜74%。国公立の受験は共通テストと二次試験の両方を突破する必要があり、私大のように1教科で合格できる世界じゃない。この時点で「誰でも入れる大学」とは程遠いのは明らかだ。
倍率も確認しておこう。
倍率推移(前期日程)
| 学部 | 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 |
|---|---|---|---|
| 人文社会科学部 | 1.9倍 | 1.6倍 | 1.8倍 |
| 教育学部 | 2.9倍 | 2.2倍 | 2.5倍 |
| 理学部 | 2.2倍 | 2.8倍 | 1.8倍 |
| 工学部 | 1.5倍 | 2.1倍 | 1.5倍 |
| 農学部 | 1.5倍 | 2.0倍 | 2.0倍 |
出典:パスナビ(2023〜2025年度入試結果)
倍率は1.5〜2.9倍。国立大学の前期日程は基本的に受験チャンスが1回しかない中でこの倍率だ。教育学部は2025年度に2.9倍まで上がっており、決して楽に入れる大学ではない。
茨城大学の就職実績
国立大学の就職データを見るときに知っておいてほしいことがある。理工系の学生は半数以上が大学院に進学する。だから「卒業者ベースの就職率」だけ見ると数字が低く出る。就職希望者に対してどれだけ就職できたかを見るのが正しい読み方だ。
学部別進路状況
| 学部 | 卒業者数 | 就職希望者数 | 就職者数 | 就職決定率 |
|---|---|---|---|---|
| 人文社会科学部 | 354 | 324 | 306 | 94.4% |
| 教育学部 | 280 | 249 | 223 | 89.6% |
| 理学部 | 207 | 90 | 87 | 96.7% |
| 工学部 | 510 | 156 | 141 | 90.4% |
| 農学部 | 154 | 96 | 92 | 95.8% |
出典:パスナビ(2024年度卒業者実績)
工学部は卒業者510名のうち就職希望者がわずか156名。残りの348名(約68%)は大学院に進学している。理学部も207名中114名(55%)が進学。大学院進学率の高さは研究環境の充実を示す指標であり、むしろ国立大学としての強みだ。
教育学部の89.6%は、教員採用試験の結果待ちや臨時的任用教員を含む数字。実際には正規採用教員161名+臨時的任用教員25名で計186名が教壇に立っている。
主要就職先
| 学部 | 主な就職先 |
|---|---|
| 人文社会科学部 | 地方公務員54名 / 国家公務員14名 / 常陽銀行12名 / つくば市役所 / イオンリテール |
| 教育学部 | 茨城県小学校教員53名 / 茨城県中学校教員52名 / 茨城県高等学校教員12名 |
| 理学部 | 茨城県教員 / 産業技術総合研究所 / 常陽銀行 / 東京電力HD / 東日本旅客鉄道 |
| 工学部 | 日立製作所 / トヨタ自動車 / 本田技研工業 / SUBARU / NTT東日本 / 野村総合研究所 |
| 農学部 | 地方公務員16名 / 茨城県庁6名 / タキイ種苗 / JAグループ / 国立研究開発法人 |
出典:パスナビ / 茨城大学公式(2024年度卒業者実績)
工学部からは日立製作所・トヨタ・ホンダ・SUBARUという日本を代表するメーカーに就職者を出している。野村総合研究所やNTT東日本といったIT・通信系も名を連ねる。人文社会科学部は公務員が圧倒的に強く、地方公務員54名・国家公務員14名。教育学部は教員輩出の王道で、茨城県の教育を支える人材を毎年100名以上送り出している。
俺の偏差値37の大学からは見えなかった世界だ。「恥ずかしい」で片づけられる就職実績じゃない。
同偏差値帯の大学と比べると?
茨城大学だけ見ていても相対的な位置がわからない。北関東の同偏差値帯の国立大学と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率(就職希望者ベース) | 学費(4年概算) |
|---|---|---|---|
| 茨城大学 | 42.5〜55.0 | 約93% | 約243万円 |
| 宇都宮大学 | 45.0〜55.0 | 約99% | 約243万円 |
| 群馬大学 | 42.5〜55.0 | 約96% | 約243万円 |
出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度実績)
偏差値帯は3校ともほぼ同水準。学費は国立大学の標準額で4年間約243万円と完全に横並びだ。私立大学が4年間で400〜500万円かかることを考えると、国立のコスパの良さが際立つ。
就職率は宇都宮大学がやや高いが、これは就職希望者の定義や集計時期の差による部分が大きい。3校とも北関東を支える地域中核の国立大学として、公務員・教員・地元企業への就職パイプが太い点は共通している。茨城大学は特に日立製作所を筆頭とする製造業への就職が厚く、工学部の就職先は群を抜いている。
「茨城大学 恥ずかしい」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「恥ずかしい」と検索されるのか。
最大の要因は、同じ茨城県内に筑波大学があること。筑波大学の偏差値は55.0〜67.5で、旧帝大クラスの難関国立大学だ。同じ県にこの大学があるだけで、茨城大学はどうしても「下」として比較される構造がある。でもこれは茨城大学が低いのではなく、筑波大学が高すぎるだけだ。
次に、首都圏の私大ブランドとの比較。MARCHや日東駒専といった知名度の高い私大と比べられがちで、「茨城大学って聞いたことない」と言われることがある。でも国立大学は全国に86校しかなく、入試では共通テスト+二次試験の両方をクリアする必要がある。知名度と難易度はイコールじゃない。
さらに、「茨城」という地名自体のイメージも影響している。都道府県魅力度ランキングで下位常連の茨城県は、大学名だけで損をしている面がある。しかし、茨城大学の水戸キャンパスは県庁所在地の中心部にあり、日立キャンパスは日立製作所の城下町に立地するなど、地の利を活かした産学連携が強み。地名のイメージと大学の実力は別物だ。
中位以上の偏差値にもかかわらず検索されるのは、上を見たときの「もっと上に行けたのでは」という意識が働くから。でもデータを見ればわかる通り、茨城大学の実態はその検索イメージとは異なる部分が多い。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
データを見ればわかる通り、茨城大学は不安に思うような大学じゃない。偏差値も就職実績もしっかりしてる。日立製作所・トヨタ・県庁——国立大学ならではの就職先が並び、理工系の大学院進学率の高さは研究環境の充実を証明している。
俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。
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