横浜美術大学はやばい?Fラン?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:35.0(Tier A)

就職率:87.1%(就職希望者ベース・パスナビ)

藤原の一言:「不安に思う気持ちは痛いほどわかる。でもここから変えられる」

更新日:2026年4月 | 出典:横浜美術大学公式 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net

「横浜美術大学 やばい」——検索した気持ち、痛いほどわかる。俺も偏差値37くらいの大学に通ってた。大学名を言うたびに空気が変わるあの感じ、何度も経験した。

でも、今更それを嘆いても仕方ない。ここから配られたカードで戦うしかない。だからまず、横浜美術大学の現実をデータで確認していこう。

横浜美術大学はFラン?偏差値と入試データで検証

まずは偏差値と入試の実態を見てみよう。横浜美術大学は美術学部のみの単科大学で、河合塾の偏差値は35.0。美術・デザイン学科の中に絵画・彫刻・イラストレーション・アニメーションなど10のコースが設置されている。

学部別偏差値

学部 偏差値(河合塾)
美術学部(美術・デザイン学科) 35.0

出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)

偏差値35.0。BF(ボーダーフリー)に近い数字だから、「Fランなのか?」という疑問が出るのは正直わかる。ただ、美術系大学の偏差値は学力試験の難易度だけを反映した数字であって、実技試験の難易度は含まれていない。デッサンや作品審査がある入試と、学力だけで測る一般大学の偏差値を同列に比較するのはそもそも無理がある。

実際の入試倍率を見ると、印象はかなり変わる。

倍率推移

年度 倍率(一般選抜A日程)
2025年度 1.8倍
2024年度 2.2倍
2023年度 2.2倍

出典:パスナビ(2023〜2025年度入試結果)

一般選抜A日程で1.8〜2.2倍。B日程・C日程になると3〜8倍に跳ね上がる年もある。総合型選抜I期は1.0倍と実質全入に近いが、一般選抜では約半数が不合格になる年もある。「誰でも受かる」とは一概に言えない。

美術系大学の入試は実技の比重が大きい。偏差値の数字だけでは測れない選抜が行われていることは、頭に入れておいてほしい。

横浜美術大学の就職実績

偏差値だけ見ると不安になるのはわかる。でも大事なのは卒業後にどうなれるかだ。就職データを見てみよう。

就職率

項目 数値
卒業者数 181名
就職希望者数 132名
就職者数 115名
就職率(就職希望者ベース) 87.1%

出典:パスナビ(2025年3月卒業者実績)

就職率87.1%。一般大学と比べると低く見えるかもしれないが、美術系大学としてはこの数字は標準〜やや上の水準だ。東京五美大(多摩美・武蔵美・東京造形・女子美・日芸)の就職率が85〜90%と言われている中で、横浜美術大学はその範囲内に入っている

卒業者181名のうち就職希望者が132名。残りの約50名は大学院進学やフリーランス・作家活動に進む学生だ。美術系大学では「就職しない」という選択がネガティブとは限らない。この点は一般大学と大きく異なる。

主要就職先

業界 主な就職先
ゲーム・アニメ カプコン / セガサミーHD / MAPPA / デイヴィッドプロダクション
広告・IT カヤック / メンバーズ / 中広 / TYO
玩具・メーカー タカラトミー / マツダ / JMC / 富士フイルムサービスクリエイティブ
小売・アパレル ロフト / ニトリHD / ゾフ / ルイ・ヴィトンジャパン
出版・メディア 朝日新聞社 / 文溪堂 / JR東日本メディア
教育 公立中学校教員 / 私立学校教員

出典:横浜美術大学公式 / パスナビ(2024年3月卒業者実績)

カプコン・MAPPA・タカラトミー——クリエイティブ業界の有名企業が並んでいる。朝日新聞社やルイ・ヴィトンジャパンのような大手への就職実績もある。偏差値35の大学からこれだけの企業に入れるのは、美術という専門スキルがあるからこそだ。

また、進学先には東京藝術大学・多摩美術大学・武蔵野美術大学など、美大の最高峰への大学院進学実績もある。ここから上を目指す道も開かれている。

同偏差値帯の大学と比べると?

横浜美術大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ関東圏の美術系私大と比較してみよう。

大学名 偏差値帯 就職率 学費(4年概算)
横浜美術大学 35.0 87.1% 約641万円
東京造形大学 35.0〜42.5 87.0% 約670万円
女子美術大学 35.0〜42.5 91.7% 約700万円

出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度実績)

就職率は3校とも87〜92%の範囲。横浜美術大学は東京造形大学とほぼ同水準で、女子美術大学にはやや差がある。ただし学費に注目すると、横浜美術大学は4年間で約641万円。東京造形大学より約30万円、女子美術大学より約60万円安い。美術系私大の中では学費が抑えめな部類に入る。

偏差値だけ比較すると横浜美術大学が低く見えるが、美術系大学の偏差値は学科構成やコース数で幅が変わる。東京造形大学や女子美術大学は複数学科があるため上限が高く出ているだけで、下限は同じ35.0だ。横浜美術大学が特別に入りやすいわけではない。

「横浜美術大学 やばい」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「やばい」と検索されるのか。

BF(ボーダーフリー)に近い偏差値帯は、それだけでネガティブに語られやすい。ネット上の大学ランキングや匿名掲示板では、偏差値の数字だけで「Fラン」とレッテルを貼られることがある。横浜美術大学も、偏差値35.0という数字が一人歩きして、大学全体が低く見られがちな構造がある。

さらに、美術系大学特有の事情もある。美術系の入試は実技が中心で、学力偏差値がそもそも低く出やすい。多摩美術大学や武蔵野美術大学ですら偏差値40前後の学科がある。にもかかわらず、偏差値の数字だけが比較対象にされてしまう。美術大学の偏差値を一般大学と同じ物差しで測ること自体に無理があるのだが、ネット上ではその文脈が省略されがちだ。

「やばい」「Fラン」という検索は、こうした偏差値の見え方と美術系大学への理解不足が重なって生まれている。データを見ればわかる通り、横浜美術大学の実態はそのイメージとは異なる部分が多い

まとめ ― 配られたカードで戦うために

偏差値だけ見れば、不安に思う気持ちはわかる。俺も同じだった。

でも、全然どん底なんかじゃない。カプコン・MAPPA・タカラトミー・朝日新聞社——横浜美術大学からでも、専門スキルを活かせばこれだけの選択肢がある。東京藝大や多摩美への大学院進学だって、実際に先輩たちがやっている。

俺も偏差値37の大学から、今こうして普通に社会人として生きてる。ここからいくらでも変えられる。頑張ってほしい。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

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