偏差値帯:35.0〜50.0・医学部65.0(Tier B)
就職率:96.3%(就職希望者ベース・パスナビ)
藤原の一言:「悩んでる時間がもったいない。データを見よう」
「帝京大学 やばい」と検索してるってことは、自分の状況を冷静に見れてる証拠。俺も似たような偏差値帯の大学出身だから、この空気感はよくわかる。
でも、悩んでる時間がもったいない。今更変えられないことより、ここからどうするか。まずは帝京大学の現実をデータで確認していこう。
帝京大学はFラン?誰でも入れる?偏差値と入試データで検証
まずは偏差値と入試の実態を見てみよう。帝京大学は医学部から文系学部まで10学部を擁する総合大学で、河合塾の偏差値は学部によって大きく異なる。医学部を除くと35.0〜50.0の範囲に収まる。
学部別偏差値
| 学部 | 偏差値(河合塾) |
|---|---|
| 医学部 | 65.0 |
| 外国語学部 | 40.0〜50.0 |
| 文学部 | 40.0〜47.5 |
| 医療技術学部 | 35.0〜47.5 |
| 教育学部 | 40.0〜42.5 |
| 経済学部 | 37.5〜40.0 |
| 法学部 | 37.5〜40.0 |
| 福岡医療技術学部 | 37.5〜40.0 |
| 理工学部 | 35.0〜40.0 |
| 薬学部 | 37.5 |
出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)
医学部65.0と文系・理工系35.0〜50.0。この振れ幅が帝京大学の最大の特徴だ。「Fランか?」と聞かれたら、学部によるとしか言えない。理工学部の下限は35.0でBF(ボーダーフリー)に近いが、外国語学部スペイン語コースは50.0、文学部心理学科は47.5と中堅上位に届く学科もある。一括りにはできない大学だ。
ちなみにベネッセの偏差値だと42〜58の範囲で表示される。河合塾とベネッセでは数値の出し方が違うから、どちらを見るかで印象が全く変わる。偏差値はあくまで入試難易度の指標であって、大学の価値そのものを測るものじゃない。
「誰でも入れる」という声についても、入試データで確認しておこう。
倍率(2025年度・一般選抜)
| 学部 | 倍率(2025年度) | 倍率(2024年度) |
|---|---|---|
| 医療技術学部 | 3.8倍 | 3.6倍 |
| 文学部 | 3.3倍 | 1.8倍 |
| 経済学部 | 2.7倍 | 1.6倍 |
| 教育学部 | 2.3倍 | 1.8倍 |
| 薬学部 | 2.3倍 | 2.7倍 |
| 外国語学部 | 1.8倍 | 1.5倍 |
| 理工学部 | 1.7倍 | 1.2倍 |
| 福岡医療技術学部 | 1.6倍 | 1.4倍 |
| 法学部 | 1.4倍 | 1.4倍 |
出典:パスナビ / マナビジョン(2025年度・2024年度入試結果)
2025年度は全体的に倍率が上昇している。文学部は1.8倍→3.3倍、経済学部は1.6倍→2.7倍と大幅に跳ね上がった。帝京大学の志願者は増加傾向にあり、2025年度の全学志願者数は37,552名に達している。法学部の1.4倍はまだ低い水準だが、医療技術学部は3.8倍と簡単ではない。「誰でも入れる」という評判は、少なくとも2025年度のデータを見る限り、全学部には当てはまらない。
ちなみに医学部は46.2倍。この数字だけ見ても、帝京大学を一括りに「Fラン」とは呼べないことがわかるはずだ。10学部の中にBFに近い学部もあれば、日本有数の難関学部もある。帝京大学はそういう大学だ。
帝京大学の就職実績
偏差値だけ見ると不安になるのはわかる。でも大事なのは入口の偏差値じゃなく、卒業後にどうなれるかだ。帝京大学の就職データを確認してみよう。
就職率
| 学部 | 卒業者数 | 就職希望者数 | 就職者数 | 就職率 |
|---|---|---|---|---|
| 理工学部 | 202 | 167 | 167 | 100.0% |
| 教育学部 | 299 | 280 | 276 | 98.6% |
| 経済学部 | 1,322 | 1,163 | 1,144 | 98.4% |
| 外国語学部 | 256 | 225 | 220 | 97.8% |
| 法学部 | 373 | 330 | 320 | 97.0% |
| 文学部 | 596 | 489 | 473 | 96.7% |
| 福岡医療技術学部 | 266 | 231 | 223 | 96.5% |
| 医療技術学部 | 774 | 724 | 689 | 95.2% |
| 薬学部 | 299 | 290 | 244 | 84.1% |
| 全体(医学部除く) | 4,387 | 3,899 | 3,756 | 96.3% |
出典:パスナビ(2024年度卒業生実績)
就職希望者ベースで全体96.3%。理工学部は100%、教育学部98.6%、経済学部98.4%と、主要学部は軒並み高水準だ。薬学部の84.1%が全体を下げているが、これは薬剤師国家試験の合格待ちの影響が大きい。文系学部だけに限れば就職率は97%を超える。
特筆すべきは帝京大学最大の学部である経済学部。卒業者1,322名のうち就職希望者1,163名、就職者1,144名。1,000人超の就職希望者に対して98.4%という数字は、キャリアサポートの実力がなければ出せない。
主要就職先
| 分野 | 主な就職先 |
|---|---|
| 公務員 | 警視庁17名 / 東京消防庁31名 / 東京国税局5名 / 防衛省海上自衛隊6名 |
| 教育 | 東京都教育委員会60名 / 埼玉県教育委員会13名 |
| 医療・薬局 | 日本調剤27名 / アインホールディングス17名 / 帝京大学医学部附属病院18名 |
| 一般企業 | トヨタモビリティ東京9名 / 渡辺パイプ9名 / 綜合警備保障 / ANAエアポートサービス |
出典:パスナビ(2024年3月卒業者実績)
東京都教育委員会60名、東京消防庁31名、警視庁17名——この数字が帝京大学の就職における最大の強みを物語っている。公務員・教員への就職実績が非常に厚い。教育学部から東京都の公立学校へ、医療技術学部の救急救命士コースから消防庁へ、法学部から警視庁や国税局へ。学部ごとに明確な「出口」がある大学だ。
薬学部は日本調剤27名、アインホールディングス17名と、大手薬局チェーンに多くの卒業生を送り込んでいる。帝京大学医学部附属病院への就職も18名と、グループ内の医療機関との連携が強いのも特徴だ。「やばい」と検索される大学から、東京消防庁に31名も就職している事実は知っておいてほしい。
同偏差値帯の大学と比べると?
帝京大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ偏差値帯の関東私大と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率 | 学費(4年概算) |
|---|---|---|---|
| 帝京大学 | 35.0〜50.0 | 96.3% | 約480万円 |
| 国士舘大学 | 35.0〜50.0 | 97.0% | 約440万円 |
| 東海大学 | 35.0〜52.5 | 約97% | 約535万円 |
出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度実績・医学部除く)
偏差値帯はほぼ同水準。就職率も3校とも96〜97%台で、大きな差はない。学費は帝京大学が約480万円で国士舘よりやや高いが、東海大学の約535万円と比べると控えめだ。
帝京大学の特徴は、10学部を擁する総合大学としてのスケールにある。医学部・薬学部・医療技術学部という医療系3学部を持っていることで、附属病院をはじめとする医療分野への就職パイプがある。これは国士舘や東海にはない明確な強みだ。一方で国士舘は公務員(消防・警察)、東海はエンジニア系にそれぞれ強い。偏差値が同じでも大学ごとに色が違うから、自分のやりたいことに合った大学を選ぶのが一番重要だ。
「帝京大学 やばい」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「やばい」と検索されるのか。
帝京大学は中堅帯に位置するため、上を見ればMARCHがあり、下を見ればFランと呼ばれる帯がある。その”はざま”にいること自体が不安を生みやすい構造がある。さらに帝京大学の場合、医学部65.0と理工学部35.0という偏差値の幅があまりに大きい。ネット上では「35.0」の数字だけが一人歩きして、大学全体が低く見られがちだ。
加えて、帝京大学は全10学部・在籍約2万人の大規模校。学生数が多いぶん、ネット上での体験談や評判も量が多くなる。その中にネガティブな声が一定数混ざるのは、規模を考えれば当然のことだ。少人数の大学に比べて「目立ちやすい」という構造的な問題もある。
ただし、データを見ればわかる通り、帝京大学の実態は「やばい」というイメージとは異なる部分が多い。就職率96.3%、東京消防庁31名・警視庁17名・東京都教育委員会60名——これは「やばい」では片づけられない成果だ。偏差値という1つの数字だけで大学の全てが決まるわけじゃない。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
偏差値の数字だけ見て不安になる気持ちはわかる。でも就職率や就職先を見ると、「使い方次第」の大学だとわかる。
全然どん底なんかじゃない。俺も同じような大学から社会人になれた。ここからいくらでも変えられる。
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