偏差値帯:35.0〜65.0(Tier C)
就職率:97.1%(就職希望者ベース・パスナビ)
藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」
「日本大学 恥ずかしい」——微妙なラインだよな。上を見ればMARCHや国公立がいるし、下を見ればギリセーフとも思える。そのモヤモヤ、わかる。
ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。
日本大学はFラン?誰でも入れる?偏差値と入試データで検証
まずは偏差値と入試の実態を見ていこう。日本大学は16学部を擁する日本最大級の総合私大。河合塾の偏差値は学部によって35.0〜65.0と非常に幅広い。
学部別偏差値
| 学部 | 偏差値(河合塾) |
|---|---|
| 医学部 | 65.0 |
| 芸術学部 | 50.0〜55.0 |
| 法学部 | 45.0〜52.5 |
| 文理学部 | 45.0〜52.5 |
| 歯学部 | 47.5〜52.5 |
| 経済学部 | 47.5〜50.0 |
| 商学部 | 47.5〜50.0 |
| 薬学部 | 45.0〜50.0 |
| 危機管理学部 | 42.5〜47.5 |
| スポーツ科学部 | 42.5〜47.5 |
| 理工学部 | 42.5〜52.5 |
| 生物資源科学部 | 40.0〜62.5 |
| 法学部(第二部) | 40.0〜42.5 |
| 国際関係学部 | 37.5〜42.5 |
| 生産工学部 | 37.5〜45.0 |
| 工学部 | 35.0〜42.5 |
| 松戸歯学部 | 35.0〜37.5 |
出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)
医学部65.0から工学部・松戸歯学部の35.0まで、偏差値差は30ポイント。1つの大学内でこれだけの幅がある大学は珍しい。文系の主要学部(法・経済・商・文理)は45.0〜52.5が中心帯で、いわゆる「日東駒専」の中では標準的な水準だ。
「Fランか?」と聞かれたら、学部によるとしか言えない。工学部(福島キャンパス)や松戸歯学部はBF近辺の偏差値帯だが、法学部や芸術学部は50を超える。一括りにFランとは言えない大学だ。
「誰でも入れる」という声も、入試データで確認しておこう。
倍率推移
| 学部 | 2025年度 | 2024年度 |
|---|---|---|
| 医学部 | 14.7倍 | 15.6倍 |
| 芸術学部 | 4.7倍 | 4.5倍 |
| 生物資源科学部 | 3.5倍 | 2.8倍 |
| 危機管理学部 | 3.1倍 | 2.3倍 |
| 商学部 | 3.0倍 | 2.4倍 |
| 歯学部 | 3.0倍 | 2.1倍 |
| 経済学部 | 2.9倍 | 2.3倍 |
| スポーツ科学部 | 2.9倍 | 1.6倍 |
| 文理学部 | 2.8倍 | 2.4倍 |
| 理工学部 | 2.7倍 | 2.3倍 |
| 法学部 | 2.5倍 | 2.1倍 |
| 薬学部 | 2.1倍 | 1.9倍 |
| 法学部(第二部) | 1.9倍 | 1.6倍 |
| 生産工学部 | 1.6倍 | 1.2倍 |
| 工学部 | 1.3倍 | 1.2倍 |
| 国際関係学部 | 1.2倍 | 1.2倍 |
| 松戸歯学部 | 1.0倍 | 1.0倍 |
出典:パスナビ(2025年度・2024年度 一般選抜)
2025年度は全体的に倍率が上昇傾向にある。商学部3.0倍、経済学部2.9倍、文理学部2.8倍と、主要学部は2〜3倍台を維持しており、「誰でも受かる」とは到底言えない水準だ。一方で、工学部1.3倍、国際関係学部1.2倍、松戸歯学部1.0倍と低倍率の学部もある。学部選びで入試難度が大きく変わる大学だということは、頭に入れておいてほしい。
日本大学の就職実績
次に就職データを確認していこう。日本大学の卒業者数は年間約15,000人。日本最大級のOB・OGネットワークを持つ大学でもある。
学部別就職率
| 学部 | 卒業者数 | 就職希望者数 | 就職者数 | 就職率 |
|---|---|---|---|---|
| 理工学部 | 1,869 | 1,275 | 1,252 | 98.2% |
| 文理学部 | 1,811 | 1,468 | 1,429 | 97.3% |
| 経済学部 | 1,553 | 1,391 | 1,352 | 97.2% |
| 生物資源科学部 | 1,443 | 1,205 | 1,167 | 96.8% |
| 法学部 | 1,577 | 1,374 | 1,306 | 95.1% |
| 全体 | 15,062 | 12,049 | 11,697 | 97.1% |
出典:パスナビ(2024年度卒業者実績)
就職希望者ベースで全体97.1%という高水準。理工学部は98.2%、文理学部は97.3%と安定している。卒業者15,062人のうち就職希望者が12,049人で、差分の約3,000人は大学院進学や資格試験準備に進んでいる。法学部は司法試験・公務員試験組が多いため就職率が95.1%とやや低めに見えるが、進路選択の幅が広い証拠でもある。
主要就職先
| 業界 | 主な就職先 |
|---|---|
| 建設・住宅 | 大成建設 / 大和ハウス工業 / 熊谷組 / 積水ハウス |
| 自動車・製造 | いすゞ自動車 / 本田技研工業 / ヤマハ発動機 / 日産自動車 |
| IT・通信 | NTTデータ / KDDI / サイバーエージェント / ソフトバンク |
| 金融 | 大和証券 / りそなグループ / SMBC日興証券 |
| 航空・運輸 | 全日本空輸(ANA) / 日本航空(JAL) / JR東日本 |
| 流通・食品 | ニトリ / 良品計画 / イオンリテール / 大塚製薬 / キリンHD |
| メディア・エンタメ | NHK / カプコン / オリエンタルランド / 宝塚歌劇団 |
| 官公庁 | 総務省 / 法務省 / 財務省 / 防衛省 / 警視庁 |
出典:日本大学公式(令和6年度卒業生就職先)
大成建設、NTTデータ、ANA、JAL、大和証券——業界トップ級の企業がずらりと並ぶ。特に建設業界への就職実績が突出しており、理工学部・生産工学部の存在が大きい。芸術学部からはNHK・カプコン・オリエンタルランドと、専門性を活かした就職先が目立つ。
官公庁への就職も手厚い。法学部からは総務省・法務省・警視庁など、中央省庁から地方公務員まで幅広い。日本大学は卒業生の総数が約120万人と日本最大で、あらゆる業界にOB・OGがいる。この人脈ネットワークは、他大学にはない日大固有の武器だ。
同偏差値帯の大学と比べると?
日本大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ「日東駒専」帯の私大と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率 | 学費(4年概算・文系) |
|---|---|---|---|
| 日本大学 | 45.0〜52.5 | 97.1% | 約460万円 |
| 東洋大学 | 42.5〜55.0 | 98.5% | 約430万円 |
| 専修大学 | 42.5〜55.0 | 99.1% | 約440万円 |
出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度実績)
偏差値帯はほぼ横並び。就職率は3校とも95%を大きく超えており、いずれも高水準だ。学費は日本大学がやや高めに見えるが、文系学部の概算であり大きな差ではない。
日本大学の最大の特徴は16学部という圧倒的な選択肢の広さだ。医学部・歯学部・薬学部・芸術学部・スポーツ科学部・危機管理学部など、東洋大学や専修大学にはない専門学部を持っている。学費は若干高めだが、進路の幅はダントツに広い。約120万人の卒業生ネットワークも、就職活動では大きなアドバンテージになる。
「日本大学 恥ずかしい」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「恥ずかしい」と検索されるのか。
日本大学は中堅帯に位置するため、上を見ればMARCHがあり、下を見ればFランと呼ばれる帯がある。その“はざま”にいること自体が不安を生みやすい構造がある。「日東駒専」という括り自体が、MARCHの下位互換として語られがちだ。
さらに日本大学固有の事情として、相次ぐ不祥事の影響が大きい。2018年のアメフト部悪質タックル事件、2021年の前理事長による背任・所得税法違反事件、2023年のアメフト部薬物事件と廃部——立て続けに起きたこれらの問題が、大学全体のイメージを大きく傷つけた。特に理事長の事件は大学経営そのものへの不信感を広げ、「日大」と検索するだけでネガティブワードが並ぶ状態を作ってしまった。
ただし、データを見ればわかる通り、日本大学の実態は検索イメージとは異なる部分が多い。就職率97.1%、大成建設・NTTデータ・ANA・中央省庁への就職実績——これは「恥ずかしい」では片づけられない成果だ。不祥事は経営サイドの問題であって、学生の質や教育の評価とは分けて考える必要がある。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
データを見ればわかる通り、日本大学は不安に思うような大学じゃない。偏差値も就職実績もしっかりしてる。
俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。
同じ偏差値帯の大学を見る:偏差値45〜54の大学一覧|就職率・学費データ付き

