偏差値帯:45.0〜52.5(Tier C)
就職率:97.3%(就職希望者ベース・パスナビ)
藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」
「和歌山大学 恥ずかしい」——微妙なラインだよな。上を見れば神戸大学や大阪公立大学がいるし、下を見れば「国立なんだからマシだろ」とも思える。そのモヤモヤ、わかる。
ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。
和歌山大学はFラン?偏差値と入試データで検証
まずは偏差値から確認しよう。和歌山大学は和歌山県唯一の国立総合大学で、河合塾の偏差値は45.0〜52.5。学部・学科によって差がある。
学部別偏差値
| 学部 | 偏差値(河合塾) |
|---|---|
| システム工学部 | 47.5〜52.5 |
| 観光学部 | 50.0 |
| 経済学部 | 47.5 |
| 教育学部 | 45.0 |
| 社会インフォマティクス学環 | 45.0 |
出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)
システム工学部の上限は52.5、観光学部は50.0。教育学部と社会インフォマティクス学環が45.0で下限を形成しているが、どの学部もBF(ボーダーフリー)とは無縁の水準だ。国立大学の偏差値は私立と単純比較できない。国立は共通テスト+二次試験の二段階選抜だから、見た目の偏差値以上に入試のハードルは高い。
共通テスト得点率は55%〜74%。特に観光学部やシステム工学部は65%以上が求められる。俺の大学だったら受験すらできないレベルだ。これで「Fラン」は、さすがに無理がある。
倍率推移
| 年度 | 倍率(一般選抜・前期日程) |
|---|---|
| 2025年度 | 1.1〜2.3倍 |
| 2024年度 | 1.8〜2.2倍 |
| 2023年度 | 2.1〜2.9倍 |
出典:和歌山大学公式 入学者選抜状況 / パスナビ
国公立の前期日程で1.5〜2.5倍台。国立大学は受験機会が限られるから、この倍率でも受かった時点で十分に選抜されている。2025年度は社会インフォマティクス学環が1.1倍と低かったが、これは新設間もない学環で認知がまだ広がりきっていないため。観光学部は2025年度に後期日程が新設され13.4倍と高倍率を記録しており、人気は上昇傾向にある。
和歌山大学の就職実績
偏差値の次は就職データを見よう。「恥ずかしい」と検索される大学の出口がどうなっているか、数字で確認する。
就職率
| 学部 | 卒業者数 | 就職希望者数 | 就職者数 | 就職率 |
|---|---|---|---|---|
| 観光学部 | 129 | 119 | 119 | 100.0% |
| 経済学部 | 302 | 281 | 275 | 97.9% |
| 教育学部 | 164 | 152 | 146 | 96.1% |
| システム工学部 | 318 | 139 | 132 | 95.0% |
| 全体 | 913 | 691 | 672 | 97.3% |
出典:パスナビ(2024年度卒業者実績)
観光学部は就職希望者全員が就職を決めて100.0%。全体でも97.3%と全国平均と同水準以上だ。システム工学部は卒業者318名に対して就職者が132名と少なく見えるが、これは170名が大学院に進学しているため。理系学部で院進率が高いのはむしろ研究環境が充実している証拠だ。
主要就職先
| 学部 | 主な就職先 |
|---|---|
| 教育学部 | 小学校教諭37名 / 中学校教諭29名 / 高校教諭16名 / 特別支援学校教諭9名 / 和歌山県庁4名 |
| 経済学部 | 紀陽銀行13名 / 和歌山県庁9名 / 和歌山市役所5名 / 日本年金機構4名 / りそな銀行3名 / 三井住友銀行3名 |
| システム工学部 | 和歌山県庁6名 / サイバーリンクス4名 / SCSK3名 / 大阪府庁3名 / トヨタ自動車2名 / 大和ハウス工業2名 |
| 観光学部 | 和歌山県庁5名 / 紀陽銀行4名 / 新日本海フェリー3名 / NHK / 関西電力 / サッポロビール |
出典:パスナビ(2024年度卒業者実績)
トヨタ自動車、SCSK、三井住友銀行、NHK、関西電力——大手企業への就職実績がしっかりある。さらに目立つのは公務員の強さだ。和歌山県庁には全学部合計で25名以上が就職しており、地域の行政を支える人材を毎年大量に送り出している。
教育学部は小中高の教諭として91名が就職。和歌山県の教育現場を支える中核的な存在だ。観光学部からはNHKや関西電力など、観光業以外の大手にも人材を輩出しているのが興味深い。「恥ずかしい」と検索される大学で、この就職先リストが出てくるのは素直にすごいと思う。
同偏差値帯の大学と比べると?
和歌山大学だけを見ていても位置がわからない。同じ偏差値帯の近畿・中部圏の国立大学と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率 | 学費(4年概算) |
|---|---|---|---|
| 和歌山大学 | 45.0〜52.5 | 97.3% | 約243万円 |
| 三重大学(医学部除く) | 45.0〜52.5 | 98.7% | 約243万円 |
| 滋賀大学 | 42.5〜57.5 | 98.3% | 約243万円 |
出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度卒業者実績)
偏差値帯は三重大学とほぼ同じ。滋賀大学は経済学部とデータサイエンス学部が上振れしているが、教育学部は42.5と和歌山大学より低い。3校とも就職率は97%以上で高水準だ。
学費は3校とも国立大学の標準額で4年間約243万円。私立大学が4年間で400万〜500万円かかることを考えると、コスパは圧倒的に優れている。国立大学に入った時点で、学費という面では大きなアドバンテージがある。俺の私大時代の学費を思い出すと、この差は本当にデカい。
「和歌山大学 恥ずかしい」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「思ったより悪くない」と感じた人も多いはず。じゃあなぜ「恥ずかしい」と検索されるのか。
中位以上の偏差値にもかかわらず検索されるのは、関西圏の大学序列の中での立ち位置が影響している。関西には神戸大学、大阪大学、大阪公立大学といった上位国公立があり、私立でも関関同立が圧倒的な知名度を持つ。その中で和歌山大学は「もっと上に行けたのでは」という比較にさらされやすい。
さらに、「和歌山」という地名のイメージも影響している。大阪や京都に比べて地方色が強い印象があり、「国立だけど地方国立」「都会の大学に行きたかった」という声がネット上には散見される。和歌山県唯一の国立大学であることが、かえって「選択肢がなかった」という偏った見方を生んでいる面もある。
ただし、データを見ればわかる通り、和歌山大学の実態はその検索イメージとは大きく異なる。偏差値45〜52.5は全国の国立大学の中で標準的な水準だし、就職率97.3%にトヨタ自動車や三井住友銀行への実績がある。サンデー毎日の「実就職率ランキング」では全国24位にランクインした実績もあり、就職力は数字が証明している。「恥ずかしい」で片づけるにはあまりにもったいない大学だ。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
データを見ればわかる通り、和歌山大学は不安に思うような大学じゃない。偏差値も就職実績もしっかりしてる。国立大学としての学費の安さ、公務員就職の強さ、観光学部という全国的にも珍しい学部——この大学にしかない強みがいくつもある。
俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。
同じ偏差値帯の大学を見る:偏差値45〜54の大学一覧|就職率・学費データ付き

