偏差値帯:37.5〜50.0(Tier C)
就職率:98.3%(就職希望者ベース・パスナビ)
藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」
「広島市立大学 Fラン」——微妙なラインだよな。公立大学なのにFランなのか?上を見れば広島大学があるし、偏差値の数字だけ見ると不安になる学部もある。そのモヤモヤ、わかる。
ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。
広島市立大学はFラン?偏差値と入試データで検証
まずは偏差値を見てみよう。広島市立大学は広島市が設置する公立大学で、国際学部・情報科学部・芸術学部の3学部を持つ。河合塾の偏差値は37.5〜50.0と、学部・学科によってかなり幅がある。
学部別偏差値
| 学部・学科 | 偏差値(河合塾) |
|---|---|
| 国際学部 | 50.0 |
| 芸術学部(デザイン工芸学科) | 50.0 |
| 芸術学部(美術学科・日本画) | 47.5 |
| 芸術学部(美術学科・油絵) | 42.5 |
| 情報科学部(情報工学科) | 40.0 |
| 芸術学部(美術学科・彫刻) | 37.5 |
出典:Kei-Net(河合塾提供・2026年度入試予想)
国際学部とデザイン工芸学科は50.0。一方で情報科学部の情報工学科は40.0、芸術学部の彫刻は37.5と、学部・学科による差が大きい。「Fランか?」と聞かれたら、学科によるとしか言えない。国際学部は共通テスト得点率72〜78%が必要で、これは決して低くない水準だ。
ちなみに公立大学は二次試験の配点が小さい入試方式も多く、偏差値が低めに表示されやすい。共通テスト得点率で見ると53%〜78%の範囲にあり、偏差値の数字だけで判断すると実態とずれる大学の典型例だ。入試の競争状況も確認しておこう。
倍率推移
| 学部 | 2025年度 | 2024年度 |
|---|---|---|
| 国際学部 | 3.3倍 | 3.5倍 |
| 芸術学部 | 3.4倍 | 2.7倍 |
| 情報科学部 | 2.8倍 | 2.6倍 |
出典:パスナビ(一般選抜・2025年度/2024年度入試結果)
倍率は2.6〜3.5倍。国公立大学で受験機会が基本1回しかない中でこの倍率だから、それなりの準備がないと合格できない。俺の出身大学は倍率1倍台だったことを考えると、この時点でFランとは全く違う。
広島市立大学の就職実績
偏差値だけじゃなく、卒業後にどうなれるかが重要だ。広島市立大学の就職データを確認しよう。
就職率
| 学部 | 卒業者数 | 就職希望者数 | 就職者数 | 就職率 |
|---|---|---|---|---|
| 情報科学部 | 205 | 116 | 116 | 100.0% |
| 国際学部 | 95 | 82 | 81 | 98.8% |
| 芸術学部 | 73 | 31 | 28 | 90.3% |
| 全体 | 373 | 229 | 225 | 98.3% |
出典:パスナビ(2024年度卒業者実績)
情報科学部は就職希望者116名全員が就職。就職率100%。国際学部も98.8%と高水準だ。芸術学部は90.3%とやや低めだが、芸術系の学部は作家活動やフリーランスなど就職以外の進路を選ぶ人が多い。全体の就職率98.3%は全国平均を上回っている。
情報科学部は卒業者205名のうち80名が大学院に進学しており、進学先には筑波大学・京都大学・広島大学・九州大学など有力な国立大の大学院も含まれる。研究志向の学生にも道が開けている大学だ。
主要就職先
| 学部 | 主な就職先 |
|---|---|
| 情報科学部 | マツダ / エネコム / 日立ソリューションズ西日本 / 中電工 / マイクロンメモリジャパン |
| 国際学部 | 広島市役所 / 中国銀行 / イズミ / 広島県公立学校教員 |
| 芸術学部 | コナミグループ / セガ / A-1 Pictures / 愛媛県公立学校教員 |
出典:パスナビ / 広島市立大学公式(2024年3月卒業者実績)
情報科学部からマツダ・日立ソリューションズ西日本・マイクロンメモリジャパンと、製造業・IT企業への就職が厚い。広島はマツダの本社所在地だから、地元の有力企業への就職パイプがしっかりある。国際学部は広島市役所への就職が最多で、公務員志望者にも対応できている。
芸術学部からコナミ・セガ・A-1 Picturesと、ゲーム・アニメ業界の名前が並ぶのも注目ポイントだ。芸術系の学部でこういった有名企業への実績があるのは、学びの環境がしっかり機能している証拠だろう。
同偏差値帯の大学と比べると?
広島市立大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。中国地方の同偏差値帯の公立大と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率 | 学費(4年概算) |
|---|---|---|---|
| 広島市立大学 | 37.5〜50.0 | 98.3% | 約257万円 |
| 下関市立大学 | 45.0〜47.5 | 98.8% | 約243万円 |
| 尾道市立大学 | 40.0〜50.0 | 94.6% | 約257万円 |
出典:各大学公式 / パスナビ / Kei-Net(2024年度実績)
偏差値帯は3校とも40前後〜50の範囲に収まっている。就職率は広島市立大学の98.3%が尾道市立大学を上回り、下関市立大学とほぼ同水準。学費は公立大学としてほぼ横並びで、4年間で約257万円。私立大学の半分以下だ。
「Fランに行って学費を無駄にするのでは」という不安を持っている人もいるかもしれない。でも公立大学の学費の安さと、98.3%という就職率を見れば、コスパは非常に高いことがわかる。俺の出身私大より学費は半分以下で、就職率はこちらのほうが上だ。
「広島市立大学 Fラン」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「Fラン」という検索イメージとは相当違う実態が見えてきたと思う。じゃあなぜ「Fラン」と検索されるのか。
中位以上の偏差値にもかかわらず検索されるのは、同じ広島にある広島大学との比較で「もっと上に行けたのでは」という意識が働くからだ。広島大学は旧帝に次ぐ地方国立の代表格で、偏差値50〜65の幅を持つ。その陰に隠れて、広島市立大学は「聞いたことがない」「公立で偏差値低いからFランでは」と検索されやすい構造がある。
さらに、情報科学部の二次偏差値が40.0で表示されることが、「Fラン」というイメージを助長している。ただ、これは公立大学の入試制度上、共通テストの配点が大きく二次偏差値が低く出やすいだけであって、実際の入試難易度は偏差値の数字ほど低くない。倍率2.6〜3.5倍という数字がそれを証明している。
ただし、データを見ればわかる通り、広島市立大学の実態は「Fラン」というイメージとは異なる部分が多い。就職率98.3%、マツダやコナミグループへの就職実績——これはFランでは出せない数字だ。偏差値という1つの指標だけで、大学の全てが決まるわけじゃない。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
データを見ればわかる通り、広島市立大学は不安に思うような大学じゃない。偏差値も就職実績もしっかりしてる。
俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。
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