長崎県立大学はFラン?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:40.0〜50.0(Tier C)

就職率:99.5%(就職希望者ベース・大学公式)

藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」

更新日:2026年4月 | 出典:長崎県立大学公式 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net

「長崎県立大学 Fラン」——微妙なラインだよな。上を見れば旧帝大や有名国立がいるし、下を見ればギリセーフとも思える。そのモヤモヤ、わかる。

ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。

長崎県立大学はFラン?偏差値と入試データで検証

まずは偏差値と入試の実態を確認しよう。長崎県立大学は長崎県が設置する公立大学で、佐世保とシーボルトの2キャンパスに5学部を擁する。河合塾の偏差値は40.0〜50.0。学部によってかなり幅がある。

学部別偏差値

学部 偏差値(河合塾)
国際社会学部 45.0〜50.0
経営学部 42.5〜50.0
看護栄養学部 42.5〜47.5
地域創造学部 42.5〜45.0
情報システム学部 40.0〜47.5

出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)

国際社会学部と経営学部の上限は50.0。情報システム学部の下限は40.0と、学部によって10ポイントの開きがある。「Fランか?」と聞かれたら、少なくとも偏差値的にはFランとは言えない。BF(ボーダーフリー)の学部は1つもなく、全学部で河合塾の偏差値が付いている。

そもそも長崎県立大学は公立大学だ。国公立大学で共通テストを受けて入る大学を「Fラン」と呼ぶのは、定義から言っても無理がある。共通テスト得点率は45〜62%が必要で、俺の大学の入試とは仕組み自体が違う。

入試の競争率も確認しておこう。

倍率(2025年度・一般選抜)

学部 倍率(2025年度・一般選抜)
情報システム学部 2.9倍
経営学部 2.6倍
国際社会学部 2.6倍
看護栄養学部 2.5倍
地域創造学部 1.5倍

出典:パスナビ(2025年度入試結果)

情報システム学部は2.9倍、経営学部と国際社会学部は2.6倍。2024年度は看護栄養学部が3.3倍に達するなど、年度によって変動はあるものの、全学部で倍率1.5倍以上を維持している。国公立大学で受験機会が限られる中でのこの倍率だから、「誰でも入れる」大学では明らかにない。

長崎県立大学の就職実績

偏差値を確認したところで、次に重要な就職データを見てみよう。大学の本当の価値は卒業後にどうなれるかで決まる。

学部別就職率

学部 卒業者数 就職希望者数 就職者数 就職率
経営学部 191 176 176 100.0%
国際社会学部 53 51 51 100.0%
情報システム学部 77 70 70 100.0%
地域創造学部 240 229 227 99.1%
看護栄養学部 94 77 76 98.7%
全体 655 603 600 99.5%

出典:長崎県立大学公式 進路・就職状況(令和5年度・2024年3月卒)

就職希望者603名中600名が就職。就職率99.5%。経営学部・国際社会学部・情報システム学部の3学部は100%だ。全国平均(約97%前後)を大きく上回っている。「Fラン」と検索されるような大学で、この数字はかなり優秀だ。

主要就職先

分野 主な就職先
金融 十八親和銀行 / 農林中央金庫 / 損害保険ジャパン / 明治安田生命保険
IT・メーカー 京セラコミュニケーションシステム / ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング / アクセンチュア / NTT東日本 / リコー / ソフトバンク
住宅・メーカー 積水ハウス / マツダ / スズキ / タカラスタンダード
サービス・小売 星野リゾート / ジャパネットホールディングス / 良品計画 / 全日本空輸
公務員 長崎県庁 / 佐世保市 / 長崎市 / 国土交通省九州地方整備局 / 兵庫県警察
医療 長崎大学病院 / 九州大学病院 / 福岡大学病院

出典:長崎県立大学公式 / マナビジョン(2024年3月卒業者実績)

アクセンチュア、ソニー系列、NTT東日本、農林中央金庫——大手・有名企業への就職実績がしっかりある。情報システム学部からIT企業への就職が強いのは当然として、経営学部からの金融機関、看護栄養学部からの大学病院と、学部ごとに出口がはっきりしている。

特に注目すべきは公務員就職の厚さだ。地域創造学部を中心に、長崎県庁・佐世保市・国土交通省と、地方公務員から国家公務員まで幅広い。公立大学ならではの行政機関との結びつきが活きている。

同偏差値帯の大学と比べると?

長崎県立大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ偏差値帯の公立大学と比較してみよう。

大学名 偏差値帯 就職率 学費(4年概算)
長崎県立大学 40.0〜50.0 99.5% 約250万円
北九州市立大学 40.0〜52.5 99.5% 約257万円
下関市立大学 45.0〜47.5 98.6% 約243万円

出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度実績・学費は県外/市外生)

偏差値帯はほぼ同水準。学費も公立大学同士で横並びの約250万円前後。私立大学が4年間で400万円超かかることを考えると、コスパは圧倒的に良い。

就職率は3校とも98%以上と高水準だが、長崎県立大学の99.5%は北九州市立大学と並んでトップ。5学部を持つ総合大学として、IT・公務員・医療と出口が多様な点は大きな強みだ。情報システム学部や看護栄養学部のように専門性の高い学部を持つ公立大学は九州でも限られている。

「長崎県立大学 Fラン」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人も多いと思う。じゃあなぜ「Fラン」と検索されるのか。

中位以上の偏差値にもかかわらず検索されるのは、「国公立大学」というカテゴリ内での相対比較が原因だ。長崎大学(国立)と比較されやすい立地にあり、「県立」という名前がどうしても「国立の下」というイメージを持たれやすい。ネット上の大学序列ランキングでは、国立>公立>私立という大雑把な格付けが流通していて、公立大学は実力以上に低く見られがちな構造がある。

さらに、2008年に旧・長崎県立大学と県立長崎シーボルト大学が統合して現在の形になった経緯もある。統合前の2大学それぞれの知名度が分散したまま、新しい大学名が全国的に浸透しきっていない面がある。キャンパスも佐世保とシーボルト(長与町)の2つに分かれているため、「どこにある大学?」というイメージの曖昧さが「Fラン」という安易なレッテルにつながりやすい。

ただし、データを見ればわかる通り、長崎県立大学の実態は「Fラン」というイメージとはまるで異なる。偏差値40〜50、倍率1.5〜2.9倍、就職率99.5%。これは全国の公立大学の中でも十分に優秀な水準だ。

まとめ ― 配られたカードで戦うために

データを見ればわかる通り、長崎県立大学は不安に思うような大学じゃない。偏差値も就職実績もしっかりしてる。

俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

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