偏差値帯:BF(Tier A)
就職率:100%(2022年度実績・大学公式)
藤原の一言:「不安に思う気持ちは痛いほどわかる。でもここから変えられる」
「育英館大学 やばい」——検索した気持ち、痛いほどわかる。俺も偏差値37くらいの大学に通ってた。大学名を言うたびに空気が変わるあの感じ、何度も経験した。
でも、今更それを嘆いても仕方ない。ここから配られたカードで戦うしかない。だからまず、育英館大学の現実をデータで確認していこう。
育英館大学はFラン?偏差値と入試データで検証
まずは偏差値と入試の実態を見てみよう。育英館大学は情報メディア学部のみの単科大学で、河合塾の偏差値はBF(ボーダーフリー)。不合格者が少なすぎて、偏差値の算出自体ができない状態だ。
学部別偏差値
| 学部 | 偏差値(河合塾) |
|---|---|
| 情報メディア学部 | BF |
出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)
単科大学なのでテーブルは1行だけ。ベネッセの偏差値だと43〜44で表示されるが、河合塾基準ではBF。数字の上では「Fラン」と呼ばれる水準にあるのは事実だ。ただし、偏差値は入試難易度の指標であって、大学の教育の質を測るものじゃない。ここは分けて考えてほしい。
育英館大学は2022年に稚内北星学園大学から名称変更した大学で、日本最北端の大学として知られている。北海道稚内市の本校に加えて京都キャンパスも設置しており、ICT(情報通信技術)教育に特化した大学だ。
入試の実態も確認しておこう。
倍率推移
| 年度 | 倍率(全選抜合計) |
|---|---|
| 2025年度 | 1.0倍(志願29名・合格29名) |
| 2024年度 | 1.0倍 |
| 2023年度 | 1.0倍 |
出典:パスナビ(2025年度入試結果)
3年連続で倍率1.0倍。受験すれば全員合格する、いわゆる全入状態にある。2025年度は募集50名に対して志願者29名。定員割れだ。これだけ見ると不安に思うのは当然だと思う。
でも、入口の偏差値と出口の就職実績は別物だ。この先の就職データを見れば、その意味がわかる。
育英館大学の就職実績
偏差値BFで全入状態の大学に入って、本当に就職できるのか。一番気になるポイントだと思う。結論から言うと、育英館大学の就職実績は偏差値から想像するよりはるかにいい。
就職率
| 学部 | 就職率 |
|---|---|
| 情報メディア学部 | 100%(2022年度) |
出典:育英館大学公式 / 大学ポートレート(2022年度実績)
就職希望者全員が就職。100%だ。さらに、2002年の初の卒業生から2015年卒までの14年間の平均就職率も93.8%と安定している。単科大学で学生数が少ないからこそ、一人ひとりに手厚いキャリア支援が行き届いている結果だ。
加えて、大学院進学実績も見逃せない。北海道大学大学院、筑波大学大学院、室蘭工業大学大学院、立命館大学大学院など、国公立・有名私大の大学院への進学実績がある。BFの大学から北大の大学院に進学できるという事実は、この大学のICT教育の質を物語っている。
主要就職先
| 業界 | 主な就職先 |
|---|---|
| 情報通信 | ネットワンシステムズ / 東芝システムテクノロジー / ドワンゴ / 伊藤忠テクノサイエンス |
| 運輸・メディア | JR北海道 / NHK旭川放送局 / 産経新聞社 / HTB映像 |
| 金融 | 北洋銀行 / 北海道銀行 / 日本生命 / 稚内信用金庫 |
| 製造・サービス | ダイハツ工業 / 日本ハム / イオン北海道 / JTB北海道 |
| 建設 | 日立建機 / コマツ / 日軽パネルシステム |
| 官公庁 | 稚内市役所 / 北海道警察 / 自衛隊 |
| 教育 | 中学校・高等学校教員(情報・数学) |
出典:育英館大学公式 就職実績ページ / パスナビ
ネットワンシステムズ、伊藤忠テクノサイエンス、東芝系列——IT業界の名前がずらりと並ぶ。偏差値BFの大学からこの就職先リストが出てくるのは、正直驚く人も多いと思う。
過去6年間の就職先で最も多い業種は情報通信業。ICT教育に特化した単科大学だからこそ、情報系の企業から評価されている。教員免許(中学・高校の情報・数学)も取得でき、教育関係への就職も安定している。小規模大学の強みが、就職実績にはっきり表れている。
同偏差値帯の大学と比べると?
育英館大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じくBF〜偏差値35前後の北海道内の私大と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率 | 学費(4年概算) |
|---|---|---|---|
| 育英館大学 | BF | 100% | 約473万円 |
| 北海商科大学 | BF | 93.5% | 約428万円 |
| 北翔大学 | BF〜35.0 | 99.5% | 約564万円 |
出典:各大学公式 / パスナビ / スタディサプリ進路(2024年度実績)
偏差値帯はほぼ同水準。だが就職率に差がある。育英館大学の100%は3校の中で最も高い。学費は北海商科が最安、北翔が最も高い。育英館はちょうど中間だが、就職率100%という出口の実績を考えると、投資対効果は悪くない。
学費は4年間で約473万円。私大としては平均的な水準だ。ICT教育に特化した環境でこの就職実績が出ているなら、偏差値だけで「やばい」と決めつけるのは早��。大事なのは入口じゃなく、出口で何を掴めるかだ。
「育英館大学 やばい」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「やばい」と検索されるのか。
BF(ボーダーフリー)に近い偏差値帯は、それだけでネガティブに語られやすい。ネット上の煽りや序列ランキングが拡散されやすい構造がある。育英館大学の場合、偏差値BFという数字が一人歩きして、大学の中身を知らないまま「やばい」と検索されるパターンが大半だ。
加えて、稚内という立地も影響している。日本最北端の都市にある大学は、それだけで「知らない=不安」という心理を生みやすい。定員割れが続いている現状も、ネガティブなイメージに拍車をかけている。2022年に稚内北星学園大学から育英館大学に名称変更した経緯も、「何かあったのか」という疑問を持たれやすい。
ただし、データを見ればわかる通り、育英館大学の実態は「やばい」という検索イメージとは異なる部分が多い。就職率100%、IT大手への就職実績、国公立大学院への進学——これらは「やばい」では片づけられない成果だ。偏差値と立地だけで大学の全てが決まるわけじゃない。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
偏差値だけ見れば、不安に思う気持ちはわかる。俺も同じだった。
でも、全然どん底なんかじゃない。就職率100%。ネットワンシステムズ・JR北海道・北洋銀行——育英館大学からでも、行動次第でこれだけの選択肢がある。ICT教育に特化した環境を活かして、北海道大学の大学院に進学した先輩もいる。
俺も偏差値37の大学から、今こうして普通に社会人として生きてる。ここからいくらでも変えられる。頑張ってほしい。
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