偏差値帯:45.0〜47.5(Tier C)
就職率:99.6%(就職希望者ベース・大学公式)
藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」
「福山市立大学 Fラン」——微妙なラインだよな。上を見れば広大や岡大があるし、下を見ればギリセーフとも思える。そのモヤモヤ、わかる。
ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。
福山市立大学はFラン?偏差値と入試データで検証
まずは偏差値から確認しよう。福山市立大学は広島県福山市が設置する公立大学で、河合塾の偏差値は45.0〜47.5。2学部の構成だ。
学部別偏差値
| 学部・コース | 偏差値(河合塾) |
|---|---|
| 教育学部(教育コース) | 47.5 |
| 教育学部(保育コース) | 45.0 |
| 都市経営学部 | 45.0 |
出典:Kei-Net(河合塾提供・2026年度入試予想)
教育学部の教育コースが47.5、保育コースと都市経営学部が45.0。共通テスト得点率は52%〜68%の範囲だ。偏差値45.0以上で、BF(ボーダーフリー)とは完全に別の帯にいる。これでFランと呼ぶのは、さすがに無理がある。
そもそも福山市立大学は公立大学だ。公立大学に「Fラン」というレッテルを貼ること自体、偏差値の定義をわかっていない人の発言だと思っていい。共通テストを課される時点で、私大のBF帯とは入試の仕組み自体が違う。
次に、倍率も見ておこう。「誰でも入れる」なんてことがあるかどうか、数字が答えてくれる。
倍率推移(前期日程)
| 学部・コース | 2025年度 | 2024年度 |
|---|---|---|
| 教育学部(教育コース) | 3.3倍 | 1.9倍 |
| 教育学部(保育コース) | 2.0倍 | 2.1倍 |
| 都市経営学部 | 2.2倍 | 2.2倍 |
出典:マナビジョン / Kei-Net(2024〜2025年度入試結果)
教育コースは2025年度に3.3倍まで上昇。都市経営学部も安定して2倍台を維持している。国公立の前期日程は受験機会が1回しかないから、この倍率でも普通に落ちる。「誰でも入れる」は完全な誤解だ。
福山市立大学の就職実績
偏差値だけで大学の価値は測れない。大事なのは、卒業後にどうなれるか。福山市立大学の就職データを見てみよう。
就職率
| 学部 | 卒業者数 | 就職率(卒業者ベース) |
|---|---|---|
| 教育学部 | 103名 | 93.2% |
| 都市経営学部 | 148名 | 93.9% |
| 全体(就職希望者ベース) | 241名 | 99.6% |
出典:福山市立大学公式 / Kei-Net(2024年度卒業者実績)
就職希望者228名のうち227名が就職。就職希望者ベースの就職率は99.6%。ほぼ全員が就職を決めている。卒業者ベースで見ても93%台で、残りは大学院進学や教員採用試験の再受験組。数字として非常に堅い。
主要就職先
| 分野 | 主な就職先 |
|---|---|
| 教育・保育 | 広島県教育委員会 / 福山市公立保育所 / 小学校教員(35名)/ 特別支援学校教員 |
| 公務員 | 福山市役所 / 広島市役所 / 倉敷市役所 / 広島県警察 / 岡山市消防局 |
| 建設・住宅 | 積水ハウス / 穴吹工務店 / フジタ / ミサワホーム中国 |
| 製造 | 常石造船 / タカラスタンダード / 村田製作所 / 石井表記 |
| 金融 | 中国銀行 / あいおいニッセイ同和損害保険 / おかやま信用金庫 / 広島市信用組合 |
| 運輸・物流 | 西日本旅客鉄道(JR西日本)/ 日本郵便 / 福山通運 / 両備ホールディングス |
| 小売・流通 | イズミ / ハローズ / 大創産業 / 阪急阪神百貨店 |
出典:福山市立大学公式 / パスナビ(2024年3月卒業者実績)
教育学部からは小学校教員35名をはじめ、保育士・特別支援学校教員と、教育・保育の現場に直結する就職が強い。都市経営学部からは福山市役所・広島市役所などの公務員21名に加え、積水ハウス、村田製作所、JR西日本と地域を代表する企業が並ぶ。
福山市立大学にはキャリアデザインセンターが設置されており、経験豊富な専門スタッフ3名が個別指導にあたっている。公務員試験対策講座も学内で開講されており、小規模大学だからこそできる手厚い支援体制が99.6%という数字に直結している。
同偏差値帯の大学と比べると?
福山市立大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ中国地方の公立大学と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率 | 学費(4年概算) |
|---|---|---|---|
| 福山市立大学 | 45.0〜47.5 | 99.6% | 約240万円 |
| 下関市立大学 | 45.0〜47.5 | 98.8% | 約228万円 |
| 尾道市立大学 | 40.0〜55.0 | 97.0% | 約243万円 |
出典:各大学公式 / Kei-Net(2024年度実績・県内者学費基準)
偏差値帯はほぼ同水準。学費も公立大学同士だからほぼ横並びで、4年間で約240万円。私大が4年間で400万円以上かかることを考えると、公立大学のコスパの良さは圧倒的だ。
就職率は3校とも高水準だが、福山市立大学の99.6%は頭一つ抜けている。小規模大学ならではの面倒見の良さが数字に表れている形だ。学費を抑えながらこの就職率を出せるのは、投資対効果として非常に優秀だ。
「福山市立大学 Fラン」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「Fラン」と検索されるのか。
福山市立大学が「Fラン」と検索される背景には、偏差値の数字が一人歩きしている面がある。中位以上の偏差値にもかかわらず検索されるのは、広島大学や岡山大学といった地元の有力国立大学との比較で、「もっと上に行けたのでは」という意識が働きやすいからだ。
さらに、福山市立大学は2011年開学の比較的新しい大学で、知名度がまだ高くない。「聞いたことがない大学=Fラン」という短絡的な発想が、検索の背景にある。同じ福山市にある私立の福山大学と混同されるケースもあり、名前の類似性が誤解を生んでいる面もある。
ただし、データを見ればわかる通り、福山市立大学の実態は「Fラン」とは程遠い。偏差値45以上、倍率2〜3倍台、就職率99.6%——これは中堅公立大学として十分な実力だ。偏差値という1つの数字、しかも誤解に基づいたイメージだけで、大学の全てが決まるわけじゃない。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
データを見ればわかる通り、福山市立大学は不安に思うような大学じゃない。偏差値も就職実績もしっかりしてる。
公立大学としての学費の安さ、就職率99.6%、教育・公務員への強い就職パイプ——俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。
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