奈良県立大学はFラン?恥ずかしい?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:共テ得点率68%〜71% / ベネッセ偏差値55〜58(Tier C)

就職率:96.1%(就職希望者ベース・大学公式)

藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」

更新日:2026年4月 | 出典:奈良県立大学公式 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net

「奈良県立大学 Fラン」——微妙なラインだよな。上を見れば旧帝大や関関同立がいるし、下を見ればギリセーフとも思える。そのモヤモヤ、わかる。

ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。

奈良県立大学はFラン?偏差値と入試データで検証

まずは入試の実態を確認しよう。奈良県立大学は地域創造学部のみの単科大学で、2次試験は小論文のみ。河合塾の2次偏差値は算出されていないが、共通テスト得点率は68%〜71%。ベネッセの偏差値では55〜58の範囲に位置する。

入試方式別 共テ得点率・偏差値

入試方式 共テ得点率(河合塾) ベネッセ偏差値
前期日程 68% 55
中期日程 71% 58

出典:パスナビ / マナビジョン(2026年度入試予想)

共テ得点率68〜71%。これは全国の公立大学の中で中堅上位に位置する水準だ。国公立大学である以上、共通テストで5教科7科目を課されるわけで、「Fラン」という検索ワードとは実態がかけ離れている。

「誰でも受かる」かどうかも、入試データで確認しておこう。

倍率推移

年度 前期日程 中期日程
2025年度 3.3倍 3.6倍
2024年度 2.3倍 3.1倍

出典:パスナビ(2024〜2025年度入試結果)

倍率は前期で2〜3倍台、中期で3倍台。2025年度は前年から上昇しており、決して「誰でも受かる」大学ではない。中期日程は全国から志願者が集まるため、807名が志願して合格はわずか124名。4人に1人しか受からない計算だ。

ちなみに、2025年度は学校推薦型選抜の倍率も4.1倍と高い。定員30名に対して129名が志願している。小規模な公立大学ゆえに定員が少なく、競争率は見た目以上に高い。

奈良県立大学の就職実績

偏差値の次は、就職データを確認しよう。「Fラン」と検索されるような大学なら、就職実績もそれなりのはず——と思うかもしれないが、データは違う結論を示している。

就職内定率の推移

年度 卒業者数 就職者数 就職内定率
2024年度 137名 123名 96.1%
2023年度 97.8%
2022年度 95.9%

出典:奈良県立大学公式 卒業後の進路データ(2022〜2024年度)

直近3年間の就職内定率は95.9%〜97.8%。2024年度は卒業者137名のうち123名が就職、7名が大学院へ進学している。東京藝術大学や大阪大学、奈良女子大学の大学院への進学実績もある。

主要就職先

業界 主な就職先
公務員 奈良県庁 / 大阪府庁 / 京都府庁 / 大阪国税局 / 国土交通省 / 大阪市役所 / 堺市役所
運輸・鉄道 JR西日本 / 近畿日本鉄道 / 小田急電鉄 / 奈良交通 / Peach Aviation
観光・ホテル JTB / 近畿日本ツーリスト / HIS / クラブツーリズム / 星野リゾート / 阪急阪神ホテルズ
金融 南都銀行 / 京都銀行 / 紀陽銀行 / 日本生命
IT・通信 ソフトバンク / NEC / 日立システムズ / ニッセイ情報テクノロジー
製造 京セラ / マキタ / 神戸製鋼所 / TOPPAN
小売・サービス ニトリ / 無印良品 / イオン / 船井総合研究所

出典:奈良県立大学公式 卒業後の進路(2024年度卒業者実績)

JR西日本、京セラ、神戸製鋼所、星野リゾート——単科大学で卒業生137名という小規模校から、このクラスの企業に就職している事実は見逃せない。特に公務員への就職実績が厚い。奈良県庁・大阪府庁・京都府庁と近畿の主要自治体にコンスタントに人材を送り出しているのは、「地域創造」を掲げる大学ならではの強みだ。

観光・旅行業界への実績も目立つ。JTB、近畿日本ツーリスト、HIS、星野リゾートと業界大手が並ぶ。奈良という世界的観光都市で学ぶ地理的優位性が、この就職先リストに表れている。

同偏差値帯の大学と比べると?

奈良県立大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ共テ得点率帯の公立大学と比較してみよう。

大学名 共テ得点率 就職率 学費(4年概算)
奈良県立大学 68〜71% 96.1% 約250万円
高崎経済大学 68〜80% 約98% 約240万円
都留文科大学 70〜82% 98.3% 約240万円

出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度実績)

共テ得点率はほぼ同水準。学費もほぼ横並びで、国公立大学の強み=私大の半額以下という圧倒的なコストパフォーマンスがある。奈良県立大学の学費は入学金(県外352,000円・県内176,000円)+授業料535,800円/年で、4年間で約232万〜250万円。私大文系の約400万円超と比較すれば、その差は歴然だ。

就職率では高崎経済大学・都留文科大学がやや上回るが、奈良県立大学の96.1%も全国平均を上回る水準。3校とも地域に根差した特色ある公立大学で、「Fラン」とは程遠い実態であることがわかる。

「奈良県立大学 Fラン」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人も多いと思う。じゃあなぜ「Fラン」と検索されるのか。

最大の原因は知名度の低さだ。奈良県立大学は地域創造学部のみの単科大学で、1学年の定員は約150名。同じ奈良県内でも奈良女子大学や奈良教育大学と比べると、全国的な知名度は高くない。名前を聞いても「どのレベルの大学かわからない」という人が多いのが現実で、そこから「Fランなのか?」という検索につながりやすい。

さらに、「県立大学」という名前も影響している。「○○県立大学」は全国に複数あり、レベルもさまざま。その中で奈良県立大学がどこに位置するのか、受験生やその保護者がイメージしにくい構造がある。実際には共テ得点率68〜71%、倍率3倍台と、しっかりとした入試難易度がある大学だ。

中堅帯に位置するため、上を見れば関関同立や旧帝大があり、下を見ればFランと呼ばれる帯がある。そのはざまにいること自体が不安を生みやすい構造はある。でも、データを見ればわかる通り、奈良県立大学の実態は「Fラン」という検索イメージとは全く異なる。国公立大学として共通テストを課し、倍率3倍台の競争を勝ち抜いた学生が集まっている。

まとめ ― 配られたカードで戦うために

データを見ればわかる通り、奈良県立大学は不安に思うような大学じゃない。共テ得点率68〜71%、倍率3倍台、就職先にJR西日本や京セラ——偏差値も就職実績もしっかりしてる。

俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

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