偏差値帯:40.0〜62.5(Tier C)
就職率:看護学部100% / 医師国家試験合格率94.6%(第119回新卒)
藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」
「金沢医科大学 恥ずかしい」——微妙なラインだよな。上を見れば国公立医学部や上位私立医大があるし、「私立医学部の中でも下の方」と見る人もいる。そのモヤモヤ、わかる。
ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。
金沢医科大学の偏差値と入試難易度
まずは偏差値を確認しよう。金沢医科大学は石川県内灘町にある私立大学で、医学部と看護学部の2学部を設置している。河合塾の偏差値は医学部62.5、看護学部40.0。学部によって全く違う世界が広がっている。
学部別偏差値
| 学部 | 偏差値(河合塾) |
|---|---|
| 医学部 | 62.5 |
| 看護学部 | 40.0 |
出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)
医学部62.5は、私立医学部の中では下位寄りに位置する。ただし一般の大学と比べればMARCHの上位学部と同水準以上の偏差値だ。看護学部は40.0で、看護系学部としては標準的。この2学部の偏差値差が22.5もあるのが金沢医科大学の大きな特徴になっている。
「偏差値が低いから簡単に入れる」と思っている人がいるなら、入試データを見てほしい。
倍率推移(医学部一般選抜前期)
| 年度 | 倍率 |
|---|---|
| 2023年度 | 14.8倍 |
| 2024年度 | 24.5倍 |
| 2025年度 | 17.1倍 |
出典:パスナビ / 医進の会(2023〜2025年度入試実績)
2024年度は志願者5,062名に対して合格者247名。受験者の9割以上が不合格になる試験だ。2025年度でも17.1倍。俺の大学の1倍台とは次元が違う世界にいる。看護学部は2025年度で1.2倍と穏やかだが、こちらは看護師国家試験の合格率6年連続100%という出口の実績で評価すべき学部だ。
金沢医科大学の就職実績
医学部の場合、一般的な「就職活動」はない。医師国家試験に合格して臨床研修に進むのが基本ルートだ。看護学部は通常の就職活動になる。それぞれの出口データを確認しよう。
国家試験合格率・就職率
| 学部 | 項目 | 実績 |
|---|---|---|
| 医学部 | 医師国家試験合格率(第119回・新卒) | 94.6% |
| 医学部 | 医師国家試験合格率(第120回・新卒) | 86.3% |
| 看護学部 | 就職率 | 100%(68名中68名) |
| 看護学部 | 看護師国家試験合格率(新卒) | 100%(6年連続) |
出典:金沢医科大学公式(2025・2026年実績)/ パスナビ
医師国家試験の合格率は年度によって変動がある。第119回(2025年3月)は新卒94.6%と高水準だったが、第120回(2026年3月)は86.3%とやや下がった。ただし、既卒を含む全体の合格率84.8%と比べると新卒者は安定して高い数字を出している。看護学部は就職率も国試合格率も完全な100%。6年連続で新卒全員が看護師国家試験に合格しているのは、教育体制の確かさを示している。
主要研修先・就職先
| 学部 | 主な研修先・就職先 |
|---|---|
| 医学部 | 金沢医科大学病院(27名)/ 金沢大学附属病院 / 石川県立中央病院 / 東京大学医学部附属病院 / 京都大学附属病院 / 順天堂大学附属病院 / 横浜市立大学附属病院 / 藤田医科大学病院 |
| 看護学部 | 金沢医科大学病院(38名)/ 金沢医科大学氷見市民病院(5名)/ 信州大学医学部附属病院 / 石川県立中央病院 |
出典:金沢医科大学公式(2024年3月卒業者実績)
医学部の卒業生91名の研修先内訳は、本学病院29.7%、他大学病院28.6%、その他の病院41.7%。注目してほしいのは東大・京大の附属病院にも研修先として進んでいる事実だ。金沢医科大学を卒業すれば医師免許を取って全国どこの病院でも働ける。看護学部も本学病院を中心に、大学病院や県立病院に安定して就職している。
同偏差値帯の大学と比べると?
金沢医科大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ偏差値帯の私立医科大学と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値(医学部・河合塾) | 国試合格率(新卒) | 学費(医学部6年間) |
|---|---|---|---|
| 金沢医科大学 | 62.5 | 94.6% | 約4,044万円 |
| 岩手医科大学 | 62.5 | 91.7% | 約3,400万円 |
| 川崎医科大学 | 62.5 | 公表データ未確認 | 約4,550万円 |
出典:各大学公式 / パスナビ / 医学部受験マニュアル(2025年度実績)
偏差値62.5の私立医科大学3校を並べた。国試合格率は金沢医科大学が94.6%と3校の中では最も高い数字(第119回新卒)。一方で学費は6年間で約4,044万円と、岩手医科大学より約600万円高く、川崎医科大学よりは約500万円安い。私立医学部の中でも高額な部類に入るのは事実だ。
ただし、「学費が高い=ダメな大学」ではない。国試合格率で見れば金沢医科大学は同偏差値帯の中で互角以上の実績を持っている。学費の負担は大きいが、医師免許という出口の価値を考えれば、投資の判断はそれぞれだ。
「金沢医科大学 恥ずかしい」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「恥ずかしい」「やばい」と検索されるのか。
最大の原因は学費の高さと偏差値ランキングの組み合わせだ。6年間約4,044万円という学費は私立医学部31校の中でもトップクラスに高額。そして医学部偏差値ランキングでは82校中下位に位置する。「高い学費を払って入る偏差値の低い医大」というイメージが先行しやすい構造がある。
さらに、「お金があれば入れる」という偏見も根強い。しかし実際の倍率は17〜24倍。志願者4,000人以上が殺到し、受験者の9割以上が落ちる試験を突破しなければ入学できない。学費を払える経済力と、試験を突破できる学力は全く別の話だ。
また、「私立医大」というだけで国公立医学部と比較されるのも大きい。国公立の医学部は偏差値65〜70台が多く、学費は6年間で約350万円。この差を見て「私立は格下」と捉える風潮がある。だが、卒業すれば同じ医師免許だ。金沢医科大学の卒業生が東大や京大の附属病院で研修している事実が、それを証明している。
「やばい」と検索される理由も、結局はこの学費の問題に集約される。確かに約4,000万円は「やばい」金額だ。しかしそれは大学の質の問題ではなく、私立医学部という選択のコストの問題。データを見ればわかる通り、金沢医科大学の実態は検索のイメージとは異なる部分が多い。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
データを見ればわかる通り、金沢医科大学は不安に思うような大学じゃない。医師国家試験の合格率も、看護学部の就職率も、しっかりした実績がある。学費は確かに高額だが、医師免許・看護師資格という出口の確かさは数字が証明している。
俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。
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