山口東京理科大学はFラン?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:42.5〜57.5(Tier C)

就職率:99.2%(工学部・就職希望者ベース・大学公式)

藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」

更新日:2026年4月 | 出典:山口東京理科大学公式 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net

「山口東京理科大学 Fラン」——微妙なラインだよな。上を見れば旧帝大や難関国立があるし、下を見ればギリセーフとも思える。そのモヤモヤ、わかる。

ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。

山口東京理科大学はFラン?偏差値と入試データで検証

まずは偏差値と入試の実態を見てみよう。山口東京理科大学(正式名称:山陽小野田市立山口東京理科大学)は山口県山陽小野田市にある公立大学で、工学部と薬学部の2学部構成。河合塾の偏差値は工学部42.5〜52.5、薬学部57.5。入試方式によって偏差値の幅がかなり大きい。

学部別偏差値

学部・学科 偏差値(河合塾)
工学部 機械工学科 42.5〜52.5
工学部 電気工学科 42.5〜47.5
工学部 応用化学科 42.5〜50.0
工学部 数理情報科学科 42.5〜52.5
工学部 医薬工学科 42.5〜50.0
薬学部 薬学科 57.5

出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)

工学部の下限は42.5。これが「Fラン」と検索される最大の原因だろう。ただし、この42.5は前期A方式の偏差値であって、中期日程になると47.5〜52.5まで跳ね上がる。同じ学科でも入試方式で難易度が全然違う。一括りに「Fラン」と断じるのは、この大学の実態とかけ離れている。

さらに薬学部は偏差値57.5。公立大学に薬学部があるのは全国でも数えるほどしかなく、公立大学の薬学部という全国でも希少な環境だ。工学部と薬学部で偏差値に15ポイントの差があり、大学としてかなり幅広い層を受け入れている。

「Fラン=誰でも入れる」というイメージがあるなら、入試倍率を見てほしい。

倍率推移

入試方式 2024年度 2025年度
工学部 前期A方式 1.5倍 2.0倍
工学部 中期日程 3.7倍 7.4倍
薬学部 中期日程 3.9倍 5.7倍

出典:山口東京理科大学公式 2024・2025年度選抜試験データ

前期A方式は1〜2倍台で比較的入りやすい。だが中期日程は話が全く違う。2025年度の工学部中期は7.4倍。薬学部も5.7倍。全国から志願者が集まる公立大学の中期日程は、私大の一般入試とは比較にならない競争率になる。

ちなみに、この大学はもともと東京理科大学の系列校(私立)だったが、2016年に山陽小野田市の公立大学に移行した。公立化後は学費が下がり志願者が急増。「Fラン」のイメージは私立時代の残像であって、現在の入試実態とはかけ離れている部分がある。

山口東京理科大学の就職実績

偏差値だけでは大学の力は見えない。卒業後にどうなれるかが一番大事だ。就職データを確認しよう。

学部別就職率

学部 卒業者数 就職希望者数 就職者数 進学者数 就職率
工学部 178 124 123 52 99.2%
薬学部 123 117 105 6 89.7%

出典:パスナビ(2024年度卒業生実績)

工学部の就職率は99.2%。就職希望者124名のうち123名が内定を決めている。進学者も52名おり、大学院への進学率は約29%。理系公立大学としてバランスの取れた進路実績だ。

薬学部の就職率89.7%はやや低く見えるが、これは薬剤師国家試験の結果に左右される面がある。国試に合格すれば就職にはほぼ困らない世界なので、数字だけで判断するのは早い。

主要就職先

学部 主な就職先
工学部 関西電力5名 / きんでん4名 / 長州産業3名 / 矢崎総業 / JFEプラントエンジ / UBEマシナリー / 九州電力 / マツダ / SUBARU / シャープ / 富士ソフト / 山口県庁 / 厚生労働省
薬学部 アイングループ13名 / 日本調剤12名 / 総合メディカル8名 / ウエルシア薬局6名 / サンドラッグ6名 / クオール5名

出典:パスナビ / 山口東京理科大学公式(2024年度卒業生実績)

関西電力・九州電力・きんでん——工学部からの電力・インフラ系への就職が目立つ。マツダやSUBARUなどの大手製造業、さらに山口県庁や厚生労働省への公務員就職もある。地方の公立理系大学として、大手インフラ・製造業への就職パイプがしっかり機能している。

薬学部はアイングループ13名、日本調剤12名と調剤薬局チェーンが中心。薬剤師という国家資格を持って卒業するため、就職先の安定感は工学部以上と言っていい。

同偏差値帯の大学と比べると?

山口東京理科大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ中国地方の国公立理系大学と比較してみよう。

大学名 偏差値帯 就職率 学費(4年概算)
山口東京理科大学(工学部) 42.5〜52.5 99.2% 約243万円
鳥取大学(工学部) 42.5 100% 約243万円
山口大学(工学部) 47.0〜52.0 98.7% 約243万円

出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度実績)

偏差値帯は鳥取大学と同水準、山口大学よりやや下。だが就職率は3校とも98%超で、国公立理系としてほぼ横並びの実績を出している。学費も国公立大学の標準的な水準で4年間で約243万円。私大理系が4年間で約550万円かかることを考えると、コストパフォーマンスは圧倒的に高い。

同じ山口県の山口大学工学部と比べると偏差値では差があるが、就職率はほぼ同水準。入口の偏差値だけでは測れない出口の強さがある。これは公立大学ならではのキャリア支援と、理系という専門性の掛け算で実現している。

「山口東京理科大学 Fラン」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人も多いはず。じゃあなぜ「Fラン」と検索されるのか。

最大の原因は、前期A方式の偏差値42.5という数字が一人歩きしていることだ。河合塾の偏差値一覧で42.5という数字だけ見れば、確かにFラン帯に近い。だが実態としては中期日程で7倍超の競争率がある公立大学であり、入試の全体像を見ればFランとは言えない。

もう一つは、2016年の公立化以前のイメージ。私立時代は「東京理科大学の系列だけど地方のマイナー校」という見られ方をしていた。公立化によって偏差値も志願者数も大きく上昇したが、ネット上の評判が公立化後の実態に追いついていない面がある。

さらに、「東京理科大学」の名前がつくことで本家の東京理科大学(偏差値55〜65)と比較されやすい。名前負けのイメージが「Fラン」という検索に繋がっている側面もあるだろう。

ただし、データを見ればわかる通り、山口東京理科大学の実態は「Fラン」では片づけられないものがある。就職率99.2%、関西電力や九州電力への就職実績、中期日程7倍超の競争率——これはFランの大学では出せない数字だ。

まとめ ― 配られたカードで戦うために

データを見ればわかる通り、山口東京理科大学は不安に思うような大学じゃない。偏差値も就職実績もしっかりしてる

俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

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