偏差値帯:BF(Tier A)
就職率:96.8%(就職希望者ベース・パスナビ)
藤原の一言:「不安に思う気持ちは痛いほどわかる。でもここから変えられる」
「国際武道大学 Fラン」——検索した気持ち、痛いほどわかる。俺も偏差値37くらいの大学に通ってた。大学名を言うたびに空気が変わるあの感じ、何度も経験した。
でも、今更それを嘆いても仕方ない。ここから配られたカードで戦うしかない。だからまず、国際武道大学の現実をデータで確認していこう。
国際武道大学はFラン?偏差値と入試データで検証
まずは偏差値と入試の実態を見てみよう。国際武道大学は千葉県勝浦市にある体育系の単科大学で、体育学部のみの2学科構成。河合塾の偏差値はBF(ボーダーフリー)。不合格者が少なすぎて、偏差値の算出ができない状態だ。
学科別偏差値
| 学科 | 偏差値(河合塾) | 共テ得点率 |
|---|---|---|
| 武道学科 | BF | 48%〜57% |
| 体育学科 | BF | 45%〜52% |
出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)
河合塾の偏差値はBFだが、共通テスト得点率は45%〜57%と幅がある。ベネッセの偏差値では42〜47と表示されるため、見る指標で印象がかなり変わる。偏差値BFという数字だけで大学の全てを判断するのは早い。偏差値は入試難易度の1つの指標であって、大学の価値そのものを測るものじゃない。
実際の入試データも確認しておこう。
倍率推移
| 年度 | 倍率(全選抜合計) | 志願者数 | 合格者数 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 1.0倍 | 447名 | 425名 |
| 2024年度 | 1.1倍 | 383名 | 344名 |
| 2023年度 | 1.1倍 | 444名 | 421名 |
出典:パスナビ(2023〜2025年度入試結果)
全選抜合計では1.0〜1.1倍。受験すればほぼ合格できる水準にあるのは事実だ。ただ、ここには大きな特殊事情がある。国際武道大学の入学者の大半は推薦・総合型選抜で入っている。2025年度のデータでは一般選抜の志願者は62名で全体の14%程度。残りの約86%は推薦や総合型で、武道やスポーツの実績を持つ学生が入学している。
一般選抜だけを見ると倍率は1.3倍、共通テスト利用は1.4倍と、全選抜合計より高い。体育系の大学は実技試験や推薦が主流のため、一般入試の偏差値だけでは実態が見えにくい。これは日体大や仙台大学でも同じ構造だ。
国際武道大学の就職実績
偏差値BFと聞くと「就職できるのか」と不安になるのはわかる。でも結論を先に言うと、国際武道大学の就職実績はかなり手堅い。特に公安系公務員への就職に圧倒的な強みがある。
就職率
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 卒業者数 | 349名 |
| 就職希望者数 | 316名 |
| 就職者数 | 306名 |
| 就職率 | 96.8% |
出典:パスナビ(2025年3月卒業者実績)
就職希望者316名のうち306名が就職。就職率96.8%。全国平均(約97%前後)とほぼ同水準だ。偏差値BFの大学でこの数字を出せているのは、大学の就職支援体制が機能している証拠だろう。国際武道大学では毎年約8,000社からの求人を受け付けており、公務員試験対策講座も充実している。
主要就職先
| 分野 | 主な就職先 |
|---|---|
| 公安系公務員 | 警察官24名 / 消防士11名 / 自衛官4名(警視庁・千葉県警・長野県警ほか) |
| 教育 | 教員7名(保健体育科教諭ほか) |
| 民間企業 | 良品計画 / 綜合警備保障 / 日本アクセス / りそなグループ |
出典:パスナビ(2024年3月卒業者実績)
一目でわかる通り、公安系公務員への就職が圧倒的に多い。警察官24名、消防士11名、自衛官4名——1学年で40名近くが公安系に進んでいる。体育系大学ならではの強みだ。
民間でも良品計画やりそなグループなど、知名度のある企業への就職実績がある。「偏差値BFだから就職できない」というのは、少なくともこの大学には当てはまらない。武道・スポーツで培った体力と精神力は、就職市場で確実に武器になる。
同偏差値帯の大学と比べると?
国際武道大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ偏差値帯の体育系・スポーツ系大学と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率 | 学費(4年概算) |
|---|---|---|---|
| 国際武道大学 | BF | 96.8% | 約540万円 |
| 仙台大学 | 35.0〜37.5 | 99.1% | 約525万円 |
| 平成国際大学 | BF〜35.0 | 91.2% | 約500万円 |
出典:各大学公式 / パスナビ(2024〜2025年度実績)
仙台大学は体育系では全国屈指の就職率99.1%を誇る。国際武道大学の96.8%はそれに次ぐ水準で、同偏差値帯のスポーツ系大学の中では十分な実績だ。平成国際大学のスポーツ健康学部と比較すると、就職率で5ポイント以上上回っている。
学費は4年間で約540万円。体育系大学としては標準的な水準だ。実技科目が多い分、一般的な文系学部よりはやや高めだが、公安系公務員への実績を考えれば投資対効果は決して悪くない。大事なのは入口の偏差値じゃなく、出口の就職実績だ。
「国際武道大学 Fラン」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「Fラン」と検索されるのか。
BF(ボーダーフリー)に近い偏差値帯は、それだけでネガティブに語られやすい。ネット上の大学序列ランキングや匿名掲示板では、偏差値の数字だけで「Fラン」とレッテルを貼られることがある。国際武道大学も、河合塾のBF表示が一人歩きして、大学全体が低く見られがちな構造がある。
ただし、先述の通り体育系大学の入試は推薦・総合型選抜が主流で、一般入試の偏差値がそのまま学生の質を表すわけではない。国際武道大学の場合、入学者の9割近くが武道やスポーツの実績を持って入学している。偏差値BFという数字は、この大学の実態を正確に反映していない部分が大きい。
さらに、千葉県勝浦市という立地もイメージに影響している可能性がある。都心からは距離があるが、武道・スポーツに特化した充実した環境があるからこその立地だ。データを見ればわかる通り、実態は「Fラン」という検索イメージとは異なる部分が多い。警察官・消防士への就職実績は、偏差値では測れない価値そのものだ。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
偏差値だけ見れば、不安に思う気持ちはわかる。俺も同じだった。
でも、全然どん底なんかじゃない。就職率96.8%。警察官・消防士・教員——国際武道大学からでも、行動次第でこれだけの選択肢がある。
俺も偏差値37の大学から、今こうして普通に社会人として生きてる。ここからいくらでも変えられる。頑張ってほしい。
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