偏差値帯:45.0(Tier C)
就職率:99.1%(就職希望者ベース・パスナビ)
藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」
「長野県立大学 Fラン」——微妙なラインだよな。上を見れば旧帝や有名国立がいるし、下を見ればギリセーフとも思える。そのモヤモヤ、わかる。
ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。配られたカードで戦うしかない。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。
長野県立大学はFラン?偏差値と入試データで検証
まずは偏差値と入試の実態を見てみよう。長野県立大学は2018年に開学した公立大学で、グローバルマネジメント学部と健康発達学部の2学部構成。河合塾の偏差値はグローバルマネジメント学部で45.0。共通テスト得点率は58%〜74%だ。
学部別偏差値
| 学部・学科 | 偏差値(河合塾) | 共テ得点率 |
|---|---|---|
| グローバルマネジメント学部(前期A方式) | 45.0 | 59〜60% |
| グローバルマネジメント学部(中期) | — | 74% |
| 健康発達学部 食健康学科(前期) | — | 65% |
| 健康発達学部 食健康学科(中期) | — | 73% |
| 健康発達学部 こども学科(前期) | — | 58% |
出典:スタディサプリ進路(河合塾提供・2026年1月予想)
河合塾の偏差値が公表されているのはグローバルマネジメント学部の前期A方式のみだが、共テ得点率を見れば全学部ともBF(ボーダーフリー)には該当しないことがわかる。中期日程では共テ得点率73〜74%が求められる。これはいわゆる「Fラン」の水準とは明らかに異なる。
次に倍率も確認しておこう。
倍率推移(過去3年・一般選抜前期)
| 年度 | 倍率(一般選抜前期・全学部) |
|---|---|
| 2026年度 | 1.9〜3.7倍 |
| 2025年度 | 1.9〜2.7倍 |
| 2024年度 | 1.5〜3.0倍 |
出典:パスナビ / Kei-Net
前期日程だけでも倍率は2〜4倍近くを推移。中期日程に至ってはグローバルマネジメント学部で2025年度6.8倍、2026年度8.9倍と高倍率だ。「誰でも入れる」とは到底言えない。公立大学として共通テストが必須で、記述式の二次試験もある。受験のハードルはFランとは比較にならない。
長野県立大学の就職実績
偏差値の次に気になるのは、やっぱり就職だと思う。長野県立大学は2022年に初めての卒業生を出した新しい大学だが、就職実績はすでにしっかりした数字が出ている。
学部別就職率
| 学部 | 卒業者数 | 就職希望者数 | 就職者数 | 就職率 |
|---|---|---|---|---|
| グローバルマネジメント学部 | 165 | 155 | 153 | 98.7% |
| 健康発達学部 | 72 | 68 | 68 | 100% |
| 全体 | 237 | 223 | 221 | 99.1% |
出典:パスナビ(2025年3月卒業者実績)
全体の就職率99.1%。健康発達学部に至っては100%だ。全国平均(約97%前後)を上回っている。開学からわずか数年でこの数字を出せているのは、大学のキャリア支援体制が機能している証拠だろう。
主要就職先
| 業界 | 主な就職先 |
|---|---|
| 金融・保険 | 日本銀行 / 日本政策金融公庫 / 横浜銀行 / 八十二銀行 / 東京海上日動火災保険 / みずほFG |
| 製造 | セイコーエプソン / TOPPAN / 三菱電機 / ミネベアミツミ / LIXIL / リンナイ |
| 情報・通信 | 富士通 / アマゾンジャパン / NTTドコモ / KDDI / チームラボ / 大塚商会 |
| 公務員 | 国家公務員一般職(総務省) / 国税庁 / 長野県 / 富山県 / 千葉県 / 長野市 / 松本市 |
| 建設・不動産 | 大和ハウス工業 / 三井不動産リアルティ / 北野建設 |
| マスコミ | 日本放送協会(NHK) / 信濃毎日新聞 / 長野朝日放送 |
| 観光・運輸 | JR東日本 / JR東海 / 星野リゾート / JTB |
出典:長野県立大学公式(2025年3月卒業者実績)
日本銀行、富士通、アマゾン、NHK——この就職先リストを見て「Fラン」と思う人はいないだろう。国家公務員一般職への合格者も出しており、地方公務員は長野県・富山県・千葉県と複数の自治体に就職実績がある。
1年次の全寮制、全員参加の海外プログラム、少人数教育。この大学の特徴的な教育システムが、開学数年でこれだけの就職先を実現した背景にある。キャリアセンターには国家資格を持つ専任キャリアコンサルタントが常駐し、4年間マンツーマンでサポートする体制を取っている。
同偏差値帯の大学と比べると?
長野県立大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ偏差値帯の近隣公立大学と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率 | 学費(4年概算・県内) |
|---|---|---|---|
| 長野県立大学 | 45.0 | 99.1% | 約228万円 |
| 新潟県立大学 | 47.0 | 97.3% | 約233万円 |
| 長野大学 | 47.5 | 98.5% | 約270万円 |
出典:各大学公式 / パスナビ(2024〜2025年度実績)
3校とも公立大学で、偏差値帯は45〜48の中堅ラインに位置する。就職率はいずれも97%超と高水準だが、長野県立大学の99.1%は3校の中でトップ。さらに学費は4年間で約228万円(県内)と、3校の中で最も安い。
私立大学の4年間の学費が400〜500万円かかることを考えると、コスパは圧倒的に高い。公立大学ならではの学費の安さに加え、全寮制・海外プログラムという独自の付加価値がある。「Fラン」と検索される大学のスペックとしては、あまりにも実態とかけ離れている。
「長野県立大学 Fラン」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「Fラン」とは思えないと感じた人も多いと思う。じゃあなぜ検索されるのか。
最大の理由は知名度の低さだ。長野県立大学は2018年開学で、まだ歴史が10年にも満たない。長野県短期大学を前身としているが、4年制大学としてのブランドはまだ十分に浸透していない。「聞いたことがない大学=Fラン」という短絡的な連想が、検索の温床になっている。
さらに、「県立大学」という名称が地味に見えるという問題もある。同じ長野県内には信州大学(国立)があり、知名度では圧倒的に差がある。「長野の大学」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは信州大学で、長野県立大学はその陰に隠れやすい。名前を知らない人が「偏差値いくつ?」と調べたとき、河合塾の偏差値45.0という数字だけが目に入り、「Fランじゃないの?」と感じてしまう構造がある。
だが、データを見ればわかる通り、長野県立大学の実態は「Fラン」とは程遠い。共テ得点率58〜74%、中期日程の倍率8.9倍、就職率99.1%、日本銀行やアマゾンへの就職実績。これらは「知名度が低いだけ」であって、大学の質とは全く別の話だ。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
データを見ればわかる通り、長野県立大学は不安に思うような大学じゃない。偏差値も就職実績もしっかりしてる。
俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。
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