叡啓大学はFラン?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:53(Tier C)

就職率:100%(就職希望者ベース・大学公式)

藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」

更新日:2026年4月 | 出典:叡啓大学公式 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net

「叡啓大学 Fラン」——聞いたことのない大学名を検索窓に入れたら「Fラン」がサジェストされた、って感じだと思う。知らない大学=Fランと思いたくなる気持ちはわかる。

ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。

叡啓大学はFラン?偏差値と入試データで検証

まずは偏差値を確認しよう。叡啓大学は2021年に広島県が設置した公立大学で、ソーシャルシステムデザイン学部のみの単科大学。ベネッセの偏差値は53、河合塾の共通テスト得点率は58%だ。

学部別偏差値

学部 偏差値(ベネッセ) 共テ得点率(河合塾)
ソーシャルシステムデザイン学部 53 58%

出典:マナビジョン(2025年進研模試・B判定値) / パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)

叡啓大学は総合型選抜が入学者の大半を占め、一般的な学科試験を課さない独自の入試方式を採用している。そのため河合塾の偏差値は算出されておらず、共通テスト得点率のみが公表されている。「偏差値が出ない=Fラン」ではない。ベネッセ基準で偏差値53は全国の大学の中で中堅以上の水準だ。

ちなみに、叡啓大学は卒業要件124単位のうち62単位以上を英語で履修することが義務付けられている。入学定員100名のうち20名は海外からの留学生枠で、授業は日英両言語で開講。Fランどころか、カリキュラムの密度は全国でもトップクラスだ。

次に、入試の競争率を見てみよう。

倍率推移

年度 志願者数 合格者数 倍率(全選抜合計)
2025年度 140名 108名 1.3倍
2024年度 128名 98名 1.3倍
2023年度 1.8倍(春入学・志願倍率)

出典:パスナビ(2025・2024年度) / 叡啓大学公式(2023年度)

倍率は1倍台。数字だけ見ると「誰でも入れるのでは」と思うかもしれない。ただし、叡啓大学の入試は書類審査・面接・グループディスカッションが中心。学力だけでなく課題解決への意欲や思考力が問われる選抜だ。偏差値で測れない部分でふるいにかけている。一般選抜に限れば2025年度は1.7倍、2024年度は1.5倍と、募集10名に対して十分な競争が生まれている。

叡啓大学の就職実績

叡啓大学は2021年開学のため、2025年3月に初めての卒業生が誕生したばかり。まだ1期生のデータしかないが、その数字がかなり強い。

就職率

項目 数値
卒業者数 58名
就職希望者数 48名
就職者数 48名
就職率(就職希望者ベース) 100%
起業・起業準備 3名
大学院進学 広島大学大学院等

出典:叡啓大学公式 進路データ(2025年3月卒業生実績)

就職希望者48名全員が就職。就職率100%。さらに起業・起業準備が3名、家業継承が1名いる。1期生58名という小さな母数ではあるが、全員が進路を確保しているのは事実だ。

就職者の勤務先は東京都が20名(41.7%)、広島県が18名(37.5%)。地方の公立大学でありながら、卒業生の4割以上が東京の企業に就職している。これはグローバル教育とPBL(課題解決型学習)を軸にしたカリキュラムの成果だろう。

主要就職先

業界 主な就職先
情報通信 IT企業 / マスコミ等(最多業種)
金融・保険 銀行 / 損害保険会社等
ホテル・観光 星野リゾート・マネジメント
教育 角川ドワンゴ学園N高等学校
製造 農業機械メーカー / 半導体メーカー
公務員 4名(8.3%)

出典:叡啓大学公式 進路データ(2025年3月卒業生実績)

1期生58名の大学なので、就職先リストは大規模大学と比べると短い。ただ、星野リゾートや角川ドワンゴ学園など知名度の高い企業への就職実績がすでにある。業種も情報通信・金融・製造・教育と多岐にわたっており、文理融合のリベラルアーツ教育が就職先の幅広さに直結している。

スタートアップやベンチャー企業、外資・グローバル企業への就職も見られる。起業準備者が3名いるのも、この大学の特徴を象徴している。

同偏差値帯の大学と比べると?

叡啓大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ中国地方の公立大学と比較してみよう。

大学名 偏差値帯 就職率 学費(4年概算・県内)
叡啓大学 53(ベネッセ) 100% 約243万円
県立広島大学 42.5〜52.5(河合塾) 99.8% 約243万円
下関市立大学 47.5〜50.0(河合塾) 98.8% 約243万円

出典:各大学公式 / パスナビ / マナビジョン(2024年度卒業生実績)

学費は3校ともほぼ同じ。公立大学の標準的な学費体系で、4年間で約243万円(県内生の場合)。私大の半額以下だ。

就職率は3校とも98%以上と高水準だが、叡啓大学の100%は頭一つ抜けている。1期生のデータとはいえ、全員が進路を確保したという事実は重い。偏差値帯も県立広島大学・下関市立大学と同格かそれ以上。「Fラン」というレッテルがいかに的外れかがわかるはずだ。

「叡啓大学 Fラン」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「全然Fランじゃないじゃん」と感じた人も多いと思う。じゃあなぜ「Fラン」と検索されるのか。

最大の原因は知名度の低さだ。叡啓大学は2021年に開学した新設大学で、まだ歴史が5年しかない。聞いたことのない大学名を見たとき、「これってFラン?」と検索する心理は自然なことだ。

さらに、叡啓大学の入試は総合型選抜・推薦型選抜が中心で、一般的な学科試験を課さない。そのため河合塾の偏差値ランキングに数値が載らず、「偏差値が見つからない=Fラン」という短絡的な判断がされやすい構造がある。実際にはベネッセ偏差値53、共通テスト得点率58%と、中堅以上の水準にある。

もう一つは、入学定員100名という規模の小ささ。広島大学や県立広島大学と比べると知名度で劣るのは当然で、大学の質とは無関係な要因で「Fラン」のレッテルを貼られている側面が大きい。

広島県が課題解決型人材の育成を目的に、あえて少人数・PBL・英語教育を軸にして新設した大学だ。従来の偏差値序列に当てはまらないからといって、「Fラン」と断じるのは実態とかけ離れている。

まとめ ― 配られたカードで戦うために

データを見ればわかる通り、叡啓大学は不安に思うような大学じゃない。偏差値53、就職率100%、学費は公立大学の標準水準。「Fラン」という検索ワードとは真逆の実態がある。

俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

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