長野県立大学はFラン?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:45.0(Tier C)

就職率:99.1%(就職希望者ベース・パスナビ)

藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」

更新日:2026年4月 | 出典:長野県立大学公式 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net

「長野県立大学 Fラン」——微妙なラインだよな。上を見れば旧帝や有名国立がいるし、下を見ればギリセーフとも思える。そのモヤモヤ、わかる。

ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。配られたカードで戦うしかない。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。

長野県立大学はFラン?偏差値と入試データで検証

まずは偏差値と入試の実態を見てみよう。長野県立大学は2018年に開学した公立大学で、グローバルマネジメント学部と健康発達学部の2学部構成。河合塾の偏差値はグローバルマネジメント学部で45.0。共通テスト得点率は58%〜74%だ。

学部別偏差値

学部・学科 偏差値(河合塾) 共テ得点率
グローバルマネジメント学部(前期A方式) 45.0 59〜60%
グローバルマネジメント学部(中期) 74%
健康発達学部 食健康学科(前期) 65%
健康発達学部 食健康学科(中期) 73%
健康発達学部 こども学科(前期) 58%

出典:スタディサプリ進路(河合塾提供・2026年1月予想)

河合塾の偏差値が公表されているのはグローバルマネジメント学部の前期A方式のみだが、共テ得点率を見れば全学部ともBF(ボーダーフリー)には該当しないことがわかる。中期日程では共テ得点率73〜74%が求められる。これはいわゆる「Fラン」の水準とは明らかに異なる

次に倍率も確認しておこう。

倍率推移(過去3年・一般選抜前期)

年度 倍率(一般選抜前期・全学部)
2026年度 1.9〜3.7倍
2025年度 1.9〜2.7倍
2024年度 1.5〜3.0倍

出典:パスナビ / Kei-Net

前期日程だけでも倍率は2〜4倍近くを推移。中期日程に至ってはグローバルマネジメント学部で2025年度6.8倍、2026年度8.9倍と高倍率だ。「誰でも入れる」とは到底言えない。公立大学として共通テストが必須で、記述式の二次試験もある。受験のハードルはFランとは比較にならない。

長野県立大学の就職実績

偏差値の次に気になるのは、やっぱり就職だと思う。長野県立大学は2022年に初めての卒業生を出した新しい大学だが、就職実績はすでにしっかりした数字が出ている。

学部別就職率

学部 卒業者数 就職希望者数 就職者数 就職率
グローバルマネジメント学部 165 155 153 98.7%
健康発達学部 72 68 68 100%
全体 237 223 221 99.1%

出典:パスナビ(2025年3月卒業者実績)

全体の就職率99.1%。健康発達学部に至っては100%だ。全国平均(約97%前後)を上回っている。開学からわずか数年でこの数字を出せているのは、大学のキャリア支援体制が機能している証拠だろう。

主要就職先

業界 主な就職先
金融・保険 日本銀行 / 日本政策金融公庫 / 横浜銀行 / 八十二銀行 / 東京海上日動火災保険 / みずほFG
製造 セイコーエプソン / TOPPAN / 三菱電機 / ミネベアミツミ / LIXIL / リンナイ
情報・通信 富士通 / アマゾンジャパン / NTTドコモ / KDDI / チームラボ / 大塚商会
公務員 国家公務員一般職(総務省) / 国税庁 / 長野県 / 富山県 / 千葉県 / 長野市 / 松本市
建設・不動産 大和ハウス工業 / 三井不動産リアルティ / 北野建設
マスコミ 日本放送協会(NHK) / 信濃毎日新聞 / 長野朝日放送
観光・運輸 JR東日本 / JR東海 / 星野リゾート / JTB

出典:長野県立大学公式(2025年3月卒業者実績)

日本銀行、富士通、アマゾン、NHK——この就職先リストを見て「Fラン」と思う人はいないだろう。国家公務員一般職への合格者も出しており、地方公務員は長野県・富山県・千葉県と複数の自治体に就職実績がある。

1年次の全寮制、全員参加の海外プログラム、少人数教育。この大学の特徴的な教育システムが、開学数年でこれだけの就職先を実現した背景にある。キャリアセンターには国家資格を持つ専任キャリアコンサルタントが常駐し、4年間マンツーマンでサポートする体制を取っている。

同偏差値帯の大学と比べると?

長野県立大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ偏差値帯の近隣公立大学と比較してみよう。

大学名 偏差値帯 就職率 学費(4年概算・県内)
長野県立大学 45.0 99.1% 約228万円
新潟県立大学 47.0 97.3% 約233万円
長野大学 47.5 98.5% 約270万円

出典:各大学公式 / パスナビ(2024〜2025年度実績)

3校とも公立大学で、偏差値帯は45〜48の中堅ラインに位置する。就職率はいずれも97%超と高水準だが、長野県立大学の99.1%は3校の中でトップ。さらに学費は4年間で約228万円(県内)と、3校の中で最も安い。

私立大学の4年間の学費が400〜500万円かかることを考えると、コスパは圧倒的に高い。公立大学ならではの学費の安さに加え、全寮制・海外プログラムという独自の付加価値がある。「Fラン」と検索される大学のスペックとしては、あまりにも実態とかけ離れている。

「長野県立大学 Fラン」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「Fラン」とは思えないと感じた人も多いと思う。じゃあなぜ検索されるのか。

最大の理由は知名度の低さだ。長野県立大学は2018年開学で、まだ歴史が10年にも満たない。長野県短期大学を前身としているが、4年制大学としてのブランドはまだ十分に浸透していない。「聞いたことがない大学=Fラン」という短絡的な連想が、検索の温床になっている。

さらに、「県立大学」という名称が地味に見えるという問題もある。同じ長野県内には信州大学(国立)があり、知名度では圧倒的に差がある。「長野の大学」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは信州大学で、長野県立大学はその陰に隠れやすい。名前を知らない人が「偏差値いくつ?」と調べたとき、河合塾の偏差値45.0という数字だけが目に入り、「Fランじゃないの?」と感じてしまう構造がある。

だが、データを見ればわかる通り、長野県立大学の実態は「Fラン」とは程遠い。共テ得点率58〜74%、中期日程の倍率8.9倍、就職率99.1%、日本銀行やアマゾンへの就職実績。これらは「知名度が低いだけ」であって、大学の質とは全く別の話だ。

まとめ ― 配られたカードで戦うために

データを見ればわかる通り、長野県立大学は不安に思うような大学じゃない。偏差値も就職実績もしっかりしてる。

俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

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