偏差値帯:BF〜37.5(Tier A)
就職率:95.5%(就職希望者ベース・パスナビ)
藤原の一言:「不安に思う気持ちは痛いほどわかる。でもここから変えられる」
「日本薬科大学 やばい」——検索した気持ち、痛いほどわかる。俺も偏差値37くらいの大学に通ってた。大学名を言うたびに空気が変わるあの感じ、何度も経験した。
でも、今更それを嘆いても仕方ない。ここから配られたカードで戦うしかない。だからまず、日本薬科大学の現実をデータで確認していこう。
日本薬科大学はFラン?偏差値と入試データで検証
まずは偏差値と入試の実態を見てみよう。日本薬科大学は埼玉県伊奈町にメインキャンパスを構える薬学系の単科大学で、薬学科(6年制)と医療ビジネス薬科学科(4年制)の2学科を持っている。偏差値帯は河合塾の数値でBF〜37.5。
学部別偏差値
| 学科・方式 | 偏差値(河合塾) |
|---|---|
| 薬学科(A日程2科目) | 35.0 |
| 薬学科(A日程3科目) | 35.0 |
| 薬学科(B日程2科目) | 35.0 |
| 薬学科(B日程3科目) | 37.5 |
| 医療ビジネス薬科学科(お茶の水) | 35.0 |
| 医療ビジネス薬科学科(さいたま) | BF |
出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)
薬学科のB日程3科目は37.5だが、多くの方式で35.0。医療ビジネス薬科学科のさいたまキャンパスはBF(ボーダーフリー)。数字だけ見ると「Fランでは?」と思う気持ちはわかる。
ただし、薬学系の大学は全国的に偏差値が下がっている傾向がある。6年制という長期課程のハードルから志願者が減少し、偏差値が実態より低く出やすい構造がある。偏差値だけで判断するのは早計だ。入試データも確認しておこう。
倍率推移
| 年度 | 薬学科 | 医療ビジネス薬科学科 |
|---|---|---|
| 2025年度 | 1.5倍 | 1.9倍 |
| 2024年度 | 1.4倍 | 2.4倍 |
| 2023年度 | 1.4倍 | 2.2倍 |
出典:パスナビ / 日本薬科大学公式(全選抜合計)
薬学科は1倍台前半。一方、医療ビジネス薬科学科は2倍前後で推移しており、4年制の方が入試競争はやや激しい。薬学科は「受験すればほぼ受かる」水準ではあるが、入学してからが本番。薬剤師国家試験に合格しなければ意味がないからだ。
ちなみに、日本薬科大学はお茶の水(文京区)にもキャンパスがあり、医療ビジネス薬科学科の学生は都心で学べる。埼玉の広大なさいたまキャンパスと合わせて、2拠点体制というのはこの偏差値帯の薬学系では珍しい特徴だ。
日本薬科大学の就職実績
偏差値だけ見ると不安になるのはわかる。でも大事なのは卒業後にどうなれるかだ。就職データを見てみよう。
就職率
| 学科 | 卒業者数 | 就職希望者数 | 就職者数 | 就職率 |
|---|---|---|---|---|
| 薬学科(6年制) | 173 | 161 | 153 | 95.0% |
| 医療ビジネス薬科学科(4年制) | 73 | 62 | 60 | 96.8% |
| 全体 | 246 | 223 | 213 | 95.5% |
出典:パスナビ(2024年4月〜2025年3月卒)
就職希望者223名のうち213名が就職。就職率95.5%。医療ビジネス薬科学科に限れば96.8%で、ほぼ全員が就職を決めている。
ここで正直に触れておくべきことがある。日本薬科大学の薬剤師国家試験合格率は、第110回(2025年)で全体39.5%、新卒66.3%。全国平均(全体約62%)を大きく下回っている。これが「やばい」と検索される最大の理由だろう。
ただし、新卒に限れば66.3%。3人に2人は合格している。そして国試に受からなかった層も含めて就職率95.5%を維持しているということは、薬剤師以外のキャリアパスも機能しているということだ。医療ビジネス薬科学科の存在がそれを支えている。
主要就職先
| 業界 | 主な就職先 |
|---|---|
| ドラッグストア | ウエルシア薬局(9名) / スギ薬局(7名) / マツモトキヨシ(5名) / クスリのアオキ(6名) / サンドラッグ |
| 調剤薬局 | クオール(7名) / 日本調剤(5名) / アインホールディングス(4名) / セキ薬品(5名) |
| 病院 | 埼玉医科大学病院 / 国立がん研究センター東病院 / 東京大学医学部附属病院 / 国立病院機構 |
| 製薬・医療関連 | エーザイ / アッヴィ / ツムラ / スズケン / ニチイ学館 |
| 公務員 | 厚生労働省(麻薬取締部) / 埼玉県庁 |
出典:日本薬科大学公式 / パスナビ(2024年3月卒業者実績)
ウエルシア・スギ薬局・マツモトキヨシといった大手ドラッグストアチェーンへの就職が厚い。調剤薬局でもクオール・日本調剤・アインホールディングスと業界大手が並ぶ。
注目すべきは、国立がん研究センター東病院や東京大学医学部附属病院といった基幹病院への就職実績があること。さらに厚生労働省の麻薬取締部という専門性の高い公務員ポストへの実績もある。偏差値だけでは見えない、薬学部ならではのキャリアの幅がここにはある。
同偏差値帯の大学と比べると?
日本薬科大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ偏差値帯の関東近郊の私立薬学系大学と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率 | 学費(6年概算) |
|---|---|---|---|
| 日本薬科大学 | BF〜37.5 | 95.5% | 約1,230万円 |
| 横浜薬科大学 | 35.0 | 98.2% | 約1,235万円 |
| 城西大学(薬学部) | 35.0〜37.5 | 92.1% | 約1,280万円 |
出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度実績)
偏差値帯はほぼ同水準。学費も6年間で1,200万円台と横並びだ。就職率で見ると横浜薬科大学の98.2%が高く、日本薬科大学は95.5%でやや差がある。一方、城西大学の92.1%と比べると上回っている。
薬学系の学費は6年間で1,200万円超。一般的な4年制私大の2倍以上かかる。ただし日本薬科大学には特待生制度があり、特待生Sなら6年間で約450万円まで下がる。入学時の成績次第では、大幅に学費を抑えられる可能性がある。
薬剤師免許を取得できれば、初任給で年収400万円台後半〜500万円台が見込める。6年間の投資を回収できるかどうかは、国家試験に受かるかどうかにかかっている。
「日本薬科大学 やばい」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「やばい」と検索されるのか。
最大の原因は、先ほども触れた薬剤師国家試験の合格率だ。全体39.5%という数字は全国の薬学部の中でも下位に位置する。6年間通って国家試験に受からなければ薬剤師にはなれない。この事実が「やばい」という検索に直結している。
もう一つは、BF(ボーダーフリー)に近い偏差値帯であること。ネット上の大学序列ランキングや匿名掲示板では、偏差値の数字だけで「Fラン」とレッテルを貼られやすい。薬学部全体の偏差値低下傾向を考慮せず、数字だけが一人歩きしている面がある。
さらに、薬学部6年制への進学は学費が高額で期間も長い。その投資に対して「国試に受からなかったらどうするのか」という不安が、「やばい」という検索の背景にある。親御さんが検索しているケースも少なくないだろう。
ただし、データを見ればわかる通り、日本薬科大学の実態は「やばい」では片づけられない部分も多い。新卒合格率66.3%は決して絶望的な数字ではない。そして国試に合格できなかった場合でも、医療ビジネス薬科学科で培った登録販売者や診療情報管理士の資格を活かしたキャリアパスが存在する。薬剤師一本に賭けるだけが道じゃないという選択肢を持てるのは、この大学の特徴でもある。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
偏差値だけ見れば、不安に思う気持ちはわかる。俺も同じだった。
でも、全然どん底なんかじゃない。就職率95.5%。ウエルシア・スギ薬局・国立がん研究センター——日本薬科大学からでも、行動次第でこれだけの選択肢がある。国家試験の合格率は課題だが、新卒で3人に2人は受かっている。
俺も偏差値37の大学から、今こうして普通に社会人として生きてる。ここからいくらでも変えられる。頑張ってほしい。
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