偏差値帯:BF〜37.5(Tier A)
就職率:看護学部90.3%・薬学部は求人数が定員の約15倍
藤原の一言:「不安に思う気持ちは痛いほどわかる。でもここから変えられる」
「第一薬科大学 恥ずかしい」——検索した気持ち、痛いほどわかる。俺も偏差値37くらいの大学に通ってた。大学名を言うたびに空気が変わるあの感じ、何度も経験した。
でも、今更それを嘆いても仕方ない。ここから配られたカードで戦うしかない。だからまず、第一薬科大学の現実をデータで確認していこう。
第一薬科大学はFラン?偏差値と入試データで検証
まずは偏差値と入試の実態を見てみよう。第一薬科大学は福岡市南区にある薬学部と看護学部の2学部制で、1960年創立・60年以上の歴史を持つ。河合塾の偏差値帯はBF〜37.5。学科によって差がある。
学部別偏差値
| 学部・学科 | 偏差値(河合塾) |
|---|---|
| 薬学部 漢方薬学科(6年制) | 37.5 |
| 薬学部 薬学科(6年制) | 35.0 |
| 薬学部 薬科学科(4年制) | BF |
| 看護学部 看護学科 | BF |
出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)
漢方薬学科が37.5で最も高く、薬学科が35.0。薬科学科と看護学部はBF(ボーダーフリー)だ。「Fランか?」と聞かれたら、偏差値の数字だけ見ればかなり厳しいのは事実。ただし、薬学部は6年制で薬剤師国家試験という明確なゴールがある。偏差値の数字と卒業後のキャリアが直結しない特殊な学部だということは覚えておいてほしい。
入試データも確認しておこう。
倍率(2025年度・全選抜合計)
| 学部 | 志願者数 | 合格者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 薬学部 | 278名 | 234名 | 1.2倍 |
| 看護学部 | 157名 | 145名 | 1.1倍 |
出典:第一薬科大学公式(令和7年度入学者選抜試験結果)
倍率は薬学部1.2倍、看護学部1.1倍。受験すればほぼ合格できる水準ではある。ただ、入りやすい=出口が弱いではない。薬学部は入学後に6年間の厳しいカリキュラムと国家試験が待っている。入口の偏差値より、出口の国家試験合格率と就職実績で判断すべきだ。
第一薬科大学の就職実績
偏差値だけ見ると不安になるのはわかる。でも薬学部は国家試験に受かれば薬剤師として働ける。ここが一般の大学と決定的に違うポイントだ。就職データを確認しよう。
卒業後の進路(令和6年度卒業生)
| 学部 | 卒業者数 | 就職決定者数 | 就職率 | 未定(国試再挑戦含む) |
|---|---|---|---|---|
| 薬学部(6年制) | 104名 | 62名 | 59.6% | 41名 |
| 看護学部 | 62名 | 56名 | 90.3% | 6名 |
出典:第一薬科大学公式(卒業生の数・進路状況・令和7年5月1日現在)
薬学部の就職率59.6%という数字を見て驚いた人もいると思う。でもこれは薬学部特有の構造を理解する必要がある。未定の41名の多くは、薬剤師国家試験に再挑戦中の卒業生だ。国試に受かれば薬剤師として就職できるため、一般大学の「就職できない」とは意味が全く違う。
一方、看護学部は就職率90.3%で、卒業生62名のうち55名が病院に就職している。2020年開設の新しい学部だが、着実に実績を積み上げている。
薬剤師国家試験の新卒合格率も確認しておこう。第109回(2024年)は90.63%、第108回(2023年)は94.00%と高い合格率を維持している。第110回(2025年)は81.25%とやや下がったが、それでも全国平均(68.85%)を大きく上回っている。
求人状況も心強い。令和6年3月卒業生への求人数は2,519人、求人件数は378件。薬学部6年制の定員に対して約15倍の求人がある。薬剤師は全国的に不足しており、国家試験に合格すれば就職に困ることはまずない。
主要就職先
| 分野 | 主な就職先 |
|---|---|
| 病院 | 福岡大学病院 / 鹿児島大学病院 / 久留米大学病院 / 産業医科大学病院 / 聖マリア病院 / 白十字病院 |
| 薬局・ドラッグストア | アインホールディングス / ウエルシア薬局 / サンドラッグ / ドラッグイレブン / 総合メディカル |
| 製薬企業 | 大塚製薬 / 武田薬品工業 / 杏林製薬 / 日本イーライリリー |
| 公務員・その他 | 佐賀県庁 / 自衛隊 / 日本赤十字社九州ブロック血液センター |
| 大学院進学 | 九州大学 / 熊本大学 / 福岡大学 |
出典:第一薬科大学公式(就職実績)
大学病院・地域の基幹病院・大手薬局チェーン・製薬企業と、幅広い就職先がある。大塚製薬や武田薬品工業という国内最大手の製薬企業への実績もある点は見逃せない。九州大学大学院への進学実績もあり、研究の道も開けている。
60年以上の歴史で1万5,000人以上の卒業生を薬剤師として輩出しており、九州を中心に全国の医療現場に卒業生ネットワークが広がっている。これは就職活動で確実に力になる。
同偏差値帯の大学と比べると?
第一薬科大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。九州の同偏差値帯の薬学部と比較してみよう。薬学部の比較では、偏差値だけでなく薬剤師国家試験の新卒合格率が最も重要な指標になる。
| 大学名 | 偏差値帯 | 国試合格率(新卒) | 学費(6年概算) |
|---|---|---|---|
| 第一薬科大学 | BF〜37.5 | 81.3%(第110回) | 約1,219万円 |
| 長崎国際大学 | 35.0 | 88.6%(第109回) | 約1,264万円 |
| 九州医療科学大学 | 37.5〜42.5 | 97.1%(第109回) | 約1,135万円 |
出典:各大学公式 / パスナビ / 厚生労働省 薬剤師国家試験結果
偏差値帯は3校ともBF〜42.5の範囲で、学費は6年間で1,100万〜1,260万円とほぼ横並び。国試合格率では九州医療科学大学が97.1%と頭一つ抜けているが、第一薬科大学も第109回では90.63%を達成しており、年度による変動が大きいのが薬学部の特徴だ。
学費は6年間で約1,219万円。私立薬学部としては平均的な水準だ。「高い学費を払って偏差値BFの大学に行く意味があるのか」と思う人もいるかもしれない。でも薬剤師免許は一生モノの国家資格だ。取得すれば全国どこでも働ける。投資対効果は偏差値では測れない。
「第一薬科大学 恥ずかしい」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「恥ずかしい」と検索されるのか。
BF(ボーダーフリー)に近い偏差値帯は、それだけでネガティブに語られやすい。ネット上の大学序列ランキングや匿名掲示板では、偏差値の数字だけで「Fラン」とレッテルを貼られることがある。第一薬科大学も、看護学部や薬科学科のBFという数字が一人歩きして、大学全体が低く見られがちな構造がある。
さらに、薬学部特有の事情もある。薬学部は全国的に「国家試験合格率ランキング」で比較されやすい。第一薬科大学の全体合格率(新卒+既卒)は40.93%(第110回)で、これだけ見ると厳しい数字に映る。ただし新卒合格率は81.25%で全国平均を上回っており、全体合格率が低いのは既卒の再受験者が多いためだ。この「全体合格率」と「新卒合格率」の差が正しく理解されないまま、ネガティブな印象だけが広がりやすい。
でも、データを見ればわかる通り、第一薬科大学の実態は「恥ずかしい」という検索イメージとは異なる部分が多い。新卒国試合格率81〜94%、求人倍率約15倍、大手製薬企業への就職実績——これは偏差値だけでは見えない強みだ。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
偏差値だけ見れば、不安に思う気持ちはわかる。俺も同じだった。
でも、全然どん底なんかじゃない。薬剤師国家試験に合格すれば、全国どこでも薬剤師として働ける。大塚製薬・武田薬品——大手製薬企業への実績もある。60年以上の歴史と1万5,000人の卒業生ネットワークは、就活で確実に力になる。
俺も偏差値37の大学から、今こうして普通に社会人として生きてる。ここからいくらでも変えられる。頑張ってほしい。
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