偏差値帯:50.0〜57.5(Tier C)
就職率:96.9%(就職希望者ベース・大学公式)
藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」
「南山大学 恥ずかしい」——微妙なラインだよな。上を見れば名古屋大学や早慶がいるし、下を見ればギリセーフとも思える。そのモヤモヤ、わかる。
ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。
南山大学はFラン?偏差値と入試データで検証
まずは偏差値から確認していこう。南山大学は名古屋市に本部を置くカトリック系の総合私立大学で、中部地方の私大としてはトップクラスの評価を受けている。河合塾の偏差値は文系学部で50.0〜57.5、理工学部を含めた全体では42.5〜60.0。
学部別偏差値
| 学部 | 偏差値(河合塾) |
|---|---|
| 外国語学部 | 50.0〜60.0 |
| 経済学部 | 55.0〜57.5 |
| 経営学部 | 55.0〜57.5 |
| 法学部 | 52.5〜55.0 |
| 総合政策学部 | 52.5〜55.0 |
| 人文学部 | 50.0〜55.0 |
| 国際教養学部 | 52.5 |
| 理工学部 | 42.5〜47.5 |
出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)
外国語学部の英米学科は偏差値60.0に達する。経済学部・経営学部も55.0〜57.5。文系学部の大半が50以上で、Fランとは程遠い水準だ。理工学部だけ42.5〜47.5とやや低いが、これは理系私大全体の傾向であって南山大学固有の問題ではない。
「Fラン」というのは一般的にBF(ボーダーフリー)や偏差値35以下を指すことが多い。南山大学の偏差値帯でFランと呼ぶのは、さすがに無理がある。
倍率(2025年度・全選抜合計)
| 学部 | 倍率(2025年度) | 倍率(2024年度) |
|---|---|---|
| 経営学部 | 2.8倍 | 2.4倍 |
| 総合政策学部 | 2.8倍 | 2.4倍 |
| 経済学部 | 2.6倍 | 1.9倍 |
| 人文学部 | 2.3倍 | 2.3倍 |
| 外国語学部 | 2.3倍 | 1.9倍 |
| 法学部 | 1.9倍 | 2.0倍 |
| 理工学部 | 1.9倍 | 2.3倍 |
| 国際教養学部 | 1.9倍 | 1.9倍 |
出典:パスナビ(2025年度・2024年度入試結果)
倍率は2倍前後。国公立のように3〜5倍にはならないが、「誰でも受かる」レベルでは全くない。経営学部と総合政策学部は2025年度に2.8倍と上昇傾向にあり、一定の競争が存在している。偏差値37の俺の大学とは全然違う世界だ。
南山大学の就職実績
次に就職データを確認しよう。南山大学は「中部地方の私大就職に強い大学」としても知られている。実際の数字はどうか。
就職率
| 学部 | 卒業者数 | 就職者数 | 就職率(卒業者ベース) |
|---|---|---|---|
| 経済学部 | 254 | 235 | 92.9% |
| 経営学部 | 255 | 232 | 92.1% |
| 総合政策学部 | 247 | 216 | 89.9% |
| 国際教養学部 | 144 | 126 | 89.6% |
| 人文学部 | 358 | 308 | 88.5% |
| 外国語学部 | 393 | 335 | 87.5% |
| 法学部 | 283 | 244 | 86.2% |
| 理工学部 | 260 | 205 | 80.7% |
出典:南山大学キャリア支援課(2024年度卒業者実績)/ Kei-Net
上のテーブルは卒業者数をベースにした就職率。理工学部が80.7%と低く見えるが、これは大学院進学者が多いため。進学者を除いた就職希望者ベースの就職率は全体で96.9%(就職希望者1,813名中1,757名が就職)。全国平均(約97%前後)とほぼ同水準で、安定した就職力がある。
主要就職先
| 業界 | 主な就職先 |
|---|---|
| 自動車・製造 | トヨタ自動車(14名) / 豊田自動織機 / アイシン / トヨタ紡織 / 三菱電機 |
| 金融・保険 | 東京海上日動火災保険(28名) / あいちFG(20名) / 大垣共立銀行(14名) / 三菱UFJ銀行 / 損保ジャパン |
| 公務員 | 愛知県人事委員会(20名) / 名古屋市人事委員会(13名) / 名古屋国税局 / 愛知県警察本部 |
| 運輸・旅行 | 日本航空 / JTB |
| インフラ・IT | 中部電力パワーグリッド / NTTデータ東海 |
| 商社 | 阪和興業 |
| 教育 | 愛知県教育委員会 |
出典:パスナビ / 南山大学公式(2024年3月卒業者実績)
東京海上日動火災保険に28名、あいちフィナンシャルグループに20名、トヨタ自動車に14名——中部圏の名門企業にこれだけの人数を送り込んでいる。トヨタグループへの就職実績は、名古屋に本部を置く南山大学ならではの強みだ。
金融・保険業界と公務員の強さも目立つ。愛知県人事委員会に20名、名古屋市に13名と、地元行政の中枢にも毎年安定して人材を供給している。日本航空への就職実績は、外国語学部を擁する南山大学の語学教育の成果が反映されている。俺の大学の就職先リストとは比較にならない厚さだ。
同偏差値帯の大学と比べると?
南山大学の立ち位置をより明確にするために、同じ中部地方の有力私大と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率 | 学費(4年概算) |
|---|---|---|---|
| 南山大学 | 50.0〜57.5 | 96.9% | 約450万円 |
| 名城大学 | 45.0〜55.0 | 98.0% | 約430万円 |
| 中京大学 | 47.5〜55.0 | 約98% | 約490万円 |
出典:各大学公式 / パスナビ / Kei-Net(2024年度実績)
偏差値帯では南山大学が頭一つ抜けている。名城大学は実就職率14年連続全国1位(卒業生2,000人以上の大学)という実績があり、就職率では南山をわずかに上回る。中京大学もスポーツ科学や公務員に強みがあり、就職率は高水準だ。
学費は3校とも4年間で430〜490万円の範囲。南山大学は偏差値の高さに対して学費は標準的で、投資対効果は悪くない。文系学部の初年度納入金は約126万円で、中部圏の私大としては平均的な水準に収まっている。
南山大学の最大の優位性は偏差値帯の高さと就職先の質のバランスだ。トヨタ・東京海上・日本航空といった一流企業への就職実績は、名城・中京にはない南山ならではの強みと言える。
「南山大学 恥ずかしい」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「恥ずかしい要素がどこにあるんだ」と感じた人もいると思う。じゃあなぜこのキーワードで検索されるのか。
最大の原因は全国的な知名度の低さだ。中部地方では「私大といえば南山」というポジションが確立されている。愛知の高校生や保護者にとって、南山大学は明確にブランド校だ。しかし関東や関西に出ると事情が変わる。東京でMARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)、関西で関関同立と比べたときに、南山の名前がすぐに出てくる人は少ない。
「東京でいうとどこ?」という比較も頻繁にされる。偏差値帯から言えば成蹊・成城・明治学院あたりが近いとされるが、この比較自体が南山を過小評価している面がある。中部地方で南山が占めるポジションは、単なる偏差値の数字以上のものがある。トヨタグループをはじめとする地元産業界との太いパイプは、東京の同偏差値帯の大学にはない独自の強みだ。
もう一つは、同じ名古屋にある名古屋大学(旧帝大)との比較構造。「名大に行けなかったから南山」という序列意識が一部に存在する。でもそれは、東京で「早慶に行けなかったからMARCH」と言われるのと同じ構造であって、南山大学の価値を否定するものではない。偏差値50〜57.5の大学に対して「恥ずかしい」は、データ的に見て完全に的外れだ。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
データを見ればわかる通り、南山大学は不安に思うような大学じゃない。偏差値も就職実績もしっかりしてる。東京海上に28名、トヨタに14名、愛知県庁に20名——中部圏の私大としてはトップクラスの就職力がある。
俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。
同じ偏差値帯の大学を見る:偏差値45〜54の大学一覧|就職率・学費データ付き

