偏差値帯:37.5〜60.0(Tier B)
就職率:96.4%(就職希望者ベース・パスナビ)
藤原の一言:「悩んでる時間がもったいない。データを見よう」
「麻布大学 恥ずかしい」と検索してるってことは、自分の状況を冷静に見れてる証拠。俺も似たような偏差値帯の大学出身だから、この空気感はよくわかる。
でも、悩んでる時間がもったいない。今更変えられないことより、ここからどうするか。まずは麻布大学の現実をデータで確認していこう。
麻布大学はFラン?偏差値と入試データで検証
まずは偏差値を確認しよう。麻布大学は獣医学部と生命・環境科学部の2学部構成で、河合塾の偏差値は37.5〜60.0。学部・学科によって偏差値の幅がかなり大きい大学だ。
学科別偏差値
| 学部 | 学科 | 偏差値(河合塾) |
|---|---|---|
| 獣医学部 | 獣医学科 | 60.0 |
| 獣医学部 | 獣医保健看護学科 | 52.5 |
| 獣医学部 | 動物応用科学科 | 47.5 |
| 生命・環境科学部 | 臨床検査技術学科 | 40.0 |
| 生命・環境科学部 | 食品生命科学科 | 40.0 |
| 生命・環境科学部 | 環境科学科 | 37.5 |
出典:Kei-Net(河合塾提供・2026年度入試予想)
一目でわかるのは、獣医学科の偏差値60.0と生命・環境科学部の35.0〜40.0の間に巨大な差があるということ。獣医学科はMARCH上位〜早慶下位レベルの難関だ。一方、生命・環境科学部はBF(ボーダーフリー)に近い入試方式もある。
「麻布大学はFランか?」と聞かれたら、学科による、としか言えない。獣医学科は全国の私立獣医学科の中でもトップクラス。逆に生命・環境科学部の一部学科は偏差値35.0の入試方式がある。同じ大学の中にまったく別の世界が存在するのが麻布大学の特徴だ。
次に入試の競争率も見ておこう。
倍率推移
| 年度 | 獣医学部(全選抜) | 生命・環境科学部(全選抜) |
|---|---|---|
| 2025年度 | 6.3倍 | 2.1倍 |
| 2024年度 | 6.2倍 | 1.4倍 |
出典:パスナビ(2024〜2025年度入試結果)
獣医学部は6倍超えの高倍率。2025年度は志願者4,488名に対して合格者671名と、かなり厳しい選抜が行われている。一方、生命・環境科学部は1〜2倍台で、学校推薦型選抜では倍率1.0倍(全員合格)の年度もある。「誰でも受かる」かどうかは、どの学科を受けるかで180度変わる。
麻布大学の就職実績
偏差値だけ見ていても全体像はわからない。卒業後にどんな進路が開けるか、就職データで確認しよう。
学部別就職率
| 学部 | 卒業者数 | 就職希望者数 | 就職者数 | 就職率 |
|---|---|---|---|---|
| 獣医学部 | 252 | 189 | 186 | 98.4% |
| 生命・環境科学部 | 179 | 149 | 140 | 93.9% |
| 全体 | 431 | 338 | 326 | 96.4% |
出典:パスナビ(2025年3月卒業者実績)
全体の就職率は96.4%。獣医学部は98.4%と非常に高い。獣医学部は卒業者252名のうち36名が大学院に進学しており、就職希望者に対してはほぼ全員が就職を決めている。生命・環境科学部も93.9%と一定の水準を確保している。
麻布大学の強みは、「動物」「食」「環境」「健康」に特化した専門性にある。ここから先の就職先リストを見れば、その専門性がどう活きているかがわかるはずだ。
主要就職先
| 学科 | 主な就職先 |
|---|---|
| 獣医学科 | 動物病院 / 日本中央競馬会(JRA) / アステラス製薬 / 大正製薬 / 中外製薬 / ロート製薬 / 農林水産省 / 厚生労働省 |
| 動物応用科学科 | ノーザンファーム / 東京動物園協会 / JA全農ミートフーズ / キユーピー / 日本ハムファクトリー / 千葉県庁 |
| 臨床検査技術学科 | 東京女子医科大学病院 / 昭和大学病院 / 国立病院機構 / 北里大学病院 / LSIメディエンス / エスアールエル |
| 食品生命科学科 | 伊藤園 / コカ・コーラボトラーズジャパン / 崎陽軒 / オハヨー乳業 / 山崎製パン |
| 環境科学科 | アース環境サービス / いであ / パナソニック環境エンジニアリング / 東京都環境公社 |
出典:マナビジョン / パスナビ(2024年3月卒業者実績)
JRA、アステラス製薬、中外製薬、農林水産省、厚生労働省——獣医学科の就職先は国家資格の強みがそのまま反映されている。臨床検査技術学科も大学病院・検査機関への就職が多く、資格を活かした進路が明確だ。
食品生命科学科からは伊藤園やコカ・コーラなどの大手食品メーカー、環境科学科からは環境コンサルティング企業や公的機関への就職実績がある。「偏差値は低くても専門性で勝負できる」のが麻布大学の生命・環境科学部の特徴だ。偏差値だけでは見えない価値がここにある。
同偏差値帯の大学と比べると?
麻布大学の立ち位置を客観的に把握するために、同じ関東エリアの理系・生命科学系の私大と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率 | 学費(4年概算) |
|---|---|---|---|
| 麻布大学 | 37.5〜60.0 | 96.4% | 約630万円 |
| 北里大学(医学部除く) | 37.5〜57.5 | 99.5% | 約640万円 |
| 東京農業大学 | 37.5〜52.5 | 約95% | 約540万円 |
出典:各大学公式 / パスナビ / Kei-Net(2024〜2025年度実績)
3校とも偏差値帯の下限は37.5で並ぶ。上限は麻布大学の獣医学科60.0が突出している。就職率は北里大学の99.5%がトップだが、北里は医療系学部が多く資格職への直結率が高い。麻布大学の96.4%も理系私大としては十分な水準だ。
学費は理系大学としては3校とも相応の金額になる。ただ、麻布大学の獣医学科は6年制で約1,400万円かかる一方、卒業後は獣医師という国家資格が手に入る。投資額は大きいが、回収の見通しが立つ投資だ。生命・環境科学部の4年間約630万円は、東京農業大学よりやや高めだが、臨床検査技師などの資格取得を考えれば妥当な範囲だろう。
「麻布大学 恥ずかしい」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「恥ずかしい」と検索されるのか。
麻布大学が「恥ずかしい」と検索される最大の理由は、学科間の偏差値格差だ。獣医学科は偏差値60.0で倍率6倍超え。一方、生命・環境科学部は偏差値35.0〜40.0の入試方式もある。同じ「麻布大学」の名前を共有しているのに、入口の難易度がまるで違う。
ネット上では偏差値の低い方の数字だけが取り上げられて「Fラン」とレッテルを貼られることがある。でも実態は、日本に17校しかない獣医学科を持つ大学の一つであり、獣医師国家試験の合格実績も高い。大学全体を偏差値35の一面だけで語るのは、あまりに乱暴だ。
また、「麻布」という名前から東京都港区の麻布をイメージする人もいるが、キャンパスは神奈川県相模原市にある。このギャップも「思っていたのと違う」という声につながりやすい。ただ、JR横浜線の矢部駅から徒歩4分というアクセスは決して悪くない。理系大学として広大な実験施設やキャンパスを持てるのは、むしろ都心にはない強みだ。
中堅帯に位置する大学は、上を見ればMARCHがあり、下を見ればFランと呼ばれる帯がある。その”はざま”にいること自体が不安を生みやすい。でも、データを見ればわかる通り、実態はその検索イメージとは異なる部分が多い。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
偏差値の数字だけ見て不安になる気持ちはわかる。でも就職率や就職先の専門性を見ると、「使い方次第」の大学だとわかる。
獣医学科はもちろん、生命・環境科学部も臨床検査技師や食品メーカー、環境コンサルなど、専門性を武器にできる進路がしっかりある。偏差値の数字が全てじゃない。
全然どん底なんかじゃない。俺も同じような大学から社会人になれた。ここからいくらでも変えられる。
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