偏差値帯:BF〜37.5(Tier A)
就職率:97.5〜100%(開志・iU公式)
藤原の一言:「不安に思う気持ちは痛いほどわかる。でもここから変えられる」
「専門職大学 やばい」——検索した気持ち、痛いほどわかる。俺も偏差値37くらいの大学に通ってた。大学名を言うたびに空気が変わるあの感じ、何度も経験した。
でも、今更それを嘆いても仕方ない。ここから配られたカードで戦うしかない。だからまず、専門職大学の現実をデータで確認していこう。
専門職大学は誰でも入れる?偏差値と入試データで検証
まずは偏差値と入試の実態を見てみよう。専門職大学は2019年に制度が始まった新しいタイプの大学で、2025年時点で全国に約20校が開学している。河合塾の偏差値はBF〜37.5。大半の学校がBF(ボーダーフリー)に分類されている。
主要専門職大学の偏差値
| 大学名 | 偏差値(河合塾) |
|---|---|
| 開志専門職大学(事業創造学部) | 35.0 |
| 開志専門職大学(情報学部) | 35.0〜37.5 |
| 開志専門職大学(アニメ・マンガ学部) | 35.0 |
| 情報経営イノベーション専門職大学(iU) | BF〜35.0 |
| 東京国際工科専門職大学 | BF |
| 大阪国際工科専門職大学 | BF |
| アール医療専門職大学 | 35.0 |
| びわこリハビリテーション専門職大学 | BF |
| 国際ファッション専門職大学 | BF |
出典:パスナビ / Kei-Net(2026年度入試予想)
半数以上がBF。河合塾の基準では、不合格者が少なすぎて合格ボーダーラインが設定できない場合にBFとなる。つまり、受験すればほぼ合格できる水準の学校が多いのは事実だ。ちなみにベネッセの偏差値だと開志専門職大学は43〜47の範囲で表示される。河合塾とベネッセで数値の出し方が違うから、BFという数字だけで判断するのは早い。
「誰でも入れる」という声についても、定員充足率で確認しておこう。
定員充足率の推移
| 年度 | 定員充足状況 |
|---|---|
| 2024年度 | 20校中14校が定員割れ(うち9校は充足率70%未満) |
| 2023年度 | 同様に約7割が定員割れ |
| 2022年度 | 制度開始初期から定員割れ傾向 |
出典:朝日新聞 / 文部科学省(2024年度調査)
全体の約7割が定員割れ。極端な例では、グローバルBiz専門職大学(東京)の開学初年度は入学者がわずか3名で、定員充足率は3.1%だった。数字だけ見ると「やばい」と感じるのは無理もない。
ただし、定員割れ=ダメな大学ではない。2024年度は全国の私立大学の59.2%(354校)が定員割れを起こしている。専門職大学だけが特別に厳しいわけじゃなく、少子化の影響で小規模校全体が苦しい時代だ。専門職大学は制度自体が新しく知名度が低いことも影響している。大事なのは、入った後にどうなれるかだ。
専門職大学の就職実績
偏差値だけ見ると不安になるのはわかる。でも「やばい」かどうかは、卒業後にどうなれるかで決まる。就職データを見てみよう。ただし、専門職大学は2019年開学の学校が多く、卒業生を出している学校がまだ限られている点は先に断っておく。
就職率
| 大学名 | 就職率 | 備考 |
|---|---|---|
| 開志専門職大学 | 100% | 2024・2025年卒の2年連続 |
| 情報経営イノベーション専門職大学(iU) | 97.5% | 2024年卒・就職者116名 |
| 東京国際工科専門職大学 | 公表データなし | — |
| その他の専門職大学 | 公表データなし | 卒業生がまだ少ない |
出典:開志専門職大学公式 / iU公式(2024年度卒業生実績)
データを公開している学校の就職率は97.5〜100%。開志専門職大学は2年連続100%を達成し、卒業生102名のうち17名が東証プライム上場企業に就職している。全国大学平均(約98%)と比べても遜色ない数字だ。
ただし注意点がある。専門職大学は卒業生の母数がまだ小さい。就職率100%といっても102名の実績であり、今後卒業生が増えたときにこの数字を維持できるかは、正直まだわからない部分がある。
主要就職先
| 大学名 | 主な就職先・進路 |
|---|---|
| 開志専門職大学 | 東証プライム上場企業17名 / IT・情報系企業 / アニメ・マンガ制作会社 |
| iU | IT・デジタル系企業 / スタートアップ / 在学中起業 |
出典:開志専門職大学公式 / iU公式(2024年度実績)
開志専門職大学の東証プライム上場企業17名という実績は、偏差値35帯の大学としてはかなり健闘している。iUは「就職率0%が目標」と学長が公言するユニークな大学で、在学中の起業や副業を推奨している。就職だけでなく起業という選択肢があるのは、専門職大学ならではの特徴だ。
専門職大学の最大の特長は、600時間以上の企業内実習(インターンシップ)が必修である点。座学だけでは終わらない実践教育が、この就職実績に直結している。
同偏差値帯の大学と比べると?
専門職大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ偏差値帯の一般私立大学と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率 | 学費(4年概算) |
|---|---|---|---|
| 開志専門職大学(事業創造) | 35.0 | 100% | 約500万円 |
| 大阪学院大学 | 35.0〜40.0 | 99.2% | 約456万円 |
| 大阪産業大学 | 35.0〜37.5 | 98.2% | 約460万円 |
出典:各大学公式(2024年度実績)
就職率は3校とも高水準で、開志がわずかに頭一つ抜けている。一方で学費を見ると、専門職大学は一般私大より割高になりやすい。開志の事業創造学部で4年間約500万円。情報学部だと約600万円を超える。東京国際工科専門職大学に至っては初年度納入金だけで約190万円、4年間で700万円近くになる。
一般私大の文系学部が4年間で約450万円前後であることを考えると、専門職大学の学費は高めだ。その分、600時間以上の企業実習や少人数教育(原則40人以下)など、実践教育への投資が含まれている。「高いからダメ」ではなく、その投資に見合うリターンがあるかどうかで判断すべきだ。就職率だけ見れば、投資対効果は決して悪くない。
「専門職大学 やばい」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「やばい」と検索されるのか。
最大の理由は制度自体の知名度の低さだ。専門職大学は2019年にスタートした新制度で、まだ世間に広く認知されていない。「専門学校と何が違うの?」「聞いたことない大学だけど大丈夫?」という疑問が、「やばい」という検索に変換されている。
さらに、7割が定員割れという数字がネット上で一人歩きしている面がある。朝日新聞の報道で「専門職大学の7割が定員割れ」と大きく取り上げられ、「やっぱりやばいのか」という印象が強まった。定員割れの実態には学校ごとに大きな差があるが、一括りにされてしまう構造がある。
もう一つは、学位の評価が未知数である点。専門職大学の卒業者には「学士(専門職)」という学位が授与されるが、これは一般の「学士」とは形式が異なる。企業の人事にどう評価されるかがまだ定まっておらず、その不透明さが不安を生んでいる。
ただし、データを見ればわかる通り、開志やiUの就職実績は同偏差値帯の一般私大と比べても見劣りしない。「やばい」というイメージと実態には、ギャップがある部分も多い。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
偏差値だけ見れば、不安に思う気持ちはわかる。俺も同じだった。
でも、全然どん底なんかじゃない。開志専門職大学の就職率100%、iUの97.5%——データを見る限り、「やばい」とは言い切れない結果が出ている。制度自体はまだ若く、課題もある。学費は一般私大より高め、知名度は低い、卒業生の母数も少ない。でも、600時間以上の実習で鍛えられる実践力は、一般大学にはない武器になる。
俺も偏差値37の大学から、今こうして普通に社会人として生きてる。ここからいくらでも変えられる。頑張ってほしい。
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