偏差値帯:42.5〜60.0(Tier C)
就職率:96.0%(就職希望者ベース・大学公式)
藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」
「岩手大学 恥ずかしい」——微妙なラインだよな。上を見れば旧帝の東北大学がいるし、下を見ればギリセーフとも思える。そのモヤモヤ、わかる。
ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。
岩手大学の偏差値と入試難易度
まずは偏差値を確認しよう。岩手大学は岩手県盛岡市にある国立大学で、河合塾の偏差値は42.5〜60.0。学部によってかなり幅がある。
学部別偏差値
| 学部 | 偏差値(河合塾) |
|---|---|
| 獣医学部(共同獣医学科) | 60.0 |
| 人文社会科学部 | 50.0 |
| 教育学部 | 42.5〜50.0 |
| 農学部 | 42.5〜50.0 |
| 理工学部 | 42.5〜45.0 |
出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)
人文社会科学部は50.0、農学部の一部学科も50.0に達している。獣医学部は60.0で別格。共同獣医学科は全国でも難関で、旧帝大の一部学部と肩を並べる水準だ。一方で理工学部は42.5〜45.0と、学部ごとの開きが大きい大学でもある。
国立大学の偏差値は私大より低く見えることがあるが、それは入試の仕組みが違うから。共通テストと二次試験の両方が課され、共通テスト得点率は49%〜78%が必要。5教科7科目を満遍なく仕上げる必要があり、偏差値の数字以上に入試のハードルは高い。
倍率推移
| 年度 | 倍率(前期日程・全体) |
|---|---|
| 2025年度 | 1.8倍 |
| 2024年度 | 1.6倍 |
出典:Kei-Net(2025年度・2024年度入試結果)
全体の倍率は1.6〜1.8倍。私大と比べると低く見えるが、国立大学の前期日程は基本1回勝負。共通テストの足切りもあるため、そもそも受験できる時点で一定の学力がある。ちなみに獣医学部は2025年度で6.0倍と、かなりの激戦になっている。
岩手大学の就職実績
偏差値の次は、卒業後の進路を確認しよう。岩手大学は大学院進学率が高いのが特徴で、特に理工学部は約56%が大学院へ進む。就職希望者ベースの就職率を学部別に見てみよう。
就職率
| 学部 | 卒業者数 | 就職希望者数 | 就職者数 | 就職率 |
|---|---|---|---|---|
| 教育学部 | 168 | 146 | 142 | 97.3% |
| 理工学部 | 408 | 152 | 146 | 96.1% |
| 農学部 | 217 | 140 | 132 | 94.3% |
| 人文社会科学部 | 207 | 189 | 178 | 94.2% |
| 全体 | 1,050 | 649 | 623 | 96.0% |
出典:パスナビ / 岩手大学公式(2024年度卒業生実績)
就職希望者に対する就職率は全体で96.0%。教育学部が97.3%でトップ。理工学部は卒業者408名のうち就職希望者が152名と少ないが、これは大学院進学率の高さによるもの。就職を選んだ学生の96.1%がしっかり内定を取っている。
主要就職先
| 学部 | 主な就職先 |
|---|---|
| 人文社会科学部 | 岩手県職員12名 / 盛岡市職員8名 / 岩手銀行6名 / アイリスオーヤマ / 厚生労働省 |
| 教育学部 | 岩手県公立学校38名 / 青森県公立学校9名 / 仙台市公立学校6名 / 秋田県・宮城県公立学校 |
| 理工学部 | 岩手県職員4名 / 日本製鋼所3名 / NEXCO東日本 / アルプスアルパイン / ジャパンセミコンダクター |
| 農学部 | 岩手県職員10名 / 農林水産省5名 / 宮城県職員5名 / 森林整備センター |
出典:パスナビ(2024年3月卒業者実績)
公務員就職に非常に強いのが岩手大学の最大の特徴だ。人文社会科学部から岩手県職員12名、農学部から岩手県職員10名に加えて農林水産省5名。教育学部は岩手県公立学校に38名と、地域の教育を支える大きな柱になっている。
民間では日本製鋼所、NEXCO東日本、アルプスアルパイン、ジャパンセミコンダクターなど、製造業・インフラ系への就職実績が厚い。厚生労働省への就職もあり、地方国立大学から中央省庁へ入る道もしっかり開かれている。「やばい」と検索されるような大学の就職先リストではない。
同偏差値帯の大学と比べると?
岩手大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ東北地方の国立大学と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率 | 学費(4年概算) |
|---|---|---|---|
| 岩手大学 | 42.5〜60.0 | 96.0% | 約243万円 |
| 弘前大学 | 42.5〜62.5 | 99.0% | 約243万円 |
| 山形大学 | 40.0〜62.5 | 100.0% | 約243万円 |
出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度実績)
偏差値帯・学費は3校ともほぼ同水準。国立大学の標準学費で、4年間約243万円。私大が4年間で400〜500万円かかることを考えると、コスパは圧倒的に優れている。
就職率は弘前大学99.0%、山形大学100.0%とやや差があるように見える。ただし、これは集計方法や大学院進学率の違いによる部分が大きい。岩手大学は理工学部の大学院進学率が約56%と高く、就職希望者の母数が小さくなることで率に影響が出やすい。3校とも就職支援の体制はしっかりしているのが東北の国立大学の強みだ。
「岩手大学 恥ずかしい」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「恥ずかしい」と検索されるような大学ではないことは明らかだと思う。じゃあなぜ検索されるのか。
最大の要因は東北大学との比較構造だ。同じ東北地方にある旧帝大・東北大学は偏差値57.5〜67.5、就職実績も全国トップクラス。「東北で大学に行くなら東北大」という序列意識が根強く、岩手大学は「東北大に届かなかった」という文脈で語られやすい。
もう一つは、地方国立大学の知名度の壁。都市圏に住む人にとって、岩手大学の名前はそこまで馴染みがない。MARCHや関関同立のような大規模私大と比べると、メディア露出やOBネットワークの規模で差がつく。「聞いたことがない=レベルが低い」と短絡的に判断されるケースがある。
ただし、データを見ればわかる通り、岩手大学の実態はその検索イメージとは大きく異なる。国立大学としての教育環境、公務員就職の厚い実績、製造業・インフラ系への就職パイプ——これは知名度だけでは測れない実力だ。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
データを見ればわかる通り、岩手大学は不安に思うような大学じゃない。偏差値も就職実績もしっかりしてる。公務員就職に強く、学費も私大の半分以下。国立大学としての環境は十分に整っている。
俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。
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