東京都立大学は恥ずかしい?Fラン?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:52.5〜60.0(Tier D)

就職率:約98%(就職希望者ベース・全学部平均)

藤原の一言:「俺から正直に言わせてもらうと十分すごい」

更新日:2026年4月 | 出典:東京都立大学公式 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net

「東京都立大学 恥ずかしい」と検索してここに来たのか。早慶や旧帝と比べて「もう少し上に行きたかった」という気持ちがあるんだと思う。上を見ればキリがないから、その感覚は理解できる。

ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から正直に言わせてもらうと、東京都立大学は十分すごい。「Fラン」なんて検索候補に出ること自体、正直意味がわからない。データで確認してみてほしい。

東京都立大学の偏差値と入試難易度

まずは偏差値から。東京都立大学は東京都が設置する唯一の総合公立大学で、河合塾の偏差値は52.5〜60.0。7学部を擁し、文系・理系・医療系まで幅広い。

学部 偏差値(河合塾)
法学部 60.0
人文社会学部 57.5〜60.0
経済経営学部 57.5
理学部 55.0〜60.0
システムデザイン学部 52.5〜60.0
都市環境学部 52.5〜60.0
健康福祉学部 52.5

出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試難易予想)

法学部60.0、人文社会学部57.5〜60.0。MARCHの中位〜上位と同水準だ。俺の偏差値37の大学と比べたら、もう別次元の世界。「Fラン」という検索候補が出ること自体、データ的にありえない。

入試倍率も確認しておこう。

学部 2025年度(一般選抜) 2024年度(一般選抜)
人文社会学部 5.1倍 3.3倍
法学部 4.7倍 3.7倍
経済経営学部 4.8倍 3.0倍
理学部 6.2倍 5.0倍
都市環境学部 6.0倍 4.4倍
システムデザイン学部 6.0倍 4.9倍
健康福祉学部 4.5倍 2.4倍

出典:パスナビ(2025年度・2024年度入試結果)

2025年度は理学部6.2倍、都市環境・システムデザインが6.0倍。国公立は受験機会が基本1回しかない中でこの倍率だ。受かった時点で十分に選ばれた人材だという事実を、まず受け止めてほしい。

東京都立大学の就職実績

就職データも確認しておこう。ただ、Tier Dの大学のデータは良いに決まっている。テーブルを出すから、事実だけ見てほしい。

学部別就職率

学部 卒業者数 就職者数 進学者数 就職率(希望者ベース)
人文社会学部 212 188 12 99.5%
システムデザイン学部 340 104 224 99.0%
経済経営学部 182 168 5 98.8%
健康福祉学部 190 157 26 98.7%
都市環境学部 252 116 130 98.3%
法学部 191 154 16 97.5%
理学部 186 37 129 92.5%

出典:パスナビ(2025年3月卒業者実績)

理系学部(理学部・都市環境・システムデザイン)は大学院進学率が非常に高い。システムデザイン学部は340名中224名が進学、理学部も186名中129名が進学している。就職率の母数が小さく見えるが、就職希望者に対する内定率は高水準だ。

主要就職先

学部 主な就職先
法学部 東京都庁12名 / 裁判所事務官8名 / 東京都特別区4名
人文社会学部 東京都庁7名 / 横浜市役所4名 / 東京都特別区3名
経済経営学部 東京都庁6名 / アクセンチュア3名 / 損害保険ジャパン
都市環境学部 東京都庁3名 / 日本工営 / 清水建設 / JR東日本
システムデザイン学部 日立製作所 / 東京都庁 / 東海旅客鉄道 / ソフトバンク
理学部 東京都庁2名 / 日立ソリューションズ / 武田薬品工業
健康福祉学部 国立国際医療研究センター18名 / 東京都立病院機構14名 / 東大病院9名

出典:パスナビ / 東京都立大学キャリア支援課(2025年3月卒業者実績)

東京都庁が全学部で最大の就職先。法学部から12名、人文社会から7名、経済経営から6名——都政の中枢に毎年これだけの人材を送り込んでいる。これは他の大学にはない、東京都立大学だけの圧倒的な強みだ。

民間を見ても、アクセンチュア、日立製作所、東海旅客鉄道、ソフトバンクと業界トップ級の企業が並ぶ。健康福祉学部は国立国際医療研究センター病院に18名、東京都立病院機構に14名、東大病院に9名と、専門性を活かした就職が際立っている。

「公務員が多い=地味」と思う人もいるかもしれない。でも東京都庁は職員数約16万人を擁する日本最大の地方自治体だ。その中枢に毎年これだけ送り込める大学は限られている。地味ではなく、圧倒的な実力だ。

同偏差値帯の大学と比べると?

同じ偏差値帯の首都圏公立大・国立大と並べてみる。

大学名 偏差値帯 就職率 学費(4年概算)
東京都立大学 52.5〜60.0 約98% 約222万円(都民)
横浜市立大学 55.0〜62.5 約99% 約237万円(市内)
千葉大学 50.0〜65.0 約97% 約285万円

出典:各大学公式 / パスナビ(2025年3月卒業者実績)

偏差値・就職率ともに横浜市立大学・千葉大学と完全に同格。さらに注目してほしいのは学費だ。東京都立大学の都民向け学費は4年間で約222万円。千葉大学が独自の授業料設定で約285万円まで上がっている中、東京都立大学の学費は首都圏の国公立大学の中でもトップクラスに安い。

MARCHの私大が4年間で約450万円かかることを考えると、コスパは圧倒的。偏差値はMARCH中位〜上位と同水準で、学費は半額以下。この事実だけでも「Fラン」という検索がいかに的外れかわかるはずだ。

「東京都立大学 恥ずかしい」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「恥ずかしい」や「Fラン」と検索される理由がわからないと感じた人も多いはず。この検索の背景には、大学の質とは無関係な事情がある。

最大の原因は名称変遷だ。東京都立大学は2005年に都立4大学を統合し「首都大学東京」に改称された。当時の石原慎太郎都知事の方針で、日本で唯一「大学」が語尾に付かない大学名になった。この名前には当初から不評の声が多く、マツコ・デラックスさんに「痛い名前大学」と揶揄されるなど、ブランドイメージに傷がついた。2020年に小池百合子都知事のもとで元の「東京都立大学」に戻ったが、15年間の空白で知名度が分散してしまった。

「都立大」「首都大」「TMU」と呼び方が複数あること自体が、混乱の象徴だ。統合時の名称アンケートでは「東京都立大学」がトップだったにもかかわらず、政治的な判断で「首都大学東京」が採用された経緯がある。大学自身の質の問題ではなく、行政判断による外的要因で知名度が振り回された形だ。

もう一つは、MARCHとの比較構造。偏差値帯がMARCH上位と重なるため、「MARCHに行けなかったから都立大」という序列意識が一部に存在する。だが実態はまるで逆だ。学費は私大の半額以下、都庁への就職パイプは盤石、理系の研究環境も高い評価を受けている。国公立大学として教員一人あたりの学生数も少なく、学びの環境としてはMARCHより恵まれている面すらある。

俺から見ると、「恥ずかしい」「Fラン」と検索される理由は大学の質ではなく、名称変更で生まれた知名度の問題に過ぎない。中身は全く恥ずかしくない大学だ。

まとめ ― 配られたカードで戦うために

データが証明してる通り、東京都立大学は偏差値・就職率・学費のコスパ、どこを切っても不安に思う要素がない。東京都庁への就職パイプ、首都圏トップクラスの学費の安さ、理系の高い大学院進学率——この大学にしかない強みがいくつもある。

「恥ずかしい」「Fラン」と検索される原因は、大学の質ではなく名称変遷で生まれた知名度の分散。中身は全く別物だ。

俺みたいなFラン出身者から見れば、あなたの環境はかなり恵まれてる。全然どん底なんかじゃない。その環境を活かして、大学生活を楽しんでほしい。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

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