偏差値帯:40.0〜60.0(Tier D)
医師国試合格率:91.7%(附属病院群が主な研修先)
藤原の一言:「俺から正直に言わせてもらうと十分すごい」
更新日:2026年6月 | 出典:東京女子医科大学公式 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net
「東京女子医科大学 やばい」と検索してここに来たのか。元理事長の逮捕や学費値上げの報道を目にして、不安になった気持ちは理解できる。ネガティブな情報ばかりが目に入ると、冷静に判断するのが難しくなる。
ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から正直に言わせてもらうと、東京女子医大の教育・医療の中身は十分すごい。何が「やばい」のか、何はやばくないのかを、データで切り分けていこう。
東京女子医科大学の偏差値と入試難易度
まずは偏差値だ。東京女子医科大学は1900年創立の女子医学教育の先駆けで、医学部と看護学部の2学部を擁する。河合塾の偏差値は医学部60.0・看護学部40.0。
学部別偏差値
| 学部 | 偏差値(河合塾) |
|---|---|
| 医学部 | 60.0 |
| 看護学部 | 40.0 |
出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)
ネット上では「東京女子医科大学 偏差値71」という数字も見かけるが、これはベネッセなど一部模試の医学部換算値で、河合塾では医学部60.0前後だ。いずれにせよ医学部受験は一般学部とは競争の次元が違う。共通テスト+二次に加え、面接・小論文まで課される。偏差値の数字だけ見て「簡単」と思ったら大間違いだ。看護学部の40.0は看護系として標準的な水準で、附属病院群で実習できる環境は大きな強みになる。
倍率推移
| 年度 | 医学部(一般選抜) | 看護学部(一般選抜) |
|---|---|---|
| 2025年度 | 8.4倍 | 約1.0倍 |
| 2024年度 | 8.6倍 | 公表データなし |
| 2023年度 | 7.3倍 | 公表データなし |
出典:パスナビ / マナビジョン
医学部の一般選抜は毎年7〜9倍の高倍率。2025年度は志願者1,068名に対して合格者120名だ。受かった時点で十分に選ばれた人材であり、俺の大学の入試とは比べものにならない世界だ。
東京女子医科大学の就職実績
医学部は卒業後に臨床研修医として病院へ進み、看護学部は看護師・保健師として医療機関に就職する。事実だけ並べる。
進路・就職状況
| 学部 | 卒業者数 | 進路 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 医学部 | 111名 | 臨床研修医 | 医師国家試験合格率 91.7% |
| 看護学部 | 79名 | 看護師・保健師等 | 医療福祉関係就職率 約91% |
出典:大学ポートレート / 医学部受験マニュアル(2024年度卒業生実績)
医師国家試験合格率91.7%(第119回・2025年)。全国平均の92.3%とほぼ同水準だ。看護学部は卒業生79名のうち71名が看護師・保健師として就職しており、約50%が附属病院グループに進んでいる。
主要就職先・研修先
| カテゴリ | 主な就職先・研修先 |
|---|---|
| 附属病院 | 東京女子医科大学病院(本院)/ 附属足立医療センター / 附属八千代医療センター |
| 大学病院 | 東京大学医学部附属病院 / 慶應義塾大学病院 / 東京慈恵会医科大学附属病院 / 順天堂大学浦安病院 |
| 国公立・研究機関 | 国立国際医療研究センター / 筑波大学附属病院 / 東京都立病院機構 |
出典:東京女子医科大学公式 / 大学ポートレート(2024年度実績)
東大病院・慶應病院・慈恵医大病院——看護学部からこのクラスの大学病院への就職実績がある。再生医療の分野では世界的に高い評価を受けており、早稲田大学との連携による先端的な教育プログラムも展開している。経営の問題とは裏腹に、臨床・研究の現場は動き続けている。
同偏差値帯の大学と比べると?
同じ偏差値帯の私立医科大学と並べてみる。医学部のデータで比較する。
| 大学名 | 偏差値(医学部) | 医師国試合格率 | 学費(6年間) |
|---|---|---|---|
| 東京女子医科大学 | 60.0 | 91.7% | 約4,621万円 |
| 聖マリアンナ医科大学 | 62.5 | 95.2% | 約3,515万円 |
| 川崎医科大学 | 60.0 | 95.0% | 約4,725万円 |
出典:パスナビ / 医学部受験マニュアル / 各大学公式(2025年度実績)
👉 比較した大学の評判も見る:川崎医科大学
偏差値はほぼ同水準。ただし学費に注目すると、東京女子医科大学は6年間で約4,621万円。2021年度の大幅値上げが響き、聖マリアンナとは6年間で約1,100万円の差がある。医師国家試験合格率は91.7%で比較2校よりやや低いが、年度変動のあるデータだ。学費の高さと合格率は、受験生が冷静に検討すべきポイントだろう。
「東京女子医科大学 やばい」と検索される背景
ここまでで、偏差値や医療・教育の中身に「やばい」と言えるほどの問題はないことがわかったと思う。じゃあなぜ「やばい」と検索されるのか。背景には、大学固有の深刻な経営・ガバナンス問題がある。
最大の出来事は元理事長の逮捕だ。報道によれば、2022年に教職員が週刊誌へ内部告発したことを発端に問題が表面化し、2024年4月、元理事長が新校舎建設工事を巡る背任の疑いで逮捕された。大学に1億円超の損害を与えたとされる。2024年8月には第三者委員会が「ワンマン体制でガバナンスが機能していなかった」と指摘し、元理事長は全役職を解かれている。なお元理事長は無罪を主張しており、裁判は継続中だ。
この混乱の過程では、ほかにも6年間で約1,200万円の学費値上げ(2021年度〜)や、看護師・医師の大量退職、私学助成の減額などが報じられてきた。受験生・保護者に大きな不安を与えたのは間違いない。
ただし、これらは経営陣を巡る問題であって、大学の教育・医療の質とは別次元だ。現在は新しい理事長・学長の体制で再建が進められている。1900年創立の歴史、医師国試合格率91.7%、附属病院群での臨床教育——「やばい」と検索される原因は経営の混乱に集中していて、学術の土台そのものが崩れたわけではない。
東京女子医科大学に関するよくある質問
Q. 東京女子医大は何が「やばい」の?
主に経営・ガバナンスの問題だ。2024年に元理事長が背任容疑で逮捕され(無罪主張・公判中)、第三者委員会がガバナンスの機能不全を指摘した。教育や医療の質の話とは別だ。
Q. 偏差値はどのくらい?「71」は本当?
河合塾で医学部60.0・看護学部40.0。「71」はベネッセなど一部模試の医学部換算値で、模試により大きく異なる。
Q. 学費が高いって本当?
医学部は6年で約4,621万円。2021年度の値上げで私立医学部でもトップクラスの高額になった。
Q. いま入学しても大丈夫?
経営は新体制で再建中。医師国試合格率91.7%、附属病院群での臨床教育など教育機能は継続している。学費と経営状況を見て冷静に判断したい。
Q. 就職・進路は?
医学部は臨床研修医へ、看護学部は卒業生79名中71名が看護師・保健師に就職。約半数が附属病院グループに進む。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
データを見れば、東京女子医科大学は偏差値・医師国家試験合格率・就職先、学術面で不安に思う要素は少ない。120年以上の歴史を持つ女子医学教育の先駆けであり、附属病院群を含めた臨床教育の基盤は健在だ。
「やばい」と検索される原因は、教育ではなく経営・ガバナンスの混乱で、いまは再建が進んでいる。中身は別物だと切り分けて見てほしい。
俺みたいなFラン出身者から見れば、あなたの環境はかなり恵まれてる。全然どん底なんかじゃない。経営の動向は冷静に追いつつ、その学びの環境を活かしてほしい。

