埼玉県立大学はFラン?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:45.0〜50.0(Tier C)

就職率:99.5%(就職希望者ベース・大学公式)

藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」

更新日:2026年4月 | 出典:埼玉県立大学公式 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net

「埼玉県立大学 Fラン」——微妙なラインだよな。上を見れば旧帝や早慶がいるし、下を見ればギリセーフとも思える。そのモヤモヤ、わかる。

ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。

埼玉県立大学はFラン?偏差値と入試データで検証

まずは偏差値と入試の実態を見てみよう。埼玉県立大学は保健医療福祉学部のみの単科公立大学で、河合塾の偏差値は45.0〜50.0。学科・専攻によって幅がある。

学部別偏差値

学科・専攻 偏差値(河合塾)
看護学科 50.0
理学療法学科 50.0
作業療法学科 45.0
社会福祉子ども学科(社会福祉学専攻) 50.0
社会福祉子ども学科(福祉子ども学専攻) 50.0
健康開発学科(健康情報学専攻) 47.5
健康開発学科(検査技術科学専攻) 50.0
健康開発学科(口腔保健科学専攻) 47.5

出典:Kei-Net(河合塾提供・2026年度入試予想)

主要学科の偏差値中央値は50.0。これは「Fラン」とは完全にかけ離れた水準だ。共通テスト得点率も54%〜65%で、看護学科は65%が求められる。偏差値37の俺の大学とは比べものにならない。国公立大学で共通テストを突破して入る大学を「Fラン」と呼ぶのは、さすがに無理がある。

入試データも確認しておこう。

倍率(2025年度・前期日程)

学科・専攻 倍率
看護学科 2.9倍
理学療法学科 2.8倍
作業療法学科 1.3倍
社会福祉子ども学科(社会福祉学専攻) 1.8倍
社会福祉子ども学科(福祉子ども学専攻) 1.7倍
健康開発学科(健康情報学専攻) 3.1倍
健康開発学科(検査技術科学専攻) 2.8倍
健康開発学科(口腔保健科学専攻) 2.1倍
全体 2.5倍

出典:パスナビ(2025年度入試結果)

全体で2.5倍。健康情報学専攻は3.1倍、看護学科は2.9倍と、国公立の前期日程で2〜3倍台の倍率がしっかりある。受験機会が基本1回しかない国公立でこの数字は、「誰でも受かる」とは到底言えない水準だ。作業療法学科の1.3倍は低めだが、共通テスト得点率56%が必要な時点で、Fランの定義からは大きく外れている。

埼玉県立大学の就職実績

偏差値と入試の実態を見ると、Fランどころか中堅の国公立大学。じゃあ卒業後はどうか。保健医療福祉に特化した大学だけに、ここが一番の強みになる。

就職率

学科 就職率
看護学科 99.3%
理学療法学科 100%
作業療法学科 100%
社会福祉子ども学科 100%
健康開発学科 98.2%
全体(就職希望者405名中403名) 99.5%

出典:埼玉県立大学公式(2024年度卒業生実績)

就職希望者405名中403名が就職。就職率99.5%。理学療法・作業療法・社会福祉子ども学科は100%達成。全国平均(約97%前後)を大きく上回っている。保健医療福祉に特化した大学の強みが、そのまま数字に出ている。

主要就職先

学科 主な就職先
看護学科 埼玉県立がんセンター / さいたま赤十字病院 / 埼玉県立小児医療センター / 埼玉県教育委員会(養護教諭)
理学療法学科 さいたま市立病院 / 埼玉県総合リハビリテーションセンター / 京都大学大学院進学
作業療法学科 埼玉医科大学関連施設 / さいたま市(行政機関)
社会福祉子ども学科 埼玉県庁(福祉職) / 各市町村(保育職公務員)
健康開発学科 厚生労働省 / 都道府県庁 / 自治医科大学附属埼玉医療センター / 獨協医科大学埼玉医療センター

出典:埼玉県立大学公式(2024年度卒業生実績)

厚生労働省・埼玉県庁・さいたま赤十字病院——公務員から大規模医療機関まで、就職先のラインナップは堅実そのもの。特に健康開発学科から厚生労働省への就職実績があるのは、Fランとは正反対の評価を受けている証拠だ。理学療法学科からは京都大学大学院への進学者も出ている。

埼玉県立大学は保健医療福祉に特化した大学だから、就職先が医療・福祉系に集中するのは当然。でもその中で、国家資格取得を前提としたキャリア設計がしっかり機能している。看護師・理学療法士・作業療法士・社会福祉士・臨床検査技師・歯科衛生士——卒業時に国家資格を持って社会に出られるのは、この大学の最大の武器だ。

同偏差値帯の大学と比べると?

埼玉県立大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ保健医療系の関東圏公立大学と比較してみよう。

大学名 偏差値帯 就職率 学費(4年概算・県内)
埼玉県立大学 45.0〜50.0 99.5% 約270万円
神奈川県立保健福祉大学 47.5〜52.5 99.1% 約228万円
千葉県立保健医療大学 42.5〜50.0 100% 約243万円

出典:各大学公式 / Kei-Net(2024年度卒業生実績)

偏差値帯は3校ともほぼ同水準。就職率はいずれも99%以上で、千葉県立保健医療大学は100%を達成している。保健医療系の公立大学は、国家資格取得と就職支援の二本柱で就職に極めて強いのが共通の特徴だ。

学費は埼玉県立大学が4年間で約270万円と、3校の中ではやや高め。これは授業料が年間621,000円と、標準的な公立大学(535,800円)より高い設定になっているためだ。ただし、私立の看護系大学が4年間で600万円以上かかることを考えると、公立のコスパは依然として圧倒的。国家資格付きでこの学費なら、投資対効果は十分に高い。

「埼玉県立大学 Fラン」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「Fランとは程遠い」と感じた人も多いと思う。じゃあなぜ「Fラン」と検索されるのか。

埼玉県立大学が「Fラン」と検索される背景には、偏差値の数字が一人歩きしている面がある。中位以上の偏差値にもかかわらず検索されるのは、知名度の低さと名称の紛らわしさが大きい。

まず、「埼玉県立大学」は「埼玉大学」とは全くの別大学だ。埼玉大学は国立の総合大学で知名度が高いが、埼玉県立大学は保健医療福祉に特化した公立の単科大学。名前が似ているため混同されやすく、「県立?聞いたことない」という反応から「Fランなのでは」と検索されやすい構造がある。

さらに、保健医療福祉系の単科大学は一般的な大学ランキングに登場しにくい。偏差値ランキングサイトでは総合大学が上位に並ぶため、単科大学は情報が埋もれがちだ。情報が少ない=知らない=レベルが低い、という短絡的な連想が「Fラン」検索の正体だろう。

ただし、データを見ればわかる通り、埼玉県立大学の実態はFランとは完全に別物だ。偏差値50前後、共通テスト必須、就職率99.5%、厚労省への就職実績——これでFランと呼ぶのは、大学の実力を全く見ていない証拠でしかない。

まとめ ― 配られたカードで戦うために

データを見ればわかる通り、埼玉県立大学は不安に思うような大学じゃない。偏差値も就職実績もしっかりしてる。

俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

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