育英館大学はやばい?Fラン?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:BF(Tier A)

就職率:100%(2022年度実績・大学公式)

藤原の一言:「不安に思う気持ちは痛いほどわかる。でもここから変えられる」

更新日:2026年4月 | 出典:育英館大学公式 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net

「育英館大学 やばい」——検索した気持ち、痛いほどわかる。俺も偏差値37くらいの大学に通ってた。大学名を言うたびに空気が変わるあの感じ、何度も経験した。

でも、今更それを嘆いても仕方ない。ここから配られたカードで戦うしかない。だからまず、育英館大学の現実をデータで確認していこう。

育英館大学はFラン?偏差値と入試データで検証

まずは偏差値と入試の実態を見てみよう。育英館大学は情報メディア学部のみの単科大学で、河合塾の偏差値はBF(ボーダーフリー)。不合格者が少なすぎて、偏差値の算出自体ができない状態だ。

学部別偏差値

学部 偏差値(河合塾)
情報メディア学部 BF

出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)

単科大学なのでテーブルは1行だけ。ベネッセの偏差値だと43〜44で表示されるが、河合塾基準ではBF。数字の上では「Fラン」と呼ばれる水準にあるのは事実だ。ただし、偏差値は入試難易度の指標であって、大学の教育の質を測るものじゃない。ここは分けて考えてほしい。

育英館大学は2022年に稚内北星学園大学から名称変更した大学で、日本最北端の大学として知られている。北海道稚内市の本校に加えて京都キャンパスも設置しており、ICT(情報通信技術)教育に特化した大学だ。

入試の実態も確認しておこう。

倍率推移

年度 倍率(全選抜合計)
2025年度 1.0倍(志願29名・合格29名)
2024年度 1.0倍
2023年度 1.0倍

出典:パスナビ(2025年度入試結果)

3年連続で倍率1.0倍。受験すれば全員合格する、いわゆる全入状態にある。2025年度は募集50名に対して志願者29名。定員割れだ。これだけ見ると不安に思うのは当然だと思う。

でも、入口の偏差値と出口の就職実績は別物だ。この先の就職データを見れば、その意味がわかる。

育英館大学の就職実績

偏差値BFで全入状態の大学に入って、本当に就職できるのか。一番気になるポイントだと思う。結論から言うと、育英館大学の就職実績は偏差値から想像するよりはるかにいい

就職率

学部 就職率
情報メディア学部 100%(2022年度)

出典:育英館大学公式 / 大学ポートレート(2022年度実績)

就職希望者全員が就職。100%だ。さらに、2002年の初の卒業生から2015年卒までの14年間の平均就職率も93.8%と安定している。単科大学で学生数が少ないからこそ、一人ひとりに手厚いキャリア支援が行き届いている結果だ。

加えて、大学院進学実績も見逃せない。北海道大学大学院、筑波大学大学院、室蘭工業大学大学院、立命館大学大学院など、国公立・有名私大の大学院への進学実績がある。BFの大学から北大の大学院に進学できるという事実は、この大学のICT教育の質を物語っている。

主要就職先

業界 主な就職先
情報通信 ネットワンシステムズ / 東芝システムテクノロジー / ドワンゴ / 伊藤忠テクノサイエンス
運輸・メディア JR北海道 / NHK旭川放送局 / 産経新聞社 / HTB映像
金融 北洋銀行 / 北海道銀行 / 日本生命 / 稚内信用金庫
製造・サービス ダイハツ工業 / 日本ハム / イオン北海道 / JTB北海道
建設 日立建機 / コマツ / 日軽パネルシステム
官公庁 稚内市役所 / 北海道警察 / 自衛隊
教育 中学校・高等学校教員(情報・数学)

出典:育英館大学公式 就職実績ページ / パスナビ

ネットワンシステムズ、伊藤忠テクノサイエンス、東芝系列——IT業界の名前がずらりと並ぶ。偏差値BFの大学からこの就職先リストが出てくるのは、正直驚く人も多いと思う。

過去6年間の就職先で最も多い業種は情報通信業。ICT教育に特化した単科大学だからこそ、情報系の企業から評価されている。教員免許(中学・高校の情報・数学)も取得でき、教育関係への就職も安定している。小規模大学の強みが、就職実績にはっきり表れている。

同偏差値帯の大学と比べると?

育英館大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じくBF〜偏差値35前後の北海道内の私大と比較してみよう。

大学名 偏差値帯 就職率 学費(4年概算)
育英館大学 BF 100% 約473万円
北海商科大学 BF 93.5% 約428万円
北翔大学 BF〜35.0 99.5% 約564万円

出典:各大学公式 / パスナビ / スタディサプリ進路(2024年度実績)

偏差値帯はほぼ同水準。だが就職率に差がある。育英館大学の100%は3校の中で最も高い。学費は北海商科が最安、北翔が最も高い。育英館はちょうど中間だが、就職率100%という出口の実績を考えると、投資対効果は悪くない

学費は4年間で約473万円。私大としては平均的な水準だ。ICT教育に特化した環境でこの就職実績が出ているなら、偏差値だけで「やばい」と決めつけるのは早��。大事なのは入口じゃなく、出口で何を掴めるかだ。

「育英館大学 やばい」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「やばい」と検索されるのか。

BF(ボーダーフリー)に近い偏差値帯は、それだけでネガティブに語られやすい。ネット上の煽りや序列ランキングが拡散されやすい構造がある。育英館大学の場合、偏差値BFという数字が一人歩きして、大学の中身を知らないまま「やばい」と検索されるパターンが大半だ。

加えて、稚内という立地も影響している。日本最北端の都市にある大学は、それだけで「知らない=不安」という心理を生みやすい。定員割れが続いている現状も、ネガティブなイメージに拍車をかけている。2022年に稚内北星学園大学から育英館大学に名称変更した経緯も、「何かあったのか」という疑問を持たれやすい。

ただし、データを見ればわかる通り、育英館大学の実態は「やばい」という検索イメージとは異なる部分が多い。就職率100%、IT大手への就職実績、国公立大学院への進学——これらは「やばい」では片づけられない成果だ。偏差値と立地だけで大学の全てが決まるわけじゃない。

まとめ ― 配られたカードで戦うために

偏差値だけ見れば、不安に思う気持ちはわかる。俺も同じだった。

でも、全然どん底なんかじゃない。就職率100%。ネットワンシステムズ・JR北海道・北洋銀行——育英館大学からでも、行動次第でこれだけの選択肢がある。ICT教育に特化した環境を活かして、北海道大学の大学院に進学した先輩もいる。

俺も偏差値37の大学から、今こうして普通に社会人として生きてる。ここからいくらでも変えられる。頑張ってほしい。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

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