偏差値帯:70.0(Tier D)
就職率:医師国家試験合格率93%/看護学科就職率98.7%
藤原の一言:「俺から正直に言わせてもらうと十分すごい」
更新日:2026年4月 | 出典:奈良県立医科大学公式 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net
「奈良県立医科大学 Fラン」と検索してここに来たのか。早慶や旧帝と比べて「もう少し上に行きたかった」という気持ちがあるのかもしれない。あるいは、この大学の実力がよくわからなくて調べているのかもしれない。
ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から正直に言わせてもらうと、奈良県立医科大学は十分すごい。データで確認してみてほしい。
奈良県立医科大学の偏差値と入試難易度
奈良県立医科大学は、奈良県橿原市にある公立の医科大学。医学部のみの単科大学で、医学科と看護学科の2学科で構成されている。まずは偏差値から見ていこう。
学部別偏差値
| 学科 | 偏差値(河合塾) | 共テ得点率 |
|---|---|---|
| 医学科(前期) | 70.0 | 85% |
| 医学科(後期) | — | 88% |
| 看護学科(一般枠) | — | 64% |
| 看護学科(地域枠) | — | 63% |
出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)
医学科の偏差値は70.0。これは名古屋大学や神戸大学の医学部と同水準だ。全国の医学部82校中でも上位に位置している。看護学科は二次試験に学力試験がないため河合塾偏差値は非表示だが、共通テスト得点率63〜64%が求められる。
俺の偏差値37の大学とは、正直もう比較にすらならない。「Fラン」という検索ワードが出てくること自体が、この大学の実態を知らない証拠だ。
倍率推移
| 年度 | 医学科(前期) | 看護学科(前期一般枠) |
|---|---|---|
| 2025年度 | 2.2倍 | 1.2倍 |
| 2024年度 | 3.7倍 | 1.7倍 |
| 2023年度 | 8.6倍 | — |
出典:パスナビ / リセマム(各年度入試結果)
医学科の前期倍率が2023年の8.6倍から2025年の2.2倍に下がっているのは、2024年度から入試制度が大きく変わったため。学力試験を廃止し、小論文+面接に切り替えた影響で志願者が減少した。ただし後期日程は2025年度で15.6倍と依然として高倍率。国公立医学部の入試は受験機会が限られる中での勝負だ。倍率が下がっても、受験者の学力水準が下がったわけではない。
奈良県立医科大学の就職実績
医科大学の場合、一般的な「就職率」とは少し事情が違う。医学科の卒業生は臨床研修医として研修先病院に進むのが基本で、看護学科は病院への就職がメイン。テーブルを見れば一目でわかる。
国家試験合格率・就職率
| 学科 | 指標 | 数値 |
|---|---|---|
| 医学科 | 医師国家試験合格率(全体) | 93% |
| 医学科 | 医師国家試験合格率(新卒) | 94.5% |
| 看護学科 | 看護師国家試験合格率 | 96.5〜100% |
| 看護学科 | 就職率(就職希望者ベース) | 98.7% |
出典:奈良県立医科大学公式 / パスナビ(2024年度実績)
医学科は医師国家試験に合格すれば、臨床研修マッチングで研修先が決まる。新卒合格率94.5%。看護学科も就職希望者75名中74名が就職で、就職率98.7%。国家試験の合格率を見ても、教育の質が高いことがわかる。
主要就職先・研修先
| 学科 | 主な進路・就職先 |
|---|---|
| 医学科 | 臨床研修医として全国の研修指定病院へ(奈良県立医科大学附属病院ほか) |
| 看護学科 | 奈良県立医科大学附属病院48名 / 大阪公立大学医学部附属病院6名 / 関西医科大学附属病院5名 / 京都大学医学部附属病院 / 大阪国際がんセンター / 神戸赤十字病院 |
出典:パスナビ / 奈良県立医科大学看護学科公式(2024年3月卒業者実績)
看護学科の最大の就職先は奈良県立医科大学附属病院で、卒業生の約6割がここに就職している。それ以外にも京都大学医学部附属病院や大阪国際がんセンターなど、関西圏のトップクラスの医療機関に進んでいる。医学科は臨床研修制度で全国の病院に散らばるが、附属病院での研修を選ぶ卒業生も多い。
同偏差値帯の大学と比べると?
近畿圏の公立医科大学と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値(医学科) | 医師国試合格率 | 学費(6年・県内概算) |
|---|---|---|---|
| 奈良県立医科大学 | 70.0 | 93% | 約454万円 |
| 京都府立医科大学 | 67.5 | 96.1% | 約371万円 |
| 和歌山県立医科大学 | 65.0 | 88.7% | 約397万円 |
出典:各大学公式 / パスナビ / 医学部受験マニュアル(2024〜2025年度実績)
偏差値は3校の中で奈良県立医科大学が最も高い。国試合格率は京都府立医科大学がやや上回るが、3校とも高水準。学費は公立医科大学として標準的な範囲にあり、私立医学部(6年間で2,000〜4,000万円以上)と比べれば圧倒的に安い。
「Fラン」と検索されるような大学が、京都府立医科大学より偏差値が高く、学費も公立水準に収まっている。この事実だけで、「Fラン」がいかに的外れかがわかると思う。
「奈良県立医科大学 Fラン」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「Fラン」の検索がいかにズレているかは明らかだと思う。じゃあなぜこの検索が生まれるのか。大学固有の事情がいくつかある。
最大の原因は「奈良大学」との混同だ。奈良大学は奈良市にある私立大学で、偏差値は35.0〜37.5。「奈良県立医科大学」と「奈良大学」は名前の響きが似ているため、医学部受験に馴染みがない人が両者を混同し、「奈良の大学=Fラン?」というイメージが生まれている可能性がある。実際にYahoo!知恵袋にも「奈良県立医大はFランですか?」という質問が投稿されており、回答者から「とんでもなく優秀な大学」と即座に否定されている。
もう一つは、単科医科大学の知名度の壁。奈良県立医科大学は医学部のみの単科大学で、スポーツや文化活動でメディアに出る機会が少ない。関西には京都大学・大阪大学・神戸大学といった総合大学の医学部があり、一般的な知名度ではどうしてもそちらが先に名前が挙がる。「県立」「医科」という名前が、地方のマイナーな大学を連想させてしまう面もある。
しかし、偏差値70.0は全国の医学部でも上位に入る数字だ。手塚治虫がこの大学で博士号を取得したことでも知られている。知名度と実力は別物であり、データを見れば「Fラン」とは真逆の大学だということがわかる。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
データが証明してる通り、奈良県立医科大学は偏差値・国試合格率・学費のコスパ、どこを切っても不安に思う要素がない。近畿圏の公立医科大学の中でもトップクラスの偏差値を持ち、附属病院を中心とした就職実績も盤石だ。
俺みたいなFラン出身者から見れば、あなたの環境はかなり恵まれてる。全然どん底なんかじゃない。その環境を活かして、大学生活を楽しんでほしい。
同じ偏差値帯の大学を見る:偏差値55以上の大学一覧|就職率・学費データ付き

