偏差値帯:35.0(Tier A)
就職率:100%(就職希望者ベース・パスナビ)
藤原の一言:「不安に思う気持ちは痛いほどわかる。でもここから変えられる」
「育英大学 やばい」——検索した気持ち、痛いほどわかる。俺も偏差値37くらいの大学に通ってた。大学名を言うたびに空気が変わるあの感じ、何度も経験した。
でも、今更それを嘆いても仕方ない。ここから配られたカードで戦うしかない。だからまず、育英大学の現実をデータで確認していこう。
育英大学はFラン?偏差値と入試データで検証
まずは偏差値と入試の実態を見てみよう。育英大学は2018年に群馬県高崎市に開学した比較的新しい大学で、教育学部のみの単科大学だ。河合塾の偏差値は35.0。BF(ボーダーフリー)に近い数字であることは事実。
学部別偏差値
| 学部・専攻 | 偏差値(河合塾) |
|---|---|
| 教育学部 児童教育専攻 | 35.0 |
| 教育学部 スポーツ教育専攻 | 35.0 |
出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)
偏差値35.0という数字だけ見れば「Fランでは?」と思う人もいるだろう。ただ、ベネッセの偏差値だと43〜45の範囲で表示される。偏差値は模試や算出方法で大きく変わる。河合塾とベネッセどちらを見るかで印象が全然違うことは知っておいてほしい。
そして何より、偏差値はあくまで入試難易度の指標であって、大学で何が得られるかを測るものじゃない。特に育英大学のような教員養成に特化した大学は、出口——つまり教員採用や就職実績で評価すべきだ。
次に、入試の倍率も見ておこう。
入試方式別倍率(2025年度)
| 入試方式 | 志願者数 | 合格者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 全選抜合計 | 285 | 230 | 1.2倍 |
| 一般選抜 | 109 | 85 | 1.3倍 |
| 学校推薦型選抜 | 125 | 125 | 1.0倍 |
| 総合型選抜 | 51 | 20 | 2.5倍 |
| 共通テスト利用 | 72 | 56 | 1.3倍 |
出典:パスナビ(2025年度入試結果)
学校推薦型は1.0倍で、推薦を取れれば実質全員合格の水準。ただし注目すべきは総合型選抜の2.5倍。スポーツ教育専攻に限ると3.8倍に達する年度もある。教員やスポーツ指導者を本気で目指す学生が集まっている証拠だ。「誰でも入れる」というイメージとは少し違う面がある。
育英大学の就職実績
偏差値だけ見ると不安になるのはわかる。でも大事なのは、卒業後にどうなれるかだ。2025年3月卒業者の実績を見ると、卒業者105名のうち就職希望者102名が全員就職。就職率100%だ(パスナビ調べ)。開学してまだ数年の新しい大学で、卒業生全員が進路を確保しているのは率直にすごい。全国平均(約97%前後)を大きく上回っている。
さらに注目したいのが教員採用実績の伸びだ。
教員採用実績の推移
| 年度 | 小学校 | 中学校 | 高等学校 | 幼稚園 | 認定こども園 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2021年度 | 11名 | 1名 | 1名 | 2名 | 0名 | 15名 |
| 2022年度 | 12名 | 3名 | 0名 | 5名 | 0名 | 20名 |
| 2023年度 | 19名 | 6名 | 2名 | 6名 | 5名 | 38名 |
出典:育英大学公式(卒業者の教員への就職状況)
2021年度の15名から2023年度には38名へと2.5倍に急増。特に小学校教員が19名と全体の半数を占める。群馬県だけでなく、埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県と、首都圏の公立学校に広く教員を送り出している。
主要就職先
| 分野 | 主な就職先 |
|---|---|
| 公立学校教員 | 群馬県教員17名 / 埼玉県教員 / 千葉県教員 / 東京都教員 / 神奈川県教員 / 山形県教員 |
| 警察・消防 | 警視庁 / 群馬県警 / 香川県警察 / 前橋市消防局 / 東京消防庁 |
| 公務員(その他) | さいたま市(保育) / 横浜市(保育) / 防衛省自衛隊 |
| 民間企業 | ANA成田エアポートサービス / クリナップ / 富士スバル |
出典:育英大学公式 / パスナビ(2024年度卒業者実績)
群馬県の公立学校教員17名は、卒業生105名に対して約16%。開学からわずか数年の大学で、毎年これだけの教員を輩出しているのは教員養成大学としての実力が確かな証拠だ。さらに警視庁や東京消防庁など、公務員への就職実績もある。スポーツ教育専攻の強みが、警察・消防の体力系公務員への進路にも活きている。
同偏差値帯の大学と比べると?
育英大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。群馬県内で同じ偏差値帯の私立大学と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率 | 学費(4年概算) |
|---|---|---|---|
| 育英大学 | 35.0 | 100% | 約473万円 |
| 高崎商科大学 | 35.0〜37.5 | 98〜99% | 約450万円 |
| 共愛学園前橋国際大学 | 37.5〜40.0 | 97.9% | 約446万円 |
出典:各大学公式 / パスナビ(2024〜2025年度実績)
偏差値は3校の中で最も低いが、就職率は100%で最も高い。学費は4年間で約473万円と、群馬県内の私大としてはやや高めに見えるが、教員免許取得に必要な実習費等が含まれていることを考えると妥当な水準だ。
偏差値だけの「入口」で比較すると不利に見える。でも就職率という「出口」で比較すれば、育英大学は群馬県内の同偏差値帯でトップクラスの実績を出している。入口の偏差値と出口の就職率は別の話だということが、このデータではっきりわかる。
「育英大学 やばい」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「やばい」と検索されるのか。
BF(ボーダーフリー)に近い偏差値帯は、それだけでネガティブに語られやすい。ネット上の大学序列ランキングや匿名掲示板では、偏差値の数字だけで「Fラン」とレッテルを貼られることがある。育英大学は2018年開学の新しい大学で知名度がまだ低く、「聞いたことない大学=やばい」という短絡的な評価を受けやすい構造がある。
さらに、同じ群馬県内には群馬大学や高崎経済大学といった国公立大学がある。地元で「群馬の大学」と聞いたときに名前が挙がるのはそちら側で、育英大学はどうしても比較される立場に置かれやすい。新設校であるがゆえに、卒業生のネットワークやOB・OGの実績がまだ十分に可視化されていないことも、「やばい」検索の一因だろう。
でも、データを見ればわかる通り、実態はその検索イメージとは異なる部分が多い。就職率100%、教員採用38名、警視庁や東京消防庁への就職実績——これは「やばい」では片づけられない成果だ。偏差値や知名度だけで大学の全てが決まるわけじゃない。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
偏差値だけ見れば、不安に思う気持ちはわかる。俺も同じだった。
でも、全然どん底なんかじゃない。就職率100%。教員採用38名。群馬県教員17名、警視庁、東京消防庁——育英大学からでも、行動次第でこれだけの選択肢がある。開学からまだ数年でこの実績なら、今後さらに伸びる可能性も十分ある。
俺も偏差値37の大学から、今こうして普通に社会人として生きてる。ここからいくらでも変えられる。頑張ってほしい。
同じ偏差値帯の大学を見る:偏差値37以下の大学一覧|就職率・学費データ付き

