通信制大学は恥ずかしい?人生終わり?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:なし(入試なし・書類審査のみ)

就職率:91.6%(サイバー大学・2024年3月卒実績)

藤原の一言:「不安に思う気持ちは痛いほどわかる。でもここから変えられる」

更新日:2026年4月 | 出典:文部科学省 / BrushUP学び / 各通信制大学公式 / Kei-Net

「通信制大学 恥ずかしい」——検索した気持ち、痛いほどわかる。俺も偏差値37くらいの大学に通ってた。「通信制なの?」って反応されるあの空気感、想像がつく。学歴の話になるたびに、言葉を濁したくなるあの感じ。

でも、今更それを嘆いても仕方ない。ここから配られたカードで戦うしかない。だからまず、通信制大学の現実をデータで確認していこう。

通信制大学はFラン?誰でも入れる?偏差値と入試データで検証

まず結論から言う。通信制大学に偏差値は存在しない。なぜなら、ほとんどの通信制大学には入学試験がないからだ。高卒以上であれば、書類審査のみで基本的に入学できる。「誰でも入れる」という声は、入口だけ見れば事実に近い。

ただし、「入る」のが簡単=「出る」のも簡単では全くない。通信制大学の本当の難しさは、入学後に待っている。ここが通学制との最大の違いだ。まずは主要な通信制大学の全体像を確認しよう。

主要通信制大学と学費

大学名 学費(4年間概算) 主な分野
放送大学 約76万円 教養(全6コース)
法政大学(通信教育部) 約60万円 法学・文学・経済
慶應義塾大学(通信教育課程) 約60万円 文学・法学・経済
中央大学(法学部通信教育課程) 約80万円 法学
東京通信大学 約83万円 情報マネジメント・福祉
日本大学(通信教育部) 約100万円 法学・文理・経済・商
サイバー大学 約290万円 IT総合
早稲田大学(eスクール) 約436万円 人間科学

出典:各大学公式 / BrushUP学び(2026年度)

学費は4年間で60万〜436万円と幅がある。放送大学・法政・慶應は4年間で60〜80万円。通学制の私大が4年間で平均400万円以上かかることを考えると、圧倒的に安い。サイバー大学や早稲田eスクールは通信制としては高額だが、それでも通学制の私大と同水準か、やや安い。

ちなみに慶應と早稲田eスクールは例外的に入学選考が厳しく、書類不備以外でも不合格になるケースがある。全ての通信制大学が「誰でも入れる」わけではない

卒業率

大学名 卒業率
サイバー大学 76.9%
産業能率大学 73.1%
早稲田大学(eスクール) 約60%
東京通信大学 約50%
放送大学 約50%
日本大学 約40%
慶應義塾大学 数%
通信制大学 全体平均 約15%

出典:各大学公式 / BrushUP学び / 文部科学省 学校基本調査

通信制大学の全体平均卒業率は約15%。通学制大学の卒業率が約90%であることを考えると、いかに厳しいかがわかる。サイバー大学の76.9%や産業能率大学の73.1%は例外的に高い。慶應に至っては数%という数字だ。

なぜこんなに低いのか。通信制大学は自分でスケジュールを組み、自分でレポートを書き、自分で単位を取る。通学制のように時間割が決まっていて、教室に座っていれば単位が来るわけじゃない。自己管理能力が全てに直結する。だから「誰でも入れる」けど「誰でも卒業できる」わけじゃない。むしろ卒業できた人は、それだけで相当な自律性を証明している。

通信制大学に入ったら人生終わり?就職実績を確認

「通信制大学 人生終わり」——この検索をする人の本当の不安は、「就職できるのか」だと思う。結論から言えば、通信制大学を卒業すれば法的に大卒と同じ扱いになる。これは学校教育法で明確に定められている事実だ。

就職率

項目 就職率 備考
サイバー大学(24歳以下) 95.8% 2024年3月卒
サイバー大学(全年代) 91.6% 社会人学生含む
通学制大学(全国平均) 約97% 文部科学省調査
その他の通信制大学 データ非公開 個別に非公表が多い

出典:サイバー大学公式(2024年度実績) / 文部科学省

通信制大学の就職率データを公開している大学は少ないのが現状だ。ただし、データを公開しているサイバー大学では24歳以下の就職率が95.8%と、通学制大学の全国平均とほぼ遜色ない水準を記録している。

ここで押さえておきたいのは、通信制大学の学生の多くはすでに社会人として働いているということ。キャリアアップや資格取得のために学んでいる人が多く、「就職」という概念自体が通学制とは異なる。在学中に転職・昇進する人も多い。だから「就職率」だけで通信制大学の価値を測ること自体、ちょっとズレている。

主要な進路・就職先

分野 主な進路例
情報通信(IT) SBテクノロジー / NTTグループ / IT企業各社(サイバー大学卒中心)
教育 公立・私立学校教員(教職課程修了者)
医療・福祉 社会福祉施設 / 病院(東京通信大学の福祉系等)
公務員 地方自治体 / 裁判所事務官
キャリアアップ 在職中の昇進・社内異動・転職(社会人学生)

出典:各大学公式(2024年度実績)

NTTグループやSBテクノロジーといった大手IT企業への就職実績がある。教職課程を修了すれば教員免許も取得可能で、実際に教壇に立っている卒業生もいる。通信制大学だから大手に行けないというのは、もはや過去の偏見だ。

特に近年は企業の採用基準が変わってきている。「どこの大学を出たか」より「何ができるか」を重視する企業が増えている。通信制大学を卒業できたということは、仕事をしながら自力で学位を取得したという自律性の証明でもある。これを評価する企業は確実に増えている。

通学制の大学と比べると?

通信制大学と通学制大学。同じ「大学」だが、学費も学び方も大きく異なる。データで比較してみよう。

大学タイプ 学費(4年間概算) 卒業率 取得学位
通信制大学(平均) 約80〜150万円 約15〜50% 学士(大卒)
通学制 私立大学(文系平均) 約408万円 約90% 学士(大卒)
通学制 国立大学 約243万円 約90% 学士(大卒)

出典:文部科学省 / 各大学公式

学費は通学制私大の約1/3〜1/5。国立大学と比べても半額以下だ。それでいて、卒業すれば取得できる学位は全く同じ「学士」。法的な効力に一切の差はない。

卒業率の低さは確かにネックだ。通学制の約90%に対して、通信制は15〜50%。ただしこれは「途中で辞める人が多い」ということであって、「卒業しても意味がない」ということではない。卒業さえすれば、学位の価値は通学制と同じ。むしろ、卒業率が低い中で卒業できたという事実は、通学制にはない付加価値になりうる。

さらに言えば、通信制大学の入学者は増加傾向にある。2025年の正規課程入学者は約2万4千人で、前年から5千人以上増えた。高校新卒での入学者も約1.4倍に増加している。通信制大学は「選ばれている」教育形態になりつつある。

「通信制大学 恥ずかしい」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「恥ずかしい」と検索されるのか。

最大の原因は、入試がない=価値がないという偏見だ。日本の大学評価は偏差値を中心に回っている。偏差値が存在しない通信制大学は、その評価軸の外にいるせいで、自動的に「下」に見られやすい構造がある。

Yahoo!知恵袋やネット掲示板では「通信制大学は高卒と同じ」「意味のない大卒」といった書き込みが目立つ。でも、これは法的にも事実と異なる。通信制大学は学校教育法で正規の大学として認可されており、卒業すれば通学制と同じ学士号が授与される。「高卒と同じ」は完全な誤りだ。

もう一つは、「通学制に行けなかったから通信制にした」というイメージ。確かにそういう人もいるかもしれない。でも実態は違う。通信制大学の学生の多くは、仕事をしながら学びたい社会人、育児と両立させたい人、経済的な事情で通学制を選べなかった人だ。それぞれに事情があって、自分で学ぶことを選んだ人たちだ。

ネット上では卒業率の低さも「だから意味ない」という方向に使われがちだ。でも逆に考えてみてほしい。卒業率15%の環境を卒業できた人は、それだけで上位15%に入っている。通学制大学で90%が卒業する環境とは、求められる自律性のレベルが全く違う。

俺の大学も偏差値37で、似たようなことを言われてきた。でもデータを見ればわかる通り、通信制大学の実態はネットの偏見とは異なる部分が多い。学費は通学制の1/3以下、卒業すれば同じ大卒、就職実績も出ている。これは「恥ずかしい」では片づけられない現実だ。

まとめ ― 配られたカードで戦うために

「通信制大学」という選択に不安を感じる気持ちはわかる。俺も同じだった。

でも、全然どん底なんかじゃない。学費は通学制の1/3以下。卒業すれば法的に同じ大卒。就職実績もある。何より、仕事や生活と両立しながら学位を取るという行為そのものが、自律性と継続力の証明だ。

俺も偏差値37の大学から、今こうして普通に社会人として生きてる。ここからいくらでも変えられる。頑張ってほしい。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

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