偏差値帯:40.0〜52.5(Tier C)
就職率:93.8%(就職希望者ベース・大学公式)
藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」
「二松学舎大学 恥ずかしい」——微妙なラインだよな。上を見ればMARCHや日東駒専の上位がいるし、下を見ればギリセーフとも思える。そのモヤモヤ、わかる。
ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。
二松学舎大学はFラン?偏差値と入試データで検証
まずは偏差値と入試の実態を確認しよう。二松学舎大学の偏差値帯は河合塾の数値で40.0〜52.5。学部・学科によってかなり幅がある。
学部別偏差値
| 学部・学科 | 偏差値(河合塾) |
|---|---|
| 文学部 歴史文化学科 | 50.0〜52.5 |
| 文学部 国文学科 | 47.5〜50.0 |
| 文学部 都市文化デザイン学科 | 45.0〜47.5 |
| 文学部 国際日本・中国学科 | 45.0〜47.5 |
| 国際政治経済学部 国際経営学科 | 42.5〜45.0 |
| 国際政治経済学部 国際政治経済学科 | 40.0〜42.5 |
出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)
文学部の歴史文化学科は52.5、国文学科も50.0に達しており、日東駒専と同水準かそれ以上の学科がある。一方、国際政治経済学部は40.0〜45.0で文学部より一段下がるが、それでもBF(ボーダーフリー)には遠い。「Fラン」とは全く言えない水準だ。
二松学舎大学は1877年(明治10年)に漢学塾として創立された、150年近い歴史を持つ文科系の伝統校。国文学・漢文学の分野では全国的に知られた存在だ。偏差値の数字だけでは測れない蓄積が、この大学にはある。
次に入試の倍率も見ておこう。
倍率推移
| 年度 | 文学部 | 国際政治経済学部 |
|---|---|---|
| 2025年度 | 2.1倍 | 1.9倍 |
| 2024年度 | 2.0倍 | 1.4倍 |
| 2023年度 | 2.1倍 | 1.5倍 |
出典:パスナビ(各年度全選抜合計)
文学部は安定して2倍前後を維持。国際政治経済学部も2025年度には1.9倍まで上昇している。共通テスト得点率も64〜73%が求められ、それなりの準備なしには合格できない入試だ。「誰でも受かる」という水準では全くない。
二松学舎大学の就職実績
偏差値の次は、卒業後の出口を見てみよう。二松学舎大学のキャリアセンターは1・2年次からキャリアガイダンスを開講し、3年次以降には就活実践ゼミやインターンシップ支援、公務員試験対策講座も用意している。
就職率
| 学部 | 卒業者数 | 就職希望者数 | 就職者数 | 就職率 |
|---|---|---|---|---|
| 文学部 | 424 | 362 | 342 | 94.5% |
| 国際政治経済学部 | 215 | 189 | 175 | 92.6% |
| 全体 | 639 | 551 | 517 | 93.8% |
出典:二松学舎大学公式 2024年度卒業生進路データ
就職希望者ベースで93.8%。全国平均(約97%前後)と比べるとやや低く見えるが、背景を理解する必要がある。文学部は教員志望者が非常に多い学部だ。教員採用試験は競争が激しく、次年度以降に再挑戦する卒業生が一定数存在する。実際、2024年度卒業生のうち教員になった卒業生は61名(公立教員53名+私学教員8名)で、これは全就職者517名の約12%にあたる。
つまり、数字の裏には教員・公務員という安定した進路を目指す層が厚いという事実がある。「就職率が低い=就職に弱い」とは全く異なる話だ。
主要就職先
| 分野 | 主な就職先 |
|---|---|
| 教育 | 各都道府県市区町村教員53名 / 私学教員8名 |
| 公務員 | 東京都特別区役所12名 / 東京都庁 / 各都道府県庁・市町村役場 |
| IT・情報通信 | 富士ソフト / インターネットイニシアティブ(IIJ) |
| 金融 | 八十二銀行 / いちよし証券 |
| 商社・小売 | ニトリ / トラスコ中山 / ビックカメラ |
| その他 | サトーホールディングス / ブシロード / 旭化成リフォーム |
出典:パスナビ / 二松学舎大学公式(2024年3月卒業者実績)
教員61名+特別区役所12名——卒業生639名の小規模大学でこの数字は相当なものだ。特に国語科教員の養成実績が厚く、文学部の就職先の約2割が「学校」にあたる。教員を目指す学生にとっては、この大学の環境は大きなアドバンテージになる。
民間企業を見ても、IIJ(インターネットイニシアティブ)や八十二銀行、ニトリなど、知名度のある企業への就職実績がしっかりある。「文学部=就職に弱い」というイメージとは違う現実がデータに表れている。
同偏差値帯の大学と比べると?
二松学舎大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ偏差値帯で文系学部が充実している関東の私大と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率 | 学費(4年概算) |
|---|---|---|---|
| 二松学舎大学 | 40.0〜52.5 | 93.8% | 約484万円 |
| 大東文化大学 | 35.0〜47.5 | 97.4% | 約455万円 |
| 立正大学 | 35.0〜50.0 | 97.7% | 約470万円 |
出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度実績)
就職率の数字だけ見ると二松学舎大学がやや低く見えるが、前述の通り教員採用試験の再挑戦組を含む構造的な要因がある。偏差値帯は3校の中で二松学舎大学が最も高く、特に文学部の上位学科は50.0を超えている。入試難易度では頭一つ抜けた存在だ。
学費は4年間で約484万円。比較校よりやや高めだが、千代田区九段下という都心一等地にキャンパスを構えている立地を考えれば、通学の利便性は4年間で大きな差になる。九段下は東京メトロ・都営地下鉄の複数路線が乗り入れており、アクセスの良さは関東の私大の中でもトップクラスだ。
「二松学舎大学 恥ずかしい」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人も多いと思う。じゃあなぜ「恥ずかしい」と検索されるのか。
一番の理由は知名度の問題だ。二松学舎大学は文学部と国際政治経済学部の2学部しかない小規模大学。日東駒専やMARCHのような大規模総合大学と比べると、一般的な認知度がどうしても低い。「二松学舎」という名前を聞いても、何を学ぶ大学なのかピンとこない人が少なくない。
さらに、中堅帯に位置するため、上を見ればMARCHがあり、下を見ればFランと呼ばれる帯がある。その“はざま”にいること自体が不安を生みやすい構造がある。日東駒専のグループにも明確には含まれず、「どこに位置づけたらいいのかわからない」という曖昧さが、不安を検索に変えている面がある。
ただし、データを見ればわかる通り、二松学舎大学の実態はその検索イメージとは異なる部分が多い。偏差値52.5の学科を持ち、教員就職では全国的に強い実績がある。1877年創立の歴史は明治初期にまで遡り、文科系大学としての蓄積は並の大学では太刀打ちできない。知名度と大学の実力は、必ずしもイコールじゃない。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
データを見ればわかる通り、二松学舎大学は不安に思うような大学じゃない。偏差値も就職実績もしっかりしてる。教員・公務員への就職パイプは、大規模大学にも引けを取らない。
俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。
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