夜間大学は恥ずかしい?人生終わり?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:BF〜52.5(大学・学部による)

就職率:96.1%(東洋大学イブニングコース・2025年3月卒)

藤原の一言:「悩んでる時間がもったいない。データを見よう」

更新日:2026年4月 | 出典:東洋大学公式 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net

「夜間大学 恥ずかしい」と検索してるってことは、自分の状況を冷静に見れてる証拠。俺も似たような偏差値帯の大学出身だから、この空気感はよくわかる。

でも、悩んでる時間がもったいない。今更変えられないことより、ここからどうするか。まずは夜間大学の現実をデータで確認していこう。

夜間大学の偏差値と入試難易度

まず「夜間大学」とひと口に言っても、大学によって偏差値はかなり幅がある。ここでは2026年度の河合塾データをもとに、現在募集を行っている主要な夜間大学・二部の偏差値を一覧にした。

主要夜間大学の偏差値一覧

大学名 学部(夜間・二部) 偏差値(河合塾)
國學院大學 神道文化学部フレックスA 50.0〜52.5
東京理科大学 理学部第二部(数学科) 45.0
東京理科大学 理学部第二部(物理・化学) 42.5
駒澤大学 法学部フレックスB 42.5〜45.0
東洋大学 各学部イブニングコース 40.0〜47.5
日本大学 法学部第二部 40.0〜42.5
北海学園大学 人文学部2部(日本文化) 42.5
北海学園大学 経営学部2部 40.0
福岡大学 商学部第二部 37.5〜40.0
東京電機大学 工学部第二部 37.5〜40.0
大阪経済大学 経営学部第2部 37.5
北海学園大学 経済学部2部 35.0
熊本学園大学 社会福祉学部第二部 35.0

出典:パスナビ / Kei-Net(河合塾提供・2026年度入試予想)

上限は國學院大學の52.5、下限はBF(ボーダーフリー)の北海学園大学法学部2部。大学と学部の選び方次第で難易度が全然違うのが夜間大学の特徴だ。東京理科大学や駒澤大学の夜間は偏差値42.5〜45.0で、昼間の中堅私大と同水準。「夜間=誰でも入れる」は完全に誤解だ。

一方で、BFに近い大学があるのも事実。ただし偏差値の数字=大学の価値ではない。大事なのは、入った後に何を身につけて出るかだ。

次に、夜間大学の倍率を確認しよう。ここでは国内最大規模の夜間学部を持つ東洋大学イブニングコースを代表例として見る。

倍率推移(東洋大学イブニングコース・一般選抜)

年度 倍率(経営学部イブニング)
2024年度 1.75〜2.0倍
2023年度 2.2〜2.5倍
2022年度 2.0〜3.5倍

出典:パスナビ(東洋大学入試結果)

倍率は年々下がっているものの、それでも2倍前後をキープしている。昼間部の人気学部と比べれば入りやすいのは確かだが、受ければ全員受かる水準ではない。夜間大学には夜間大学なりの競争がある。

夜間大学に入ったら人生終わり?就職実績を確認

「夜間大学 人生終わり」と検索する気持ち、わからなくはない。でも、就職データを見ればその不安はかなり和らぐはずだ。ここでも東洋大学イブニングコース(6学部8学科・入学定員670名)のデータを確認する。

学部別就職率(東洋大学イブニングコース・2025年3月卒)

学部 就職率
国際学部イブニング 100%
社会学部イブニング 97.7%
文学部イブニング 97.3%
法学部イブニング 96.1%
経営学部イブニング 95.4%
経済学部イブニング 94.2%
全体 96.1%

出典:東洋大学公式(2024年度就職データ・2025年3月卒)

国際学部イブニングは100%、全体でも96.1%の就職率。全国平均(約97%前後)と比較しても遜色がない。「夜間だから就職できない」は、少なくともこのデータでは否定されている。

しかも重要なのは、多くの大学で卒業証書に「夜間部」の記載がないということ。つまり企業側は書類審査の段階で昼間部か夜間部かを判別できない。これは就活において極めて大きいポイントだ。

夜間大学出身者の主要就職先

業界 主な就職先
運輸・インフラ JR東日本 / 東京メトロ
通信・IT KDDI / NTTデータ / NECソリューションイノベータ / 日立システムズ
不動産 三井不動産リアルティ
コンサル アクセンチュア
金融 京葉銀行
公務員 東京都庁 / 経済産業省 / 会計検査院 / 埼玉県庁 / 警視庁
教育 東京都教育委員会 / 埼玉県教育委員会

出典:東洋大学公式 / 東京理科大学公式(2024年度卒業者実績)

アクセンチュア、KDDI、JR東日本、三井不動産リアルティ、経済産業省——夜間部からでもここに行ける。もちろん全員がこういう企業に入れるわけじゃない。でも「人生終わり」と検索されるような進路で、この就職先リストが出てくるのは事実だ。

東京理科大学第二部からは三菱電機やNECソリューションイノベータへの就職実績があり、教員志望者には中学校・高等学校の教員採用も多い。夜間ならではの「昼間に実務経験を積みながら学べる」という強みが、就職活動でもプラスに働くケースがある。

昼間部の大学と比べると?

夜間大学の最大の強みは学費の安さだ。昼間部との比較テーブルで確認してみよう。

区分 偏差値帯 就職率 学費(4年概算)
国立大学 夜間主 42.5〜60.0 約96% 約121万円
東洋大学 イブニング 40.0〜47.5 96.1% 約230万円
私立大学 昼間(文系平均) 40.0〜55.0 約97% 約400万円

出典:文部科学省「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」 / 東洋大学公式 / 旺文社「2025年度大学の学費平均額」

国立大学の夜間主は4年間で約121万円。入学金14.1万円+授業料26.79万円×4年。私立昼間の文系平均が約400万円だから、約3分の1以下で大学を卒業できる計算だ。

東洋大学イブニングコースでも4年間約230万円。初年度は71万円で、2年次以降は年間53万円。私立昼間と比べると約170万円の差がつく。しかも就職率は96.1%で、昼間部の全国平均とほぼ変わらない。

学費が安いから質が低い、なんてことはない。国立夜間主なら昼間と同じ教授陣から同じカリキュラムを受けられる。東洋大学でも昼間部と全く同じキャリア支援プログラムが提供されている。投資対効果だけで言えば、夜間大学は非常に合理的な選択肢だ。

「夜間大学 恥ずかしい」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人も多いと思う。じゃあなぜ「恥ずかしい」と検索されるのか。

夜間大学が「恥ずかしい」と検索される背景には、偏差値の数字が一人歩きしている面がある。中堅帯に位置するため、上を見ればMARCHがあり、下を見ればFランと呼ばれる帯がある。その“はざま”にいること自体が不安を生みやすい構造がある。

さらに夜間大学には「昼間に行けなかった人が行くところ」という古いイメージが根強い。かつて夜間部は勤労学生のために設けられた制度であり、「お金がなくて昼間に通えない人の受け皿」という印象が今も残っている。Yahoo!知恵袋でも「子供が夜間大学に行くと親は恥ずかしいと思うのか」「夜間大学は学歴にならないのか」といった質問が繰り返し投稿されている。

でも、実態は大きく変わっている。現在の夜間大学には、学費を抑えたい現役生、社会人で学び直したい人、ダブルスクールで資格取得を目指す人など、明確な目的意識を持った学生が集まっている。東洋大学のイブニングコースは6学部8学科で国内最大規模を誇り、定員670名の独立した課程だ。

そしてもう一つ重要な事実がある。多くの大学で卒業証書に「夜間部」とは記載されない。履歴書に「○○大学○○学部卒業」と書けば、昼間部と全く同じ扱いになる。企業側が夜間部出身かどうかを把握する手段は基本的にない。「恥ずかしい」と思っている以上に、社会はそこを気にしていないのが現実だ。

まとめ ― 配られたカードで戦うために

偏差値の数字だけ見て不安になる気持ちはわかる。でも就職率や学費のコスパを見ると、「使い方次第」で十分に武器になる選択肢だとわかる。

国立夜間主なら4年間121万円。東洋大学イブニングでも就職率96.1%で、JR東日本やアクセンチュア、東京都庁への実績がある。卒業証書に「夜間部」の記載もない。

全然どん底なんかじゃない。俺も同じような大学から社会人になれた。ここからいくらでも変えられる。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

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