関西医科大学はやばい?Fラン?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:42.5〜70.0(Tier C)

就職率:看護・リハビリ100%/医師国家試験合格率93.6%

藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」

更新日:2026年4月 | 出典:関西医科大学公式 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net

「関西医科大学 やばい」——気になって検索した気持ちはわかる。医学部は偏差値70.0の超難関なのに、リハビリテーション学部は42.5。同じ大学内でこの振れ幅があると、「実際どうなの?」と気になるのは自然だと思う。

ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベルの大学だ。まずデータで現実を確認してみよう。

関西医科大学はFラン?偏差値と入試データで検証

まずは偏差値と入試の実態を見てみよう。関西医科大学は1928年創立の歴史ある私立医療系大学で、医学部・看護学部・リハビリテーション学部の3学部を擁する。河合塾の偏差値は学部によって42.5〜70.0と大きな幅がある。

学部別偏差値

学部・学科 偏差値(河合塾)
医学部 70.0
看護学部 50.0〜52.5
リハビリテーション学部(理学療法学科) 45.0〜47.5
リハビリテーション学部(作業療法学科) 42.5

出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)

医学部は偏差値70.0。これは私立医学部の中でもトップクラスの難易度で、共通テスト得点率も85〜87%が求められる。俺の大学の偏差値37とは次元が違う世界だ。一方、2021年に新設されたリハビリテーション学部の作業療法学科は42.5。この数字だけが切り取られて「Fラン」と検索される構造がある。

ただ、学部ごとに入学難易度が大きく異なるのは医療系大学では珍しくない。医学部と他学部を同列に語ること自体が間違っている。「Fランか?」と聞かれたら、医学部は間違いなく超難関、看護・リハビリも医療系として標準的な水準にあると言える。

入試の競争率も確認しておこう。

倍率推移

学部 2025年度 2024年度
医学部 9.3倍 11.0倍
看護学部 4.2倍 4.9倍
リハビリテーション学部 1.7倍 1.5倍

出典:パスナビ(2025年度・2024年度全選抜合計)

医学部は9〜11倍台。一般前期だけでも9.2倍、後期に至っては27.5倍という超高倍率だ。看護学部も4倍台と高い水準を維持している。リハビリテーション学部は1.5〜1.7倍と比較的低めだが、医療系国家資格に直結する学部としては一般的な水準。少なくとも「誰でも受かる」とは到底言えない大学だ。

関西医科大学の就職実績

医療系大学の就職は、国家試験の合格率がそのまま就職実績に直結する。関西医科大学の場合、医学部は医師国家試験、看護学部は看護師国家試験、リハビリテーション学部は理学療法士・作業療法士国家試験がそれぞれのゴールだ。実績を見てみよう。

就職率・国家試験合格率

学部 就職率/国家試験合格率 実数
医学部 医師国家試験合格率 93.6% 125名中117名合格
看護学部 就職率 100% 87名中87名就職
リハビリテーション学部 就職率 100%/国試合格率100% 52名中52名就職・57名中57名合格

出典:関西医科大学公式(2024年度卒業生実績)/医学部受験ラボ(第119回医師国家試験)

看護学部・リハビリテーション学部の就職率は100%。リハビリテーション学部にいたっては、理学療法士・作業療法士の国家試験も受験者57名全員合格。医学部の医師国家試験合格率93.6%は全国平均(約92%)を上回っている。「やばい」どころか、極めて堅実な実績を残している大学だ。

主要就職・研修先

学部 主な就職・研修先
医学部(初期研修) 関西医科大学附属病院55名 / 総合医療センター10名 / 香里病院6名 / 大阪市立総合医療センター / 京都府立医科大学附属病院 / 東京大学医学部附属病院
看護学部 関西医科大学附属病院34名 / 総合医療センター31名 / 香里病院10名 / 京都大学医学部附属病院
リハビリテーション学部 関西医科大学附属病院 / くずは病院 / もりぐち清水会病院

出典:パスナビ / 関西医科大学公式(2024年3月卒業者実績)

医学部卒業生の大半は自大学附属の3病院(附属病院・総合医療センター・香里病院)で初期研修を受けている。さらに東京大学医学部附属病院や京都府立医科大学附属病院など、他大学のトップ病院にも研修先を広げている実績がある。

看護学部・リハビリテーション学部も附属病院への就職が中心で、医療系大学ならではの附属病院直結の就職ルートを持っている。関西医科大学は附属病院を3つ(附属病院・総合医療センター・香里病院)擁しており、卒業後の受け皿が厚い。これは一般大学にはない大きな強みだ。

同偏差値帯の大学と比べると?

関西医科大学の立ち位置を、関西圏の他の私立医学部と比較してみよう。医学部が大学の中核である以上、比較は医学部同士で行うのが公平だ。

大学名 偏差値(医学部) 医師国試合格率 学費(6年間)
関西医科大学 70.0 93.6% 約2,100万円
大阪医科薬科大学 67.5 96.0% 約2,907万円
近畿大学(医学部) 65.0 88.0% 約3,585万円

出典:各大学公式 / パスナビ / 医学部受験マニュアル(2024年度実績)

偏差値は3校の中で最も高い70.0。一方で学費は6年間で約2,100万円と最も安い。2023年度入学生から670万円の大幅引き下げが行われた結果、私立医学部31校中3位の安さになった。近畿大学の約3,585万円と比べると約1,485万円もの差がある。

医師国家試験合格率は93.6%で、大阪医科薬科大学の96%にはやや及ばないが、近畿大学の88%は大きく上回っている。偏差値・学費・国試合格率を総合すると、関西圏の私立医学部ではトップクラスのコストパフォーマンスを誇る。「やばい」と検索されるような大学の実態としては、かなり優秀な部類だ。

ちなみに看護学部の学費は4年間で約660万円、リハビリテーション学部は約614万円。看護・リハビリについても医療系私大としては標準的な水準に収まっている。

「関西医科大学 やばい」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「やばいどころかかなり強い」と感じた人もいるはずだ。じゃあなぜ「やばい」と検索されるのか。背景を整理しておこう。

最大の要因は学費だ。関西医科大学の学費は2022年度以前、6年間で約2,770万円だった。私立医学部の中でも決して安い水準ではなく、「学費がやばい」という声は一定数あった。ただし2023年度入学生から670万円引き下げて2,100万円に改定。現在は私立医学部で3番目に安い学費に生まれ変わっている。「やばい」という検索の前提自体が、すでに古い情報に基づいている可能性が高い。

もう一つは、学部間の偏差値差だ。2018年に看護学部、2021年にリハビリテーション学部が新設されたことで、偏差値42.5の学科が登場した。医学部70.0との落差が27.5もあるため、低い方の数字だけが切り取られて「Fラン」と検索される構造がある。ただ、これは医療系総合大学であれば一般的な構図であり、関西医科大学に限った話ではない。

さらに、医療系大学特有のカリキュラムの厳しさも「やばい」検索の一因。進級基準が厳しく留年のリスクがある点は、医学部全体に共通する事情だ。むしろ、厳しい基準が医師国家試験93.6%という合格率に直結しているとも言える。

一方で、THE世界大学ランキング2023では国内私立大学で1位タイ(全体では国内11位タイ、関西では京大・阪大に次ぐ3位)にランクインしている事実もある。データを見れば、「やばい」の実態はネガティブどころか、ポジティブな意味での「やばい」と言っていい大学だ。

まとめ ― 配られたカードで戦うために

データを見ればわかる通り、関西医科大学は不安に思うような大学じゃない。医学部偏差値70.0、看護・リハビリの就職率100%、私立医学部で3番目に安い学費、THE世界大学ランキング私立1位タイ——どこを切っても実力のある大学だ。

俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

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