公立はこだて未来大学はFラン?恥ずかしい?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:37.5(Tier A)

就職率:99.2%(就職希望者ベース・大学公式)

藤原の一言:「不安に思う気持ちは痛いほどわかる。でもここから変えられる」

「公立はこだて未来大学 Fラン」——検索した気持ち、痛いほどわかる。俺も偏差値37くらいの大学に通ってた。大学名を言うたびに空気が変わるあの感じ、何度も経験した。

でも、今更それを嘆いても仕方ない。ここから配られたカードで戦うしかない。だからまず、公立はこだて未来大学の現実をデータで確認していこう。

公立はこだて未来大学はFラン?偏差値と入試データで検証

まずは偏差値と入試の実態を見てみよう。公立はこだて未来大学はシステム情報科学部のみの情報系単科大学。河合塾の二次偏差値は37.5。ただし公立大学なので、共通テスト5教科が必要になる。この点は私大の偏差値37.5とは意味が全く違う。

学部別偏差値

学部・日程 共テ得点率 偏差値(河合塾)
システム情報科学部(前期) 50% 37.5
システム情報科学部(後期) 63%

出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)

二次偏差値37.5という数字だけ見て「Fランだ」と判断する人がいるが、それは公立大学の入試構造を理解していない。公立大学は共通テストで5教科を課す。前期日程でも得点率50%が必要で、後期になると63%まで跳ね上がる。私大のように1〜2教科で受けられる大学とは、そもそも入試の仕組みが違う。

「誰でも受かる」という声についても、入試データで確認しておこう。

倍率推移

年度 倍率(全選抜)
2025年度 1.7倍
2024年度 1.7倍
2023年度 1.7倍

出典:パスナビ / 公立はこだて未来大学公式

全体の倍率は1.7倍で安定。前期日程は1.6倍、総合型選抜は2.1倍。倍率だけ見ると低く感じるかもしれないが、共通テストを突破した受験生同士の中での1.7倍だ。私大の偏差値37.5帯の倍率1.7倍とは、受験者の学力層がまるで違う。

ちなみに、公立はこだて未来大学は2000年開学の比較的新しい大学だが、情報系に特化した公立大学として独自のポジションを確立している。「オープンスペース・オープンマインド」を掲げたキャンパスは、壁のない開放的な空間設計で、研究環境としての評価も高い

公立はこだて未来大学の就職実績

偏差値の数字に不安を感じるのはわかる。でも大事なのは、卒業後にどうなれるかだ。就職データを確認してみよう。

就職率

卒業年度 卒業者数 就職者数 進学者数 就職決定率
22期生(2025年3月卒) 216 124 84 99.2%
21期生(2024年3月卒) 97.5%
20期生(2023年3月卒) 97.1%

出典:公立はこだて未来大学公式 就職・進学データ

直近の就職決定率は就職希望者125名中124名が内定で99.2%。さらに注目すべきは大学院進学者が84名(全体の約39%)いること。情報系の大学として大学院進学率が高く、就職者と進学者を合わせると卒業者のほぼ全員が進路を確保している。「Fラン」と呼ばれる大学で、この進学率は出てこない。

主要就職先

分類 主な就職先
大手IT・通信 NTTデータ / NTTドコモ / NTTコムウェア / KDDI / サイバーエージェント
SIer・ソフトウェア 日立ソリューションズ / NECソリューションイノベータ / 野村総合研究所 / 三菱電機ソフトウエア / Sky
メーカー スズキ / SUBARU / パナソニック系列
Web・メディア アマゾンウェブサービスジャパン / グリー / 博報堂
公務員・その他 北海道庁 / 函館市役所

出典:公立はこだて未来大学公式(過去3年実績)

NTTデータ、KDDI、サイバーエージェント、野村総合研究所、アマゾンウェブサービスジャパン——この就職先リストを見てほしい。「Fラン」では絶対に出てこない名前がずらりと並んでいる。

情報系に特化している分、就職先はIT・ソフトウェア業界に集中している。逆に言えば、この分野に進みたい人にとっては非常に効率的な環境だ。毎年170〜180名の学生が東京や札幌を中心に約130社でインターンシップを行っており、首都圏の大手企業との接点も豊富にある。北海道にいながら首都圏の大手IT企業に就職できるルートが確立されている。

同偏差値帯の大学と比べると?

公立はこだて未来大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じく理工系・情報系に強い国公立大学と比較してみよう。

大学名 偏差値帯 就職率 学費(4年概算)
公立はこだて未来大学 37.5 99.2% 約245万円
室蘭工業大学 35.0〜37.5 97.9% 約243万円
会津大学 40.0〜42.5 98.6% 約265万円

出典:各大学公式 / パスナビ(2024〜2025年度実績)

室蘭工業大学は北海道内の国立工業大学で偏差値帯はほぼ同水準。会津大学は福島県の公立大学で、公立はこだて未来大学と同じくコンピュータ系に特化した大学だ。3校とも就職率は97%以上と高水準だが、公立はこだて未来大学の99.2%が最も高い。

学費は4年間で約245万円。公立大学の標準的な水準だ。私大の情報系学部が4年間で約500万円前後かかることを考えると、コスパは圧倒的に良い。学費を抑えながら大手IT企業への就職を目指せるのは、この大学の大きな強みだ。

「公立はこだて未来大学 Fラン」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「Fラン」と検索されるのか。

最大の原因は、河合塾の二次偏差値37.5という数字が一人歩きしていることだ。偏差値37.5という数字だけ見れば、私大のBF(ボーダーフリー)に近い帯と同じに見える。ネット上の大学序列ランキングや匿名掲示板では、二次偏差値だけで「Fラン」とレッテルを貼られることがある。

しかし、公立大学の二次偏差値と私大の偏差値は全くの別物だ。公立はこだて未来大学は共通テスト5教科を課しており、前期で得点率50%、後期で63%が必要。私大の偏差値37.5帯とは入学者の学力層が根本的に違う。二次偏差値が低く出るのは、共テで既に学力のフィルタリングが行われた受験生同士の中での比較だからだ。

また、「はこだて未来大学」という名前の響きに馴染みがない人も多い。2000年開学と歴史が浅く、北海道以外での知名度がまだ十分ではない。「聞いたことがない大学=Fラン」という短絡的な判断をされやすい構造がある。

ただし、データを見ればわかる通り、公立はこだて未来大学の実態はその検索イメージとは全く異なる。NTTデータやKDDI、野村総合研究所に人材を送り出し、大学院進学率39%という大学を「Fラン」と呼ぶのは、実態と大きく乖離している

まとめ ― 配られたカードで戦うために

偏差値だけ見れば、不安に思う気持ちはわかる。俺も同じだった。

でも、全然どん底なんかじゃない。就職率99.2%。NTTデータ・KDDI・サイバーエージェント・野村総合研究所——公立はこだて未来大学からでも、行動次第でこれだけの選択肢がある。大学院進学率39%という数字も、この大学の学びの質を証明している。

俺も偏差値37の大学から、今こうして普通に社会人として生きてる。ここからいくらでも変えられる。頑張ってほしい。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

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