宝塚大学はやばい?Fラン?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:35.0(Tier A)

就職率:看護学部94.9% / メディア芸術学部70.5%(大学公式・2024年度卒)

藤原の一言:「不安に思う気持ちは痛いほどわかる。でもここから変えられる」

更新日:2026年4月 | 出典:宝塚大学公式 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net

「宝塚大学 やばい」——検索した気持ち、痛いほどわかる。俺も偏差値37くらいの大学に通ってた。大学名を言うたびに空気が変わるあの感じ、何度も経験した。

でも、今更それを嘆いても仕方ない。ここから配られたカードで戦うしかない。だからまず、宝塚大学の現実をデータで確認していこう。

宝塚大学はFラン?偏差値と入試データで検証

まずは偏差値と入試の実態を確認しよう。宝塚大学には東京メディア芸術学部(東京新宿キャンパス)と看護学部(大阪梅田キャンパス)の2学部があり、河合塾の偏差値は両学部とも35.0だ。

学部別偏差値

学部 偏差値(河合塾)
東京メディア芸術学部 35.0
看護学部 35.0

出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)

両学部とも35.0で、BF(ボーダーフリー)に近い水準にあるのは事実だ。「Fランか?」と聞かれたら、偏差値の数字だけ見れば否定しづらい。ただ、宝塚大学は一般的な文系総合大学とはまったく性質が違う。メディア芸術学部はイラスト・アニメ・ゲーム・映像などのクリエイティブ分野に特化し、看護学部は国家資格取得を前提とした専門職養成の学部だ。偏差値はあくまで入試難易度の指標であって、学びの中身や卒業後の進路を測るものじゃない。

次に、入試の倍率を確認しておこう。

倍率推移

年度 東京メディア芸術学部(全選抜) 看護学部(一般選抜)
2025年度 1.3倍 1.0倍
2024年度 1.3倍 1.0倍
2023年度 1.3倍 1.7倍

出典:パスナビ(2023〜2025年度入試結果)

メディア芸術学部は全選抜で1.3倍を安定的に維持、看護学部は直近2年で1.0倍。いずれも低めの水準だ。ただし倍率が低い=価値がないではない。芸術系・看護系は志望動機が明確な受験生が多く、「何となく受ける」層が少ない。少人数制の専門教育を前提にした大学では、この倍率帯は珍しくない。

宝塚大学の就職実績

偏差値が低いと就職で不利になるのか——それはデータで確認するのが一番早い。ただし宝塚大学は2学部で進路の性質がまったく異なるから、分けて見る必要がある。

就職率

学部 卒業者数 就職率
看護学科 100名 94.9%
メディア芸術学科 120名 70.5%

出典:宝塚大学公式(2024年度卒業者実績)

看護学部の就職率は94.9%。就職を希望した学生に限ればほぼ100%だ。看護師国家試験の合格率も95.0%(2024年度新卒・受験者100名中95名合格)と高い水準を維持している。

一方、メディア芸術学部の70.5%は一見低く見える。ただし芸術系学部の場合、フリーランスや作家活動を選ぶ卒業生が一定数いる。企業に「就職」しないからといって、進路がないわけじゃない。在籍学生の約3割が留学生であり、帰国して母国で活動するケースも含まれる。一般的な文系学部の就職率とは、単純に比較できない数字だ。

主要就職先

学部・分野 主な就職先
メディア芸術(ゲーム) コロプラ / マーベラス / トライエース / エイティング
メディア芸術(アニメ) ユーフォーテーブル / J.C.STAFF / 東映アニメーション / バンダイナムコピクチャーズ
メディア芸術(CG・映像) グレートインターナショナル / PDトウキョウ
メディア芸術(デザイン) 橋本コーポレーション / SO-ZO / 東京写真工房
看護(医療機関) 大阪公立大学医学部附属病院 / 神戸大学医学部附属病院 / 京都大学医学部附属病院

出典:宝塚大学公式(メディア芸術:卒業生就職実績 / 看護:2024年度卒実績)

ユーフォーテーブル、東映アニメーション、バンダイナムコピクチャーズ——アニメやゲームに関心がある人なら、この名前を見て驚くかもしれない。業界内で名の知れたスタジオへの就職実績がしっかりある。看護学部からは京都大学医学部附属病院や大阪公立大学医学部附属病院など、関西圏の主要な医学部附属病院への就職が目立つ。偏差値35の大学からこれだけの進路が開けているという事実は、もっと知られていい。

同偏差値帯の大学と比べると?

宝塚大学の立ち位置を客観的に把握するために、同じ偏差値帯の私大と比較してみよう。芸術系の横浜美術大学と、同偏差値帯で就職率の高い東京富士大学を比較対象に選んだ。

大学名 偏差値帯 就職率 学費(4年概算)
宝塚大学(メディア芸術) 35.0 70.5% 約670万円
宝塚大学(看護) 35.0 94.9% 約770万円
横浜美術大学 35.0 88.6% 約550万円
東京富士大学 35.0〜37.5 98.9% 約446万円

出典:各大学公式 / パスナビ / スタディサプリ進路(2024年度実績)

まず目を引くのは学費の差だ。メディア芸術学部で約670万円、看護学部で約770万円。芸術系・看護系は実習設備にコストがかかるため、一般学部より学費が高くなる傾向がある。横浜美術大学も芸術系だが約550万円とやや低め。東京富士大学は経営学部で約446万円と最も安いが、学部の性質が異なるため直接の比較にはなりにくい。

就職率は東京富士大学の98.9%が目立つが、これは企業への一般就職が中心の経営学部だからだ。芸術系は「就職」の定義自体が異なる世界。宝塚大学の看護学部94.9%は専門職として十分な水準であり、メディア芸術学部もフリーランスや作家活動を含めた進路決定率で見れば印象は変わる。学部選び次第で、投資対効果は大きく変わるということだ。

「宝塚大学 やばい」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「やばい」と検索されるのか。

BF(ボーダーフリー)に近い偏差値帯は、それだけでネガティブに語られやすい。ネット上の大学序列ランキングや匿名掲示板では、偏差値の数字だけで「Fラン」とレッテルを貼られることがある。宝塚大学も偏差値35.0という数字が一人歩きして、大学全体が低く見られがちな構造がある。

さらに、「宝塚」という名前から宝塚歌劇団や宝塚音楽学校を連想する人が多い。「宝塚大学って何?歌劇と関係あるの?」という知名度の低さと名前の混同が、検索の背景にある。実際には歌劇団との直接的な関係はなく、メディア芸術と看護という独自路線の大学だ。

また、メディア芸術学部の就職率70.5%という数字が「やばい」と結びつきやすい面もある。ただし先述の通り、芸術系学部はフリーランスや作家活動を選ぶ卒業生が多く、一般学部と同じ基準で評価するのは適切じゃない。データを見ればわかる通り、宝塚大学の実態は「やばい」という検索イメージとは異なる部分が多い。

まとめ ― 配られたカードで戦うために

偏差値だけ見れば、不安に思う気持ちはわかる。俺も同じだった。

でも、全然どん底なんかじゃない。看護学部なら就職率94.9%、国家試験合格率95.0%。メディア芸術学部からはユーフォーテーブルや東映アニメーション、コロプラといった業界の第一線に卒業生を送り込んでいる。

俺も偏差値37の大学から、今こうして普通に社会人として生きてる。ここからいくらでも変えられる。頑張ってほしい。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA



日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)