偏差値帯:BF〜37.5(Tier A)
就職率:99.9%(就職希望者ベース・大学公式)
藤原の一言:「不安に思う気持ちは痛いほどわかる。でもここから変えられる」
「金沢工業大学 誰でも入れる」——検索した気持ち、痛いほどわかる。俺も偏差値37くらいの大学に通ってた。大学名を言うたびに空気が変わるあの感じ、何度も経験した。
でも、今更それを嘆いても仕方ない。ここから配られたカードで戦うしかない。だからまず、金沢工業大学の現実をデータで確認していこう。
金沢工業大学はFラン?誰でも入れる?偏差値と入試データで検証
まずは偏差値と入試の実態を見てみよう。金沢工業大学の偏差値帯は河合塾の数値でBF〜37.5。学部によって幅がある。
学部別偏差値
| 学部 | 偏差値(河合塾) |
|---|---|
| 工学部 | BF〜37.5 |
| 建築学部 | BF〜37.5 |
| 情報理工学部 | BF〜35.0 |
| バイオ・化学部 | BF〜35.0 |
| 情報デザイン学部 | BF〜35.0 |
| メディア情報学部 | BF〜35.0 |
出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)
BF(ボーダーフリー)が並ぶ数字を見ると、「Fラン」「誰でも入れる」と言われる気持ちはわかる。偏差値だけ見れば、入試の難易度は決して高くない。これは事実だ。
ただ、この大学の本質は偏差値の数字だけでは測れない。理由は後で詳しく見ていくが、先に入試データも確認しておこう。
倍率推移
| 年度 | 倍率(一般選抜・全体) |
|---|---|
| 2026年度 | 1.4倍 |
| 2025年度 | 1.4倍 |
| 2024年度 | 1.0〜1.4倍 |
出典:Kei-Net / パスナビ
倍率は1倍台前半で推移している。2025年度の学部別では工学部1.3倍、建築学部・情報理工学部・情報デザイン学部・メディア情報学部が1.4倍、バイオ・化学部が1.2倍。受験すればかなりの確率で合格できるのは事実だ。「誰でも入れる」という声が出る背景はここにある。
ただ、倍率が低い=価値がないではない。金沢工業大学の場合、入口の易しさと出口の強さのギャップが最大の特徴だ。就職データを見れば一目瞭然。
金沢工業大学の就職実績
偏差値だけ見ると不安になるのはわかる。でも金沢工業大学の就職実績は、正直言って偏差値からは想像できないレベルにある。
就職率
| 項目 | 数値(2025年3月卒業生) |
|---|---|
| 卒業者数 | 1,298名 |
| 就職希望者数 | 1,056名 |
| 就職内定者数 | 1,055名 |
| 就職内定率 | 99.9% |
| 上場・大手企業等への就職率 | 73.1% |
出典:金沢工業大学公式(2025年3月卒業生実績)
就職希望者1,056名のうち1,055名が内定。就職内定率99.9%。しかも就職者の73.1%が上場企業・大手企業・公務員・教員に就職している。全国平均(約97%前後)を大きく上回るどころか、実就職率ランキングでは直近10年間に7回日本一を獲得。卒業者数1,000人以上の大学で、だ。
さらに、「面倒見が良い大学」ランキングでは20年連続1位(全国の高校進路指導教諭が選出・大学通信調べ)。進路開発センターが1年次からキャリア教育を実施し、インターンシップ先の開拓や企業マッチングを徹底的にサポートしている。この就職率は偶然じゃない。大学の仕組みが生んだ数字だ。
主要就職先
| 業界 | 主な就職先 |
|---|---|
| 建設・住宅 | 清水建設 / 大成建設 / 大林組 / 鹿島建設 / 竹中工務店 / 大和ハウス工業 / 長谷工コーポレーション / 積水ハウス |
| 製造・機械 | 小松製作所 / ダイキン工業 / 三菱電機 / 本田技研工業 / SUBARU / ヤマハ発動機 / 京セラ / ニコン |
| 運輸・インフラ | JR東海 / 東日本旅客鉄道 / 日本航空 / 北陸電力 / 関西電力 / 東京電力 |
| IT・情報 | PFU / インテック / 富士ソフト / 澁谷工業 |
| 公務員 | 石川県庁 / 石川県教員 |
出典:パスナビ / 金沢工業大学公式(過去3年間実績)
スーパーゼネコン5社(清水建設・大成建設・大林組・鹿島建設・竹中工務店)への就職実績がある。小松製作所、ダイキン工業、三菱電機、本田技研工業——日本のものづくりを代表する企業がずらりと並ぶ。偏差値BFの大学の就職先リストとは思えないだろう。
特に建設業界への就職が圧倒的に強い。建築学部を持つ工業系大学としての専門性が、業界からの信頼に直結している。澁谷工業は地元石川県の産業機械メーカーで、毎年最多の採用実績を持つ。PFUにも毎年複数名が就職。地元企業との強い繋がりと全国区の大手企業、両方への就職パイプを持っているのが金沢工業大学の特徴だ。就職者の58.4%が関東・東海・関西の企業に就職しており、「地方大学だから地元にしか就職できない」ということはない。
同偏差値帯の大学と比べると?
金沢工業大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ偏差値帯の工業系私大と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率 | 学費(4年概算) |
|---|---|---|---|
| 金沢工業大学 | BF〜37.5 | 99.9% | 約626万円 |
| 福井工業大学 | BF〜37.5 | 99.2% | 約540万円 |
| 東北工業大学 | 35.0〜37.5 | 99.1% | 約585万円 |
出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度実績)
偏差値帯はほぼ同水準。3校とも99%以上の就職率を誇るが、金沢工業大学の99.9%は頭一つ抜けている。さらに、就職者の73.1%が上場企業・大手企業等に就職しているという「就職先の質」でも差がつく。スーパーゼネコン5社への就職実績を持つ点は、他の2校にはない圧倒的な強みだ。
一方で、学費は4年間で約626万円(工学部等)と、3校の中では最も高い。情報デザイン学部・メディア情報学部は約546万円とやや低いが、私大理工系としては平均的な水準。ただ、投資に対するリターンで考えれば、実就職率日本一の実績と大手企業への就職パイプを持つ金沢工業大学の学費は、決して割高とは言えない。大事なのは入口の偏差値じゃなく、出口の就職実績だ。
「金沢工業大学 誰でも入れる」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」どころか「かなり良い」と感じた人も多いと思う。じゃあなぜ「誰でも入れる」と検索されるのか。
BF(ボーダーフリー)に近い偏差値帯は、それだけでネガティブに語られやすい。ネット上の大学序列ランキングや匿名掲示板では、偏差値の数字だけで「Fラン」とレッテルを貼られることがある。金沢工業大学も、BFという数字が一人歩きして、大学全体が低く見られがちな構造がある。
さらに、工業大学という名称自体が「偏差値が低そう」というイメージと結びつきやすい面もある。同じ石川県には金沢大学という国立総合大学があり、名前が似ているだけに比較されやすい。「金沢の大学」と聞いたときに真っ先に名前が挙がるのは金沢大学の方で、金沢工業大学はどうしてもその陰に隠れがちだ。
ただし、データを見ればわかる通り、金沢工業大学の実態は「誰でも入れる」という検索イメージとは異なる部分が大きい。入口は広くても、出口は極めて強い。実就職率日本一、面倒見が良い大学20年連続1位——これらの実績は、入学後の教育と支援体制がいかに充実しているかの証明だ。偏差値という1つの数字だけで、大学の全てが決まるわけじゃない。金沢工業大学は、偏差値では測れない価値を持つ大学の代表例だ。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
偏差値だけ見れば、不安に思う気持ちはわかる。俺も同じだった。
でも、全然どん底なんかじゃない。就職率99.9%。スーパーゼネコン・大手メーカー・JR・航空——金沢工業大学からでも、行動次第でこれだけの選択肢がある。実就職率日本一を何度も取ってる大学だ。
俺も偏差値37の大学から、今こうして普通に社会人として生きてる。ここからいくらでも変えられる。頑張ってほしい。
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