偏差値帯:42.5〜65.0(Tier C)
就職率:97.7%(就職希望者ベース)
藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」
「長崎大学 恥ずかしい」——微妙なラインだよな。上を見れば旧帝大がいるし、周りにはMARCHや関関同立組もいる。地方国立というポジションに、どこかモヤモヤするものがある。その感覚、わかる。
ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。
長崎大学の偏差値と入試難易度
まずは偏差値を確認しよう。長崎大学は10学部を擁する総合国立大学で、河合塾の偏差値は42.5〜65.0。学部によってかなりの幅がある。
学部別偏差値
| 学部 | 偏差値(河合塾) |
|---|---|
| 医学部(医学科) | 65.0 |
| 歯学部 | 57.5 |
| 薬学部 | 52.5〜57.5 |
| 多文化社会学部 | 47.5〜52.5 |
| 水産学部 | 47.5 |
| 教育学部 | 42.5〜50.0 |
| 工学部 | 42.5〜50.0 |
| 経済学部 | 45.0 |
| 環境科学部 | 45.0 |
| 情報データ科学部 | 42.5〜47.5 |
| 医学部(保健学科) | 42.5 |
出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)
医学部医学科が65.0で突出し、情報データ科学部・保健学科は42.5。主要学部の偏差値中央値は47.5前後で、地方国立大学としては標準的な水準だ。ただし医学部・歯学部・薬学部を含めると、偏差値帯の幅は22.5ポイントにもなる。「偏差値いくつの大学」と一括りにはできない構造だ。
共通テスト得点率は50%〜81%。国公立大学として共通テストと二次試験の両方が課されるため、私大の同偏差値帯とは入試の性質が全く異なることも押さえておきたい。
倍率(2025年度・一般選抜)
| 学部 | 倍率(2025年度) |
|---|---|
| 医学部 | 3.6倍 |
| 歯学部 | 3.1倍 |
| 薬学部 | 2.6倍 |
| 多文化社会学部 | 2.0倍 |
| 工学部 | 2.0倍 |
| 水産学部 | 1.9倍 |
| 教育学部 | 1.8倍 |
| 情報データ科学部 | 1.8倍 |
| 経済学部 | 1.6倍 |
| 環境科学部 | 1.6倍 |
出典:パスナビ(2025年度入試結果)
医・歯・薬は3倍前後。それ以外の学部は1.6〜2.0倍台で推移している。国公立大学は受験機会が基本1回しかない中でこの倍率だから、受かった時点で選ばれた人材であることは間違いない。2024年度には薬学部が6.2倍を記録するなど、年度によって変動も大きい。
長崎大学の就職実績
次に就職データを確認しよう。長崎大学は医・歯・薬を持つ総合大学だけに、就職先の幅も広い。
就職率
| 学部 | 卒業者数 | 就職希望者数 | 就職者数 | 就職率 |
|---|---|---|---|---|
| 医学部(保健学科) | 106 | 78 | 78 | 100.0% |
| 経済学部 | 261 | 239 | 237 | 99.2% |
| 工学部 | 291 | 96 | 95 | 98.9% |
| 教育学部 | 176 | 169 | 166 | 98.2% |
| 薬学部 | 80 | 50 | 48 | 96.0% |
| 多文化社会学部 | 83 | 70 | 67 | 95.7% |
| 環境科学部 | 129 | 94 | 90 | 95.7% |
| 情報データ科学部 | 96 | 38 | 36 | 94.7% |
| 水産学部 | 102 | 48 | 45 | 93.8% |
出典:パスナビ(長崎大学・2024年度卒業生実績)
就職希望者ベースの就職率は全体で97.7%。医学部保健学科は100%、経済学部は99.2%と高水準だ。工学部や情報データ科学部は卒業者に対する就職者の割合が低く見えるが、これは大学院進学者が多いため。工学部は194名、情報データ科学部は55名が大学院に進学している。就職を希望した学生は、ほぼ全員が内定を得ている。
主要就職先
| 分野 | 主な就職先 |
|---|---|
| 公務員 | 長崎県庁 / 長崎市役所 / 熊本国税局 / 水産庁 / 東京都庁 |
| 教育 | 長崎県公立学校68名 / 福岡市公立学校8名 / 佐賀県公立学校6名 |
| 金融 | 十八親和銀行9名 |
| 医療 | 長崎大学病院10名 / 九州大学病院4名 / 福岡赤十字病院3名 |
| 製薬・薬局 | 日本調剤10名 / アイン薬局4名 / 総合メディカル3名 |
| メーカー・IT | 三菱電機エンジニアリング / デンソーテクノ / NCD |
| 運輸・サービス | JTB / 西日本鉄道 |
出典:パスナビ(2024年3月卒業者実績)
教育学部からの教員採用が圧倒的で、長崎県公立学校に68名が就職している。長崎県の教育現場を支える中核人材を毎年送り出しているわけだ。経済学部からは長崎県庁・国税局など公務員就職が目立ち、医療系学部からは大学病院・総合病院への就職が中心になっている。
長崎大学の特徴は、地域に根差した圧倒的な就職力。九州、特に長崎県内の行政・教育・医療を支える人材を安定的に輩出し続けている大学だ。水産庁や東京都庁への就職実績もあり、地元に限らない選択肢も十分にある。
同偏差値帯の大学と比べると?
長崎大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ九州の国立大学と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率 | 学費(4年概算) |
|---|---|---|---|
| 長崎大学 | 42.5〜65.0 | 97.7% | 約243万円 |
| 佐賀大学 | 42.5〜62.5 | 99.4% | 約243万円 |
| 大分大学 | 37.5〜62.5 | 98.8% | 約243万円 |
出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度卒業生実績・就職希望者ベース)
偏差値帯はほぼ同水準。学費は国立大学の標準額で横並び。就職率は3校とも97%以上と高水準で、大きな差はない。国立大学の学費は4年間で約243万円。私大の約半額だ。この学費で10学部を擁する総合大学の教育を受けられるのだから、コスパは非常に高い。偏差値の数字だけでは測れない価値がここにある。
「長崎大学 恥ずかしい」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「恥ずかしい」と検索されるのか。
中位以上の偏差値にもかかわらず検索されるのは、旧帝大との比較で「もう少し上に行けたのでは」という意識が働くからだ。特に九州では九州大学という旧帝大が存在し、「九大に届かなかった」という序列意識が生まれやすい構造がある。さらに、「地方国立=地味」というイメージがSNSや匿名掲示板で拡散されやすいことも影響している。
長崎という土地は観光地としての知名度が高い一方で、「ビジネス都市ではない」と見なされがちだ。都会志向の強い層にとって、地方国立というだけでネガティブに映ることがある。だが、これは大学の質とは一切関係ない話だ。
データを見ればわかる通り、長崎大学の実態はその検索イメージとは大きく異なる。就職率97.7%、長崎県の教育・医療・行政を支える人材輩出力——これは「恥ずかしい」では片づけられない実績だ。偏差値という1つの数字だけで、大学の全てが決まるわけじゃない。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
データを見ればわかる通り、長崎大学は不安に思うような大学じゃない。偏差値も就職実績もしっかりしてる。
俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。
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