第一工科大学はやばい?Fラン?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:BF〜40.0(Tier A)

就職率:工学部98.9%(就職希望者ベース・パスナビ)

藤原の一言:「不安に思う気持ちは痛いほどわかる。でもここから変えられる」

更新日:2026年4月 | 出典:第一工科大学公式 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net

「第一工科大学 やばい」——検索した気持ち、痛いほどわかる。俺も偏差値37くらいの大学に通ってた。大学名を言うたびに空気が変わるあの感じ、何度も経験した。

でも、今更それを嘆いても仕方ない。ここから配られたカードで戦うしかない。だからまず、第一工科大学の現実をデータで確認していこう。

第一工科大学はFラン?偏差値と入試データで検証

まずは偏差値と入試の実態を見てみよう。第一工科大学の偏差値帯は河合塾の数値でBF〜40.0。学部・専攻によってかなり幅がある。

学部別偏差値

学部・学科 偏差値(河合塾)
工学部 機械システム工学科 BF
工学部 環境エンジニアリング学科 BF
工学部 建築デザイン学科 BF
工学部 情報AI・データサイエンス学科(鹿児島) BF
工学部 情報AI・データサイエンス学科(東京) BF
航空工学部 航空操縦学専攻 37.5〜40.0
航空工学部 航空エンジニアリング専攻 BF

出典:スタディサプリ進路(河合塾提供・2026年度入試予想)

工学部は全学科BF(ボーダーフリー)。航空操縦学専攻だけが37.5〜40.0と突出している。パイロット養成という特殊な学科に人気が集中している構造だ。「Fランか?」と聞かれたら、工学部だけ見れば確かにそう見える。ただし、BF=価値がないという意味ではない。偏差値はあくまで入試難易度の指標であって、大学で何を学べるか、卒業後にどうなれるかとは別の話だ。

第一工科大学は鹿児島県霧島市に本部を置く工科系の私立大学で、2021年に「第一工業大学」から名称変更した。東京上野にもキャンパスがあり、情報AI・データサイエンス学科は東京でも学べる。航空パイロット養成課程を持つ数少ない大学の一つでもある。

倍率推移

年度 倍率
2023〜2025年度 データ非公開

出典:パスナビ / マナビジョン(2026年4月時点で非公開)

第一工科大学は入試の志願者数・合格者数を外部に公表していない。パスナビ・マナビジョンともに倍率データは「情報なし」の状態だ。データがない以上、「誰でも受かる」と断定することはできない。ただ、BFの偏差値帯であることから、合格のハードルは高くないのは事実だろう。だからこそ、入学後に何をするかが全てを決める。

第一工科大学の就職実績

偏差値だけ見ると不安になるのはわかる。でも大事なのは、卒業後にどうなれるかだ。就職データを見てみよう。

就職率

学部 卒業者数 就職希望者数 就職者数 就職率
工学部 120 94 93 98.9%
航空工学部 42 28 21 75.0%
全体 162 122 114 93.4%

出典:パスナビ(2024年3月卒業者実績)

工学部の就職率は98.9%。就職希望者94名中93名が内定を得ている。全国平均(約97%前後)を上回る水準だ。

一方、航空工学部は75.0%と低めに見える。ただし、パイロット養成は航空会社の採用枠が限られており、卒業後も訓練を続けながら採用を待つケースがある。単純に「就職率が低い=ダメ」とは言い切れない業界構造がある点は知っておいてほしい。

主要就職先

業界 主な就職先
航空 日本航空 / 日本エアコミューター(4名) / AIRDO / ANAウイングス / ソラシドエア / スターフライヤー / 日本トランスオーシャン航空
建設 清水建設 / 三井住友建設 / 東急建設 / 東洋建設 / 熊谷組 / 飛島建設 / 大豊建設
機械・自動車 スズキ / マツダ / 神戸製鋼所 / JFEエンジニアリング / トヨタ車体研究所
IT・電気 富士通 / NEC / エクシオグループ / メイテックフィルダーズ
公務員 防衛省 / 国土交通省 / 海上保安庁 / 各県庁・市役所

出典:第一工科大学公式 / パスナビ(2024年3月卒業者実績)

JAL・ANAウイングス・AIRDO——航空業界への就職実績が目を引く。これは航空工学部を持つ大学ならではの強みで、他のBF帯の大学にはまずない実績だ。建設業界でも清水建設・三井住友建設・東急建設とスーパーゼネコン〜準大手クラスの名前が並ぶ。工学系の専門知識を活かした就職が主力になっている。

さらに防衛省・国土交通省・海上保安庁といった国家公務員への就職実績もある。偏差値BFの大学から国の機関に入るルートがあるというのは、知らない人が多いはずだ。大学院進学先としても大阪公立大学・鹿児島大学・早稲田大学の名前がある。進学という選択肢も開かれている。

同偏差値帯の大学と比べると?

第一工科大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ偏差値帯の九州の工学系私大と比較してみよう。

大学名 偏差値帯 就職率 学費(4年概算)
第一工科大学(工学部) BF〜40.0 98.9% 約509万円
日本文理大学(工学部) BF〜35.0 99.6% 約530万円
久留米工業大学 35.0 98.7% 約545万円

出典:各大学公式 / パスナビ / スタディサプリ進路(2024年度実績)

偏差値帯はほぼ同水準。就職率は3校とも98%以上と高い。学費を見ると、第一工科大学は4年間で約509万円と、同偏差値帯の工学系大学の中ではやや抑えめ。入学金が15万円と低めに設定されている点も特徴だ。

ただし航空操縦学専攻は別枠で、4年間の総額は1,000万円を超える。パイロット養成にはフライト訓練費が含まれるため、この金額は業界水準として特別高いわけではない。工学部で見れば、コストパフォーマンスは悪くない。大事なのは入口の偏差値じゃなく、出口の就職実績だ。

「第一工科大学 やばい」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「やばい」と検索されるのか。

BF(ボーダーフリー)に近い偏差値帯は、それだけでネガティブに語られやすい。ネット上の大学序列ランキングや匿名掲示板では、偏差値の数字だけで「Fラン」とレッテルを貼られることがある。第一工科大学も、工学部の全学科がBFという数字が一人歩きして、大学全体が低く見られがちな構造がある。

もう一つの要因は名称変更だ。2021年に「第一工業大学」から「第一工科大学」に改称した。卒業生やネット上の情報には旧名称が残っており、「第一工業大学」で検索するとネガティブな書き込みも出てくる。名前が変わったことで、旧名時代のイメージと現在の実態が混同されやすい状況がある。

さらに、鹿児島県霧島市という立地も影響している。都市部から離れた場所にある大学はそれだけで「やばい」と検索されやすい傾向がある。ただ、これは大学のレベルとは一切関係ない。

データを見ればわかる通り、第一工科大学の実態は「やばい」という検索イメージとは異なる部分が多い。工学部の就職率98.9%、清水建設やJALへの就職実績——これは「やばい」では片づけられない成果だ。

まとめ ― 配られたカードで戦うために

偏差値だけ見れば、不安に思う気持ちはわかる。俺も同じだった。

でも、全然どん底なんかじゃない。工学部の就職率98.9%。清水建設・三井住友建設・JAL・防衛省——第一工科大学からでも、行動次第でこれだけの選択肢がある。航空パイロットへの道が開かれている大学なんて、全国でも数えるほどしかない。

俺も偏差値37の大学から、今こうして普通に社会人として生きてる。ここからいくらでも変えられる。頑張ってほしい。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

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