尾道市立大学はFラン?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:37.5〜55.0(Tier C)

就職率:経済情報学部98.0%・芸術文化学部93.4%(就職希望者ベース・パスナビ)

藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」

更新日:2026年4月 | 出典:尾道市立大学公式 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net

「尾道市立大学 Fラン」——微妙なラインだよな。上を見ればMARCHや旧帝がいるし、下を見ればギリセーフとも思える。そのモヤモヤ、わかる。

ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。

尾道市立大学はFラン?偏差値と入試データで検証

まずは偏差値を確認しよう。尾道市立大学は広島県尾道市にある公立大学で、経済情報学部と芸術文化学部の2学部構成。河合塾の偏差値は37.5〜55.0と、学部・入試方式によってかなり幅がある。

学部別偏差値

学部・学科 日程 偏差値(河合塾)
経済情報学部 前期 37.5
経済情報学部(Aコース) 後期 45.0
経済情報学部(Bコース) 後期 47.5
芸術文化学部(日本文学科) 前期 50.0
芸術文化学部(日本文学科) 後期 55.0
芸術文化学部(美術学科) 前期・後期 —(実技試験)

出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)

経済情報学部の前期が37.5——この数字だけ見て「Fランでは?」と感じる人がいるのはわかる。ただ、これは前期日程の二次偏差値であって、共通テスト得点率は48〜56%が必要。さらに後期のBコースは47.5まで上がる。一方、芸術文化学部の日本文学科は前期50.0・後期55.0と、中堅国公立と同水準だ。

「Fラン」とは一般的にBF(ボーダーフリー)の大学を指す。尾道市立大学は全学部で共通テストの得点率ボーダーが設定されており、BFではない。経済情報学部の前期偏差値37.5という数字が一人歩きしているが、公立大学でBFはありえない。この時点で「Fラン」という表現は実態に合っていない。

次に、入試の競争率も確認しておこう。

倍率推移

学部 2025年度(一般選抜) 2024年度(一般選抜)
経済情報学部 1.4倍 1.6倍
芸術文化学部 3.2倍 3.0倍

出典:パスナビ(2025年度・2024年度入試結果)

経済情報学部は1倍台で比較的入りやすい水準。ただし芸術文化学部は3倍以上の競争率がある。特に後期日程は日本文学科で30倍以上、美術学科でも6〜8倍という高倍率になる。「誰でも入れる」とは到底言えない学部もある。

ちなみに、尾道市立大学は瀬戸内海を見下ろす丘の上にキャンパスがあり、映画やアートの街・尾道という立地を活かした教育が特徴。特に美術学科は全国から受験生が集まる人気学科だ。

尾道市立大学の就職実績

偏差値の次は出口——就職データを見てみよう。「Fラン」と検索されるような大学で、卒業後はどうなっているのか。

学部別就職率

学部 就職希望者数 就職者数 就職率
経済情報学部 197 193 98.0%
芸術文化学部 61 57 93.4%

出典:パスナビ(2024年3月卒業者実績)

経済情報学部の就職率は98.0%。全国平均(約97%前後)を上回っている。芸術文化学部は93.4%とやや低いが、これは美術学科から大学院進学(14名)やフリーランス・作家活動に進む卒業生が一定数いるため。芸術系の学部としては標準的な数字だ。

主要就職先

学部 主な就職先
経済情報学部 広島銀行(4名) / 積水ハウス / 国税専門官 / 呉信用金庫 / ニトリHD / 荏原実業
芸術文化学部 タカラトミー / 共立メンテナンス / 山口フィナンシャルグループ / 福岡県教育委員会 / 広島県教育委員会

出典:パスナビ(2024年3月卒業者実績)

広島銀行に4名、積水ハウス、ニトリHD——地方公立大としては堅実な就職実績だ。国税専門官への合格者もいる。芸術文化学部からはタカラトミーという大手玩具メーカーへの就職や、教育委員会への採用実績がある。

地域別に見ると、就職者の約46%が広島県・岡山県など中国四国地域に就職している。地元に根ざした就職に強いのは、公立大学ならではの強みだ。一方で東京・大阪への就職も約3割あり、全国区での就職も十分可能な大学と言える。

同偏差値帯の大学と比べると?

尾道市立大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ中国地方の公立大学と比較してみよう。

大学名 偏差値帯 就職率 学費(4年概算)
尾道市立大学 37.5〜55.0 98.0% 約264万円
下関市立大学 45.0〜47.5 98.8% 約250万円
公立鳥取環境大学 42.5〜45.0 98.4% 約242万円

出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度実績)

就職率は3校とも98%前後で横並び。学費もほぼ同水準で、4年間で約240〜264万円。私大の半額以下だ。「Fラン」と検索されるような大学が、同偏差値帯の公立大と遜色ない就職実績を出しているのは事実。

尾道市立大学の学費は市外からの入学で4年間約264万円。市内在住者なら入学金が14万円ほど安くなり、さらにコストは下がる。私大が4年間で約400〜500万円かかることを考えると、コスパの良さは明確だ。

「尾道市立大学 Fラン」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「Fラン」と検索されるのか。

中堅帯に位置するため、上を見ればMARCHがあり、下を見ればFランと呼ばれる帯がある。その”はざま”にいること自体が不安を生みやすい。特に尾道市立大学の場合、経済情報学部の前期偏差値37.5という数字が大学全体の評価として一人歩きしている構造がある。

実際には、この37.5は前期日程の二次試験偏差値であって、共通テストで48%以上の得点率が必要。後期は45.0〜47.5まで上がるし、芸術文化学部は50.0〜55.0だ。学部・日程によって偏差値に大きな幅があるのに、最低値だけがネット上で拡散されやすいという構造がある。

さらに、「公立大学なのにこの偏差値?」という意外性も検索を後押ししている。国公立=難関というイメージがあるから、偏差値37.5という数字が余計に目立つ。でもそれは入試方式による数値の見え方の問題であって、大学の教育や就職の質とは別の話だ。

データを見ればわかる通り、尾道市立大学の実態は「Fラン」というイメージとは異なる部分が多い。経済情報学部の就職率98.0%、広島銀行や国税専門官への就職実績——これは「Fラン」という一言では片づけられない成果だ。

まとめ ― 配られたカードで戦うために

データを見ればわかる通り、尾道市立大学は不安に思うような大学じゃない。偏差値も就職実績もしっかりしてる。

俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

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