偏差値帯:43〜51(ベネッセ・Tier B)
就職率:就職希望者の約82%が内定(2020年度実績・コロナ禍)
藤原の一言:「悩んでる時間がもったいない。データを見よう」
「三重短期大学 Fラン」と検索してるってことは、自分の状況を冷静に見れてる証拠。俺も似たような偏差値帯の大学出身だから、この空気感はよくわかる。
でも、悩んでる時間がもったいない。今更変えられないことより、ここからどうするか。まずは三重短期大学の現実をデータで確認していこう。
三重短期大学はFラン?偏差値と入試データで検証
まずは偏差値と入試の実態を見てみよう。三重短期大学は津市が設置する公立短期大学で、法経科・生活科学科・食物栄養学科の3学科を持つ。近鉄江戸橋駅から徒歩10分、三重大学のすぐ近くという立地だ。
偏差値はベネッセの模試データで43〜51。学科によって幅がある。共通テスト得点率は47〜55%だ。
学科別偏差値
| 学科 | 偏差値(ベネッセ) | 共テ得点率 |
|---|---|---|
| 法経科第1部 | 43〜51 | 55% |
| 法経科第2部(夜間) | 44 | 50% |
| 生活科学科 | 43〜45 | 47% |
| 食物栄養学科 | 43〜47 | 52% |
出典:マナビジョン(2025年度入試・進研模試)
法経科第1部は上限51と短大としてはかなり高め。一方で生活科学科は43〜45とやや低い。「Fランか?」と聞かれたら、そもそも公立短大にFランという概念は当てはまりにくい。河合塾のBF(ボーダーフリー)基準で言えば、共通テストを課している時点でBFには該当しない。ただし倍率が1.0倍に近いのは事実なので、入試データも確認しておこう。
倍率推移
| 年度 | 志願者数 | 合格者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 359名 | 346名 | 1.0倍 |
| 2024年度 | 400名 | 369名 | 1.1倍 |
| 2023年度 | 509名 | 424名 | 1.2倍 |
出典:パスナビ(各年度入試結果)
2023年度は1.2倍あったが、2025年度は1.0倍。志願者数も509→359名と減少傾向にある。倍率だけ見れば「受ければほぼ受かる」水準にあるのは事実だ。ただ、共通テストを受けて出願する必要がある以上、完全な「誰でも入れる」ではない。最低限の学力フィルターは存在している。
ちなみに、定員は全学科合計で350名。法経科には夜間の第2部(定員100名)もあり、社会人や働きながら学びたい人にも門戸が開かれている。全国でも数少ない公立短大の夜間部という点は、見逃せない特徴だ。
三重短期大学の就職実績
短期大学は2年間で卒業するため、就職活動のスケジュールが4年制大学より圧倒的にタイト。入学してすぐキャリアを考え始める必要がある。その中で三重短期大学の卒業生がどんな進路を歩んでいるか確認しよう。
進路状況
| 進路区分 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 就職(企業等) | 174名 | 52.3% |
| 就職(公務員) | 14名 | 4.2% |
| 進学(4年制大学編入) | 62名 | 18.6% |
| 進学(専門学校等) | 11名 | 3.3% |
| 就職活動継続 | 41名 | 12.3% |
| その他 | 31名 | 9.3% |
| 卒業者合計 | 333名 | 100% |
出典:大成会(2020年度卒業生データ)
就職希望者ベースの就職率は約82%。正直に言うと、この数字は高くはない。ただし、これは2020年度(コロナ禍直撃の年)のデータだという点は考慮すべきだ。全国的に新卒採用が冷え込んだ時期の数字と、通常時の数字は分けて見る必要がある。
注目すべきは4年制大学への編入が62名(18.6%)いること。短大の大きなメリットは、ここから国公立大学に編入できるルートがあること。三重短期大学からは三重大学・信州大学・名古屋大学・金沢大学・関西大学などへの編入実績がある。偏差値だけでは測れない「次のステップ」が用意されている大学だ。
主要就職先
| 業界 | 主な就職先 |
|---|---|
| 金融 | 百五銀行 / 三十三銀行 / 岡三証券 / 紀北信用金庫 / 第一生命 |
| 製造 | 住友電装 / パナソニック / ナブテスコ / NTN |
| 小売・流通 | イオンリテール / マックスバリュ東海 / スギ薬局 / クスリのアオキ |
| 自動車販売 | トヨタカローラ三重 / ホンダカーズ三重 / 日産プリンス三重 |
| 公務員 | 三重県庁 / 兵庫県庁 / 津市役所 / 松阪市役所 / 三重県警察 / 愛知県警察 |
| 栄養・食品 | 日本ゼネラルフード / LEOC / ニチダン / 伊勢赤十字病院 |
出典:三重短期大学公式(2012〜2025年卒業生実績)
百五銀行・三十三銀行という三重の地銀2行に加え、住友電装・パナソニックなどの製造業大手にも就職者がいる。公務員では三重県庁や津市役所だけでなく、兵庫県庁や愛知県警察など県外の公務員実績もある。食物栄養学科からは栄養士として病院や給食会社への就職も目立つ。
短大卒で地銀や県庁に入れるのは、正直かなり優秀な部類だ。2年間という短い期間で、ここまでの就職先を確保できているのは、公立短大ならではの就職支援の厚さと地域からの信頼が効いている。
同偏差値帯の短期大学と比べると?
三重短期大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ東海地方の短期大学と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率 | 学費(2年概算) |
|---|---|---|---|
| 三重短期大学 | 43〜51 | 約82%※ | 約95〜104万円 |
| 高田短期大学(私立) | 43〜46 | 97.8% | 約258万円 |
| 岐阜市立女子短期大学(公立) | 42〜46 | 公表データなし | 約108万円 |
出典:各大学公式 / マナビジョン / パスナビ(※三重短大は2020年度・コロナ禍の数値)
最大の注目ポイントは学費の安さだ。三重短期大学は2年間で約95〜104万円(市内・市外で差あり)。私立の高田短期大学は約258万円。その差は約150万円以上。同じ2年間でこれだけのコスト差がある。
就職率は高田短期大学の97.8%が目を引くが、三重短期大学の数値は2020年度(コロナ禍)のものであり、単純比較は難しい。また、三重短期大学は4年制大学への編入が多いため、就職率の母数が小さくなりやすい構造がある。編入実績まで含めた「卒業後の選択肢の広さ」で見れば、公立短大としての価値は十分にある。
学費を抑えて学び、地元で就職するか、編入で国公立大学を目指すか——三重短期大学はどちらのルートにも対応できる柔軟さを持っている。これは私立短大にはない強みだ。
「三重短期大学 Fラン」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「Fラン」と検索されるのか。
短期大学というだけで、4年制大学より格下に見られやすい。これは三重短期大学に限った話じゃなく、短大全体が抱える構造的な問題だ。さらに、倍率が1.0倍に近い水準にあることで「誰でも入れる=Fラン」という連想が働きやすい。
ただし、「Fラン」の定義をきちんと押さえておくべきだ。河合塾のBF(ボーダーフリー)基準で言えば、共通テストを課している公立大学はBFに該当しない。三重短期大学は共通テスト得点率47〜55%が求められ、最低限の学力基準は設けられている。ネット上の「Fラン」という言葉は、明確な定義なく使われていることがほとんどだ。
また、中堅帯に位置するため、上を見れば三重大学や愛知県内の4年制大学があり、下を見ればFランと呼ばれる帯がある。その“はざま”にいること自体が不安を生みやすい。でも、データを見ればわかる通り、三重短期大学の実態は「Fラン」のイメージとは異なる部分が多い。公立の安い学費、国公立大学への編入実績、地元金融機関や公務員への就職——これは「Fラン」では片づけられない実績だ。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
偏差値の数字だけ見て不安になる気持ちはわかる。でも就職先リストや編入実績を見ると、「使い方次第」の大学だとわかる。
2年間で約100万円の学費。三重大学や名古屋大学への編入ルート。百五銀行や三重県庁への就職実績。全然どん底なんかじゃない。俺も同じような大学から社会人になれた。ここからいくらでも変えられる。
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