偏差値帯:なし・入学試験なし(Tier A)
就職率:データ非公開(在学生の大半が社会人)
藤原の一言:「不安に思う気持ちは痛いほどわかる。でもここから変えられる」
「放送大学 恥ずかしい」——検索した気持ち、痛いほどわかる。俺も偏差値37くらいの大学に通ってた。大学名を言うたびに空気が変わるあの感じ、何度も経験した。
でも、今更それを嘆いても仕方ない。ここから配られたカードで戦うしかない。だからまず、放送大学の現実をデータで確認していこう。
放送大学はFラン?誰でも入れる?偏差値と入試データで検証
まず結論から言うと、放送大学に偏差値は存在しない。入学試験そのものがないからだ。書類審査のみで入学できるオープンアドミッション制度を採用しており、「偏差値○○」という指標自体が当てはまらない大学だ。
コース別偏差値
| コース | 偏差値 |
|---|---|
| 生活と福祉コース | なし(入学試験なし) |
| 心理と教育コース | なし(入学試験なし) |
| 社会と産業コース | なし(入学試験なし) |
| 人間と文化コース | なし(入学試験なし) |
| 情報コース | なし(入学試験なし) |
| 自然と環境コース | なし(入学試験なし) |
出典:放送大学公式(2026年度)
放送大学は教養学部教養学科の1学部1学科制で、その中に6つのコースがある。河合塾やベネッセの偏差値ランキングには掲載されていない。入学試験がないため、「Fラン」という言葉すら正確には当てはまらない。Fランは「ボーダーフリー」の略だが、放送大学はそもそも偏差値という土俵に乗っていない大学だ。
「誰でも入れる」——これは事実。18歳以上なら書類審査だけで入学できる。ただし、ここが重要なポイントなんだが、放送大学は「入口は広く、出口は狭い」という設計になっている。
倍率推移
| 年度 | 倍率 |
|---|---|
| 入学試験なし(書類審査のみ・オープンアドミッション) | |
出典:放送大学公式
倍率データは存在しない。選抜試験を実施していないためだ。ただし「誰でも入れる=誰でも卒業できる」ではない。放送大学の卒業率は約45%(入学者数に対する卒業者数の割合)。半数以上が卒業に至らない。在学期間は最長10年。その10年をかけても卒業できない人が半数以上いるということだ。
さらに、放送大学は文部科学省が設置した正規の国立大学法人だ。教員陣には東京大学・京都大学・早稲田大学などで教鞭を執る教授が多数在籍している。「誰でも入れる」ことと「レベルが低い」ことはイコールじゃない。この点は誤解されやすいが、はっきり区別してほしい。
放送大学の就職実績
放送大学は通常の大学とは学生の構成が根本的に異なる。在学生約82,000人のうち、大半がすでに職を持っている社会人だ。会社員、公務員、看護師、教員、定年退職者——新卒就職を前提とした一般的な大学とは、そもそもの目的が違う。
就職率
| 項目 | データ |
|---|---|
| データ非公開(在学生の大半が社会人のため新卒就職統計なし) | |
出典:放送大学公式
就職率が非公開なのは、新卒就職を目指す学生がほとんどいないからだ。放送大学の同窓会調査では、卒業生の多くが「仕事の知識や技術が深まった」「大学院への進学に繋がった」「資格取得に役立った」と回答している。就職ではなくキャリアアップが主な目的という点で、他の大学とは評価軸そのものが異なる。
主要就職先
| 主要就職先 |
|---|
| データ非公開(在学生の大半が社会人のため新卒就職先の集計なし) |
出典:放送大学公式
放送大学は新卒就職を目的とした大学ではないため、主要就職先の一覧は公表されていない。ただし、在学生の職業分布を見ると、どういう人たちがこの大学を選んでいるかが見えてくる。
在学生の職業分布
| 職業 | 人数 |
|---|---|
| 会社員 | 22,576人 |
| 公務員 | 6,748人 |
| 定年退職者 | 6,587人 |
| 看護師等 | 6,565人 |
| 教員 | 4,657人 |
| 専業主婦(夫) | 4,079人 |
出典:放送大学公式「数字で見る放送大学」(2025年度)
会社員が22,576人で最多。公務員、看護師、教員といった専門職も多い。すでにキャリアを築いている人たちが、自らの意思で学び直すために選んでいる大学だ。卒業者数は累計145,907人。これだけの人数が学士(教養)の学位を取得している実績がある。
「就職に不利」という声もある。正直に言えば、放送大学の卒業だけで大手企業の新卒採用で有利になるかと聞かれたら、難しい面はある。でもそれは、放送大学の役割がそこにないだけだ。資格取得、昇進・昇給、大学院進学——目的を持って通っている人にとっては、十分に機能している大学だということは、データが示している。
他の通信制大学と比べると?
放送大学は通信制大学だから、通学制の大学と比較しても意味がない。同じ通信制大学と並べて、学費や卒業のしやすさを比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率 | 学費(4年概算) |
|---|---|---|---|
| 放送大学 | なし | データ非公開 | 約77万円 |
| 産業能率大学(通信) | なし | データ非公開 | 約100万円 |
| 日本大学通信教育部 | なし | データ非公開 | 約64万円 |
出典:各大学公式(2025年度実績)
通信制大学はどこも入学試験がなく、偏差値は存在しない。就職率も社会人が主体のため非公開が一般的だ。差が出るのは学費と卒業率の2点。
放送大学の学費は4年間で約77万円。入学金24,000円、放送授業1科目(2単位)12,000円で、卒業に必要な124単位を修得する計算だ。産業能率大学(通信)の約100万円と比べると約23万円安く、日本大学通信教育部の約64万円と比べるとやや高いが、国立大学法人の学位が取れる点を考えれば、コストパフォーマンスは高い。
卒業率は放送大学が約45%、産業能率大学(通信)が3年次編入で約70%、日本大学通信教育部が推定20〜25%。放送大学は中間的な位置だが、最長10年の在学期間で45%という数字は、通信制大学としては標準的な水準だ。通学制の大学とは卒業の難しさの質が全く違う。自分でスケジュールを管理し、モチベーションを維持し続ける必要がある。その意味で、卒業できた人は相当な自己管理能力があると言える。
「放送大学 恥ずかしい」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「恥ずかしい」と検索されるのか。
最大の原因は、「通信制」というだけで軽く見られる風潮だ。日本ではまだ「大学=キャンパスに通うもの」というイメージが根強い。サークル活動も学園祭も対面ゼミもない放送大学は、「普通の大学」のイメージから外れている。そのギャップが「恥ずかしい」という検索に繋がっている。
もう一つは、「誰でも入れる」という事実の一人歩きだ。入学試験がないことだけが切り取られて、「レベルが低い」「学歴にならない」という誤解が広がっている。しかし実態は、東大・京大クラスの教授陣が講義を担当し、卒業率は約45%。入口の広さと教育の質は全く別の話だ。
さらに、「放送」という名前のイメージも影響している。テレビやラジオで授業を受けるという旧来のイメージが残っており、現在はインターネットを活用したオンライン授業が主流になっていることが知られていない。実際には全国に57か所の学習センターがあり、面接授業(スクーリング)も充実している。
ただし、データを見ればわかる通り、放送大学の実態は「恥ずかしい」というイメージとはかなり異なる。約82,000人の在学生、累計145,907人の卒業生——これだけの人が選んでいる大学を、「恥ずかしい」の一言で片づけるのは無理がある。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
「通信制だから」「入試がないから」——そういう声に不安を感じる気持ちはわかる。俺も同じだった。
でも、全然どん底なんかじゃない。放送大学は国立大学法人。東大・京大の教授が教壇に立ち、卒業率45%という厳しさを乗り越えた人だけが学位を手にできる。学費は4年間で約77万円。8万人以上が今この瞬間も学んでいる。
俺も偏差値37の大学から、今こうして普通に社会人として生きてる。ここからいくらでも変えられる。頑張ってほしい。
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