偏差値帯:40.0〜67.5(Tier C)
就職率:約95%(就職希望者ベース・医学科除く)
藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」
「山梨大学 恥ずかしい」——微妙なラインだよな。上を見れば旧帝や早慶があるし、下を見ればギリセーフとも思える。そのモヤモヤ、わかる。
ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。
山梨大学の偏差値と入試難易度
まずは偏差値を確認しよう。山梨大学は甲府市と中央市にキャンパスを持つ国立大学で、教育・医・工・生命環境の4学部を擁する。河合塾の偏差値は40.0〜67.5と、学部によってかなり幅がある。
学部別偏差値
| 学部 | 偏差値(河合塾) |
|---|---|
| 医学部 | 67.5 |
| 生命環境学部 | 45.0〜50.0 |
| 教育学部 | 42.5〜47.5 |
| 工学部 | 40.0〜45.0 |
出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)
医学部の67.5は旧帝大の一部学部と肩を並べる水準。一方で工学部は40.0台からある。この幅の大きさが、山梨大学の印象を複雑にしている部分はある。ただし、工学部40.0台は国立大学の理工系としては珍しくない帯だ。偏差値37の大学に通ってた俺からすれば、国立に受かっている時点で十分すごい。
共通テスト得点率は53%〜85%。国立大学として共通テストと二次試験の両方を突破する必要があり、私大の偏差値とは単純比較できない。入試の仕組みが根本的に違うことは、まず押さえておいてほしい。
倍率推移
| 学部 | 2025年度 | 2024年度 |
|---|---|---|
| 教育学部 | 2.3倍 | 2.7倍 |
| 医学部 | 8.0倍 | 9.7倍 |
| 工学部 | 1.9倍 | 1.6倍 |
| 生命環境学部 | 3.0倍 | 2.9倍 |
出典:パスナビ(全選抜合計)
工学部の倍率は1倍台と低めだが、国立理工系は全国的にこの傾向にある。国公立大学は受験機会が限られる分、受かった時点で「選ばれた側」だ。倍率の数字だけで大学の価値は測れない。
山梨大学の就職実績
次に就職データを確認しよう。国立大学の就職実績は、偏差値以上に大学の実力を映し出す。
学部別就職率
| 学部 | 卒業者数 | 就職者数 | 進学者数 | 就職率 |
|---|---|---|---|---|
| 教育学部 | 130 | 109 | 18 | 97.3% |
| 医学部(看護) | 64 | 60 | 3 | 98.4% |
| 工学部 | 356 | 142 | 204 | 93.4% |
| 生命環境学部 | 152 | 95 | 49 | 92.2% |
出典:Kei-Net(2024年度卒業者実績・就職率は就職希望者ベース)
教育学部の就職率97.3%、看護学科は98.4%。工学部・生命環境学部は大学院進学者が多いため卒業者全体に対する就職比率は低く見えるが、就職希望者に対する内定率は90%以上を維持している。国立大学の理系は「進学率が高い=就職が弱い」ではなく、むしろ大学院を経てからの就職がさらに強い。
主要就職先
| 学部 | 主な就職先 |
|---|---|
| 教育学部 | 公立小学校43名 / 公立中学校20名 / 公立特別支援学校8名 / 公立高等学校4名 |
| 工学部 | 山梨県庁5名 / キヤノンファインテックニスカ4名 / NTTドコモ3名 / 清水建設3名 / 東日本旅客鉄道2名 / トヨタ車体2名 |
| 生命環境学部 | 山梨県庁7名 / NECネッツエスアイ2名 / 山梨中央銀行2名 |
| 医学部(看護) | 山梨大学医学部附属病院21名 / 杏林大学医学部付属病院3名 |
出典:パスナビ(2025年3月卒業者実績)
教育学部は公立学校への教員就職が圧倒的で、正規採用76名を含む85名が教員として就職している。工学部からはNTTドコモ、清水建設、JR東日本と大手企業への就職実績がしっかりある。山梨県庁への就職が全学部で目立つのも特徴で、地元の行政を支える人材供給源としての役割が大きい。
「国立大学の看板」は就活で確実に効く。偏差値の数字だけでは見えないこの強みが、山梨大学の本当の価値だ。
同偏差値帯の大学と比べると?
山梨大学の立ち位置をより正確に把握するために、同じ偏差値帯の国立大学と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率 | 学費(4年概算) |
|---|---|---|---|
| 山梨大学 | 40.0〜50.0(医学部除く) | 約95% | 約243万円 |
| 信州大学 | 45.0〜55.0(医学部除く) | 約96% | 約243万円 |
| 静岡大学 | 47.5〜57.5 | 約96% | 約243万円 |
出典:各大学公式 / パスナビ / Kei-Net(2024年度実績)
3校とも国立大学なので学費は同額の約243万円。就職率もほぼ横並びで、国立大学としての就職力に大差はない。偏差値だけ見ると信州大学や静岡大学のほうがやや上に見えるが、就職率と学費のコスパではほぼ互角だ。
国立大学の学費は4年間で約243万円。私立大学の半額以下になる。偏差値では測れないコスパの良さが、山梨大学を含む地方国立大学の最大の武器になっている。
「山梨大学 恥ずかしい」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「恥ずかしい」と検索されるほどの大学じゃないと感じた人もいると思う。じゃあなぜ検索されるのか。
山梨大学が「恥ずかしい」と検索される背景には、偏差値の数字が一人歩きしている面がある。中位以上の偏差値にもかかわらず検索されるのは、「国立大学なのにこの偏差値?」という先入観が働くからだ。
「国立=難関」というイメージが根強い中で、工学部40.0台という数字を見ると「国立なのに低い」と感じる人がいる。だが実態は、共通テスト+二次試験の両方を突破する必要がある国立入試と、科目数の少ない私大入試を偏差値だけで比べること自体に無理がある。国立の偏差値40は、私立の偏差値40とは意味が違う。
もう一つは、地方国立大学の知名度の壁。首都圏で「山梨大学」と言っても、ピンと来ない人がいるのは事実だ。信州大学や静岡大学と比べても、ネームバリューでは一歩譲る印象はある。でも、それは知名度の問題であって大学の質の問題じゃない。
ただし、データを見ればわかる通り、山梨大学の実態は「恥ずかしい」という検索イメージとは異なる部分が多い。就職率95%超、教育学部からの教員正規採用76名、工学部からの大手企業就職——これは偏差値の数字だけでは見えない実力だ。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
データを見ればわかる通り、山梨大学は不安に思うような大学じゃない。偏差値も就職実績もしっかりしてる。国立大学としての学費の安さ、教員養成の強さ、医学部の存在——この大学にしかない強みがいくつもある。
俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。
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