横浜薬科大学はFラン?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:35.0(Tier A)

就職率:98.2%(就職希望者ベース・6年制・大学公式)

藤原の一言:「不安に思う気持ちは痛いほどわかる。でもここから変えられる」

更新日:2026年4月 | 出典:横浜薬科大学公式 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net

「横浜薬科大学 Fラン」——検索した気持ち、痛いほどわかる。俺も偏差値37くらいの大学に通ってた。大学名を言うたびに空気が変わるあの感じ、何度も経験した。

でも、今更それを嘆いても仕方ない。ここから配られたカードで戦うしかない。だからまず、横浜薬科大学の現実をデータで確認していこう。

横浜薬科大学はFラン?偏差値と入試データで検証

まずは偏差値と入試の実態を見てみよう。横浜薬科大学は薬学部のみの単科大学で、6年制3学科と4年制1学科がある。河合塾の偏差値は全学科35.0だ。

学科別偏差値

学科 偏差値(河合塾)
臨床薬学科(6年制) 35.0
漢方薬学科(6年制) 35.0
健康薬学科(6年制) 35.0
薬科学科(4年制) 35.0

出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)

全学科で偏差値35.0。BF(ボーダーフリー)に近い水準であることは事実だ。共通テスト得点率も39%〜47%と低め。偏差値の数字だけで言えば、厳しい位置にある。

ただし、薬学部は6年制の課程で薬剤師国家試験の受験資格を得るための専門教育を行う学部だ。入口の偏差値と出口の国家試験合格率は別の話だということは覚えておいてほしい。

入試の倍率も確認しておこう。

倍率推移

年度 倍率(全選抜合計)
2025年度 1.1倍
2024年度 1.2倍

出典:パスナビ / マナビジョン(各年度入試結果)

倍率は1倍台前半。受験すればほぼ合格できる水準にあるのは事実だ。ただし、薬学部は入学後の進級・卒業・国家試験が本当の関門になる。入口が広くても、出口で成果を出せるかどうかが勝負だ。横浜薬科大学の場合、2006年開学と歴史は浅いが、薬剤師を毎年200名以上輩出している実績がある。

横浜薬科大学の就職実績

偏差値だけ見ると不安になるのはわかる。でも薬学部の場合、最も重要なのは卒業後の進路と薬剤師国家試験の合格率だ。データを見てみよう。

就職率

課程 卒業者数 就職希望者数 就職者数 就職率
6年制(臨床薬・漢方薬・健康薬) 266 176 173 98.2%
4年制(薬科学科) 32 25 25 100%

出典:横浜薬科大学公式(2024年4月時点)

6年制の就職希望者ベースで98.2%、4年制は100%。就職希望者に対する内定率は非常に高い。

6年制の卒業者266名に対して就職希望者が176名と開きがあるが、これは薬剤師国家試験に不合格で翌年の再受験を目指す層や、大学院進学者が含まれるためだ。薬学部特有の事情であり、就職率の実態を見るなら就職希望者ベースの数字で判断するのが正確だ。

さらに、横浜薬科大学の薬剤師国家試験(第110回・2025年)の新卒合格率は87.74%。合格者数は257名で全国第10位の実績だ。偏差値35.0の大学がこの数字を出しているのは、かなり健闘していると言える。

主要就職先

分野 主な就職先
病院 亀田総合病院 / 太田総合病院 / 菊名記念病院 / IMS
薬局 日本調剤 / クリエイトエス・ディー / サンドラッグ / アイングループ / ウエルシア / スギ薬局 / クオール
企業 科研製薬 / シミック / 杏林製薬 / キッセイ薬品
公務員 厚生労働省 / 川崎市 / 陸上自衛隊

出典:横浜薬科大学公式(2024年度卒業生実績)

日本調剤・アイングループ・スギ薬局といった大手調剤薬局チェーンへの就職実績がしっかりある。病院薬剤師としても亀田総合病院をはじめとした有名病院への就職がある。さらに科研製薬や杏林製薬など製薬企業への実績も見逃せない。

特筆すべきは厚生労働省への就職者がいることだ。公務員薬剤師というキャリアも選択肢にある。薬学部は資格職を目指す学部だけあって、就職先の幅は偏差値から想像するよりずっと広い。「Fラン」と検索されるような大学でこの就職先リストが出てくるのは、薬剤師免許の力だ。

同偏差値帯の大学と比べると?

横浜薬科大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ偏差値帯の私立薬科大学と比較してみよう。

大学名 偏差値帯 就職率 学費(6年概算)
横浜薬科大学 35.0 98.2% 約1,240万円
日本薬科大学 35.0〜37.5 94% 約1,230万円
千葉科学大学 35.0 98.1% 約1,185万円

出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度実績)

偏差値帯はほぼ同水準。学費は6年間で1,185万〜1,240万円の範囲で、私立薬学部としては標準的だ。就職率は横浜薬科大学の98.2%と千葉科学大学の98.1%が高水準で、日本薬科大学はやや下がる94%。

学費は6年間で約1,240万円。私立薬学部の相場としては平均的だが、決して安い金額ではない。ただし、薬剤師免許を取得すれば初年度から年収400万円台のスタートが見込める資格職だ。国家試験さえ通れば、6年間の投資を回収できる学部であることは間違いない。大事なのは入口の偏差値じゃなく、出口の国家試験合格率だ。

「横浜薬科大学 Fラン」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「Fラン」と検索されるのか。

BF(ボーダーフリー)に近い偏差値帯は、それだけでネガティブに語られやすい。ネット上の大学序列ランキングや匿名掲示板では、偏差値の数字だけで「Fラン」とレッテルを貼られることがある。横浜薬科大学も全学科35.0という数字が一人歩きして、大学全体が低く見られがちな構造がある。

さらに、薬学部は偏差値の幅が非常に広い学部だ。国公立や慶應・北里の薬学部は偏差値60以上。同じ「薬学部」の中で比較されると、偏差値35.0はどうしても低く映る。「薬学部なのにFラン?」という驚きが、検索につながっている面もある。

ただし、データを見ればわかる通り、横浜薬科大学の実態は「Fラン」のイメージとは異なる部分も多い。就職率98.2%、薬剤師国家試験新卒合格率87.74%、合格者数全国第10位——これは偏差値だけでは測れない成果だ。偏差値という1つの数字だけで、大学の全てが決まるわけじゃない。

まとめ ― 配られたカードで戦うために

偏差値だけ見れば、不安に思う気持ちはわかる。俺も同じだった。

でも、全然どん底なんかじゃない。就職率98.2%。薬剤師国家試験の合格者数は全国10位。日本調剤・亀田総合病院・厚生労働省——横浜薬科大学からでも、行動次第でこれだけの選択肢がある。

俺も偏差値37の大学から、今こうして普通に社会人として生きてる。ここからいくらでも変えられる。頑張ってほしい。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

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