専門職大学はやばい?誰でも入れる?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:BF〜37.5(Tier A)

就職率:97.5〜100%(開志・iU公式)

藤原の一言:「不安に思う気持ちは痛いほどわかる。でもここから変えられる」

更新日:2026年4月 | 出典:文部科学省 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net

「専門職大学 やばい」——検索した気持ち、痛いほどわかる。俺も偏差値37くらいの大学に通ってた。大学名を言うたびに空気が変わるあの感じ、何度も経験した。

でも、今更それを嘆いても仕方ない。ここから配られたカードで戦うしかない。だからまず、専門職大学の現実をデータで確認していこう。

専門職大学は誰でも入れる?偏差値と入試データで検証

まずは偏差値と入試の実態を見てみよう。専門職大学は2019年に制度が始まった新しいタイプの大学で、2025年時点で全国に約20校が開学している。河合塾の偏差値はBF〜37.5。大半の学校がBF(ボーダーフリー)に分類されている。

主要専門職大学の偏差値

大学名 偏差値(河合塾)
開志専門職大学(事業創造学部) 35.0
開志専門職大学(情報学部) 35.0〜37.5
開志専門職大学(アニメ・マンガ学部) 35.0
情報経営イノベーション専門職大学(iU) BF〜35.0
東京国際工科専門職大学 BF
大阪国際工科専門職大学 BF
アール医療専門職大学 35.0
びわこリハビリテーション専門職大学 BF
国際ファッション専門職大学 BF

出典:パスナビ / Kei-Net(2026年度入試予想)

半数以上がBF。河合塾の基準では、不合格者が少なすぎて合格ボーダーラインが設定できない場合にBFとなる。つまり、受験すればほぼ合格できる水準の学校が多いのは事実だ。ちなみにベネッセの偏差値だと開志専門職大学は43〜47の範囲で表示される。河合塾とベネッセで数値の出し方が違うから、BFという数字だけで判断するのは早い。

「誰でも入れる」という声についても、定員充足率で確認しておこう。

定員充足率の推移

年度 定員充足状況
2024年度 20校中14校が定員割れ(うち9校は充足率70%未満)
2023年度 同様に約7割が定員割れ
2022年度 制度開始初期から定員割れ傾向

出典:朝日新聞 / 文部科学省(2024年度調査)

全体の約7割が定員割れ。極端な例では、グローバルBiz専門職大学(東京)の開学初年度は入学者がわずか3名で、定員充足率は3.1%だった。数字だけ見ると「やばい」と感じるのは無理もない。

ただし、定員割れ=ダメな大学ではない。2024年度は全国の私立大学の59.2%(354校)が定員割れを起こしている。専門職大学だけが特別に厳しいわけじゃなく、少子化の影響で小規模校全体が苦しい時代だ。専門職大学は制度自体が新しく知名度が低いことも影響している。大事なのは、入った後にどうなれるかだ。

専門職大学の就職実績

偏差値だけ見ると不安になるのはわかる。でも「やばい」かどうかは、卒業後にどうなれるかで決まる。就職データを見てみよう。ただし、専門職大学は2019年開学の学校が多く、卒業生を出している学校がまだ限られている点は先に断っておく。

就職率

大学名 就職率 備考
開志専門職大学 100% 2024・2025年卒の2年連続
情報経営イノベーション専門職大学(iU) 97.5% 2024年卒・就職者116名
東京国際工科専門職大学 公表データなし
その他の専門職大学 公表データなし 卒業生がまだ少ない

出典:開志専門職大学公式 / iU公式(2024年度卒業生実績)

データを公開している学校の就職率は97.5〜100%。開志専門職大学は2年連続100%を達成し、卒業生102名のうち17名が東証プライム上場企業に就職している。全国大学平均(約98%)と比べても遜色ない数字だ。

ただし注意点がある。専門職大学は卒業生の母数がまだ小さい。就職率100%といっても102名の実績であり、今後卒業生が増えたときにこの数字を維持できるかは、正直まだわからない部分がある。

主要就職先

大学名 主な就職先・進路
開志専門職大学 東証プライム上場企業17名 / IT・情報系企業 / アニメ・マンガ制作会社
iU IT・デジタル系企業 / スタートアップ / 在学中起業

出典:開志専門職大学公式 / iU公式(2024年度実績)

開志専門職大学の東証プライム上場企業17名という実績は、偏差値35帯の大学としてはかなり健闘している。iUは「就職率0%が目標」と学長が公言するユニークな大学で、在学中の起業や副業を推奨している。就職だけでなく起業という選択肢があるのは、専門職大学ならではの特徴だ。

専門職大学の最大の特長は、600時間以上の企業内実習(インターンシップ)が必修である点。座学だけでは終わらない実践教育が、この就職実績に直結している。

同偏差値帯の大学と比べると?

専門職大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ偏差値帯の一般私立大学と比較してみよう。

大学名 偏差値帯 就職率 学費(4年概算)
開志専門職大学(事業創造) 35.0 100% 約500万円
大阪学院大学 35.0〜40.0 99.2% 約456万円
大阪産業大学 35.0〜37.5 98.2% 約460万円

出典:各大学公式(2024年度実績)

就職率は3校とも高水準で、開志がわずかに頭一つ抜けている。一方で学費を見ると、専門職大学は一般私大より割高になりやすい。開志の事業創造学部で4年間約500万円。情報学部だと約600万円を超える。東京国際工科専門職大学に至っては初年度納入金だけで約190万円、4年間で700万円近くになる。

一般私大の文系学部が4年間で約450万円前後であることを考えると、専門職大学の学費は高めだ。その分、600時間以上の企業実習や少人数教育(原則40人以下)など、実践教育への投資が含まれている。「高いからダメ」ではなく、その投資に見合うリターンがあるかどうかで判断すべきだ。就職率だけ見れば、投資対効果は決して悪くない。

「専門職大学 やばい」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「やばい」と検索されるのか。

最大の理由は制度自体の知名度の低さだ。専門職大学は2019年にスタートした新制度で、まだ世間に広く認知されていない。「専門学校と何が違うの?」「聞いたことない大学だけど大丈夫?」という疑問が、「やばい」という検索に変換されている。

さらに、7割が定員割れという数字がネット上で一人歩きしている面がある。朝日新聞の報道で「専門職大学の7割が定員割れ」と大きく取り上げられ、「やっぱりやばいのか」という印象が強まった。定員割れの実態には学校ごとに大きな差があるが、一括りにされてしまう構造がある。

もう一つは、学位の評価が未知数である点。専門職大学の卒業者には「学士(専門職)」という学位が授与されるが、これは一般の「学士」とは形式が異なる。企業の人事にどう評価されるかがまだ定まっておらず、その不透明さが不安を生んでいる。

ただし、データを見ればわかる通り、開志やiUの就職実績は同偏差値帯の一般私大と比べても見劣りしない。「やばい」というイメージと実態には、ギャップがある部分も多い。

まとめ ― 配られたカードで戦うために

偏差値だけ見れば、不安に思う気持ちはわかる。俺も同じだった。

でも、全然どん底なんかじゃない。開志専門職大学の就職率100%、iUの97.5%——データを見る限り、「やばい」とは言い切れない結果が出ている。制度自体はまだ若く、課題もある。学費は一般私大より高め、知名度は低い、卒業生の母数も少ない。でも、600時間以上の実習で鍛えられる実践力は、一般大学にはない武器になる。

俺も偏差値37の大学から、今こうして普通に社会人として生きてる。ここからいくらでも変えられる。頑張ってほしい。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

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