東京都市大学は恥ずかしい?Fラン?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:45.0〜55.0(Tier C)

就職率:98.8%(就職希望者ベース・パスナビ)

藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」

更新日:2026年4月 | 出典:東京都市大学公式 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net

「東京都市大学 恥ずかしい」——微妙なラインだよな。上を見ればMARCHや国公立がいるし、下を見ればギリセーフとも思える。そのモヤモヤ、わかる。

ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。

東京都市大学はFラン?偏差値と入試データで検証

まずは偏差値から見ていこう。東京都市大学の河合塾偏差値は45.0〜55.0。8学部あり、学部によって幅がかなりある。

学部別偏差値

学部 偏差値(河合塾)
理工学部 50.0〜55.0
建築都市デザイン学部 52.5〜55.0
情報工学部 52.5〜55.0
都市生活学部 50.0
メディア情報学部 47.5〜50.0
デザイン・データ科学部 47.5
環境学部 45.0〜47.5
人間科学部 45.0

出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)

建築都市デザインや情報工学は52.5〜55.0。これはMARCH理系の下位〜中位と同水準だ。偏差値の中央値は約50で、全受験生のちょうど真ん中あたり。人間科学部の45.0まで含めると幅は広いが、「Fランか?」と聞かれたら全くFランではない。BF(ボーダーフリー)とは完全に別次元の大学だ。

入試の競争率も確認しておこう。

倍率(2025年度・一般選抜)

学部 倍率(2025年度・一般選抜)
情報工学部 5.6倍
建築都市デザイン学部 4.5倍
都市生活学部 4.3倍
メディア情報学部 4.2倍
理工学部 3.8倍
環境学部 3.1倍
デザイン・データ科学部 2.7倍
人間科学部 2.4倍

出典:パスナビ(2025年度入試結果)

情報工学部は5.6倍、建築都市デザインは4.5倍。2024年度は情報工が6.4倍まで跳ね上がっていた。「誰でも入れる」とは程遠い競争率だ。特に情報系・建築系は毎年5倍前後が常態化しており、しっかり対策しなければ合格できない入試になっている。

ちなみに東京都市大学は旧・武蔵工業大学で、1929年創立の歴史ある理工系大学だ。東急グループとの結びつきが強く、四工大(芝浦工業・東京電機・工学院・東京都市)の一角として理工系の教育に確かな実績を持っている。

東京都市大学の就職実績

偏差値は中堅レベル。じゃあ卒業後はどうなるのか。就職データを見てみよう。

学部別就職率

学部 卒業者数 就職希望者数 就職者数 就職率
建築都市デザイン学部 206 132 132 100.0%
人間科学部 101 98 98 100.0%
メディア情報学部 203 185 184 99.5%
環境学部 175 155 154 99.4%
都市生活学部 160 130 129 99.2%
情報工学部 177 117 115 98.3%
理工学部 551 286 278 97.2%
全体 1,573 1,103 1,090 98.8%

出典:パスナビ(2024年度卒業生実績)

全体の就職率98.8%。建築都市デザインと人間科学は100%だ。理工学部は就職希望者が286名と卒業者の半数程度だが、これは卒業者551名のうち251名が大学院に進学しているから。理系大学として大学院進学率が約45%あるのは、研究環境の充実度を示す証だ。大学院卒はさらに就職の選択肢が広がる。

さらに注目すべきは、東京都市大学が2022年卒の「有名企業400社実就職率ランキング」で卒業生1,000〜2,000人規模の私大で全国1位にランクインした実績があること。偏差値の数字からは想像しにくいかもしれないが、企業からの評価は非常に高い。

主要就職先

学部 主な就職先
理工学部 パナソニック / 富士電機 / いすゞ自動車 / 日産自動車 / 三菱電機 / SUBARU / 本田技研工業
建築都市デザイン学部 清水建設 / 長谷工コーポレーション / 大成建設 / 大林組 / JR東日本 / 鹿島建設
情報工学部 大塚商会 / 日立ソリューションズ / 日立システムズ / 三菱電機 / 日本IBM
環境学部 富士ソフト / 新菱冷熱工業 / 大成建設 / 高砂熱学工業 / 東京ガスネットワーク
メディア情報学部 富士ソフト / アルファシステムズ / 日立製作所 / NEC
都市生活学部 三井不動産商業マネジメント / 東急住宅リース / イオンモール / 三菱地所プロパティマネジメント
人間科学部 品川区役所 / 世田谷区役所 / 目黒区役所 / LITALICO

出典:パスナビ(2024年3月卒業者実績)

清水建設・大成建設・大林組・鹿島建設——建築都市デザイン学部からスーパーゼネコン4社中3社に就職実績がある。理工学部からはパナソニック・三菱電機・日産・本田技研とメーカー大手が並ぶ。都市生活学部は三井不動産グループや三菱地所グループへの不動産系就職が目立ち、東急グループとの歴史的なつながりも健在だ。

これは「Fラン」の就職先ではない。理工系大学として企業からの信頼が厚く、特に建設・メーカー・IT業界に強いパイプを持っていることがデータから明らかだ。

同偏差値帯の大学と比べると?

東京都市大学の立ち位置を、同じ「四工大」の仲間と比較してみよう。

大学名 偏差値帯 就職率 学費(4年概算)
東京都市大学 45.0〜55.0 98.8% 約640万円
工学院大学 50.0〜57.5 98.5% 約620万円
東京電機大学 47.5〜55.0 98.3% 約610万円

出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度実績)

四工大3校を並べると、偏差値帯はほぼ横並び。就職率は3校とも98%超えで高水準だが、東京都市大学の98.8%は四工大内でもトップクラスの数字だ。学費は理工系私大として標準的な水準で、4年間で約640万円。工学院・東京電機ともほぼ同水準になっている。

芝浦工業大学は四工大の中で偏差値・知名度ともにトップだが、東京都市大学は就職率では遜色ない。有名企業400社への実就職率で私大1位になった実績を考えると、偏差値の数字だけでは見えない「出口の強さ」がこの大学の最大の武器だと言える。

「東京都市大学 恥ずかしい」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない、むしろ良い」と感じた人も多いと思う。じゃあなぜ「恥ずかしい」と検索されるのか。

中位以上の偏差値にもかかわらず検索されるのは、MARCHや早慶との比較で「もっと上に行けたのでは」という意識が働くからだ。東京都市大学の場合、それに加えて固有の事情がいくつかある。

最大の要因は名称変更による知名度の問題だ。2009年に「武蔵工業大学」から「東京都市大学」に改称された。武蔵工業大学の名前は理工系としてのブランドが定着していたが、「東京都市大学」は「都市」というワードから理工系だと伝わりにくい。「東京都市大学って何を学ぶ大学?」と聞かれた経験がある人もいるんじゃないだろうか。旧名のほうが理工系ブランドとしてはわかりやすかったという声は、今でも根強い。

さらに、四工大内の序列意識も影響している。芝浦工業大学がMARCH理系に匹敵する偏差値を持つため、東京都市大学は「芝浦の次」という位置づけで語られがちだ。この「2番手以降」という意識が、自分の大学を積極的に言いづらいという心理につながっている面がある。

ただし、データを見ればわかる通り、東京都市大学の実態は「恥ずかしい」という検索イメージとは全く異なる。スーパーゼネコンへの就職実績、有名企業400社実就職率で私大1位——これは名前の知名度では測れない、中身の実力を証明している。偏差値や大学名の響きだけで判断するのは、この大学に限っては特にもったいない。

まとめ ― 配られたカードで戦うために

データを見ればわかる通り、東京都市大学は不安に思うような大学じゃない。偏差値も就職実績もしっかりしてる。

俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

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