偏差値帯:35.0〜37.5(Tier A)
就職率:97.9%(就職希望者ベース・大学公式)
藤原の一言:「不安に思う気持ちは痛いほどわかる。でもここから変えられる」
「室蘭工業大学 恥ずかしい」——検索した気持ち、痛いほどわかる。俺も偏差値37くらいの大学に通ってた。大学名を言うたびに空気が変わるあの感じ、何度も経験した。
でも、今更それを嘆いても仕方ない。ここから配られたカードで戦うしかない。だからまず、室蘭工業大学の現実をデータで確認していこう。
室蘭工業大学はFラン?誰でも入れる?偏差値と入試データで検証
まずは偏差値と入試の実態を確認しよう。室蘭工業大学は北海道室蘭市にある国立大学で、理工学部のみの単科大学だ。河合塾の偏差値は35.0〜37.5。学科によって差がある。
学部別偏差値
| 学科 | 偏差値(河合塾) |
|---|---|
| 創造工学科(昼間) | 37.5 |
| システム理化学科(昼間) | 35.0 |
| 理工学部(夜間主) | 35.0 |
出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)
システム理化学科と夜間主コースは35.0。創造工学科は37.5。国立大学としてはかなり低い偏差値帯にあるのは事実だ。「Fランか?」と聞かれれば、偏差値の数字だけ見ればそう言われても仕方ない水準ではある。
ただし、ここで見落としてはいけないのが国立大学であるという点。国立大学は共通テスト+二次試験の両方が課される。河合塾の偏差値は二次試験の難易度だけを反映しており、共通テストの得点率は38〜58%が必要になる。私大のように偏差値の数字1つで判断できる構造ではない。
「誰でも入れる」という声についても、倍率で確認しておこう。
倍率推移
| 年度 | 創造工学科(前期) | システム理化学科(前期) |
|---|---|---|
| 2025年度 | 1.5倍 | 1.1倍 |
| 2024年度 | 1.6倍 | 1.2倍 |
出典:パスナビ(2025年度・2024年度入試結果)
前期の倍率は1.1〜1.6倍。確かに高いとは言えない。システム理化学科の前期は1.1倍で、受験すればほぼ合格できる水準にある。ただし、後期日程では創造工学科3.5倍、システム理化学科3.8倍(2025年度)と跳ね上がる。「誰でも入れる」とまでは言えない。
そもそも、国立大学は共通テストで足切りされる可能性がある以上、私大のように「出せば受かる」構造ではない。偏差値の数字だけでFランと決めつけるのは、入試の仕組みを見ていない判断だ。
室蘭工業大学の就職実績
偏差値だけ見ると不安になるのはわかる。でも、大学の本当の価値は卒業後にどうなれるかで決まる。室蘭工業大学の就職データを見てみよう。
就職率
| 区分 | 就職率 |
|---|---|
| 学部卒 | 97.9% |
| 大学院修士 | 99.5% |
| 大学院博士 | 100% |
出典:室蘭工業大学公式(令和5年度実績)
学部卒の就職率97.9%、大学院修士は99.5%。全国平均を上回る水準だ。さらに注目すべきは、理工系の単科大学として卒業生の約46%が大学院に進学している点。就職組と進学組が明確に分かれており、就職を選んだ学生はほぼ全員が内定を得ている。
そしてもう一つ、驚くべきデータがある。有名企業400社実就職率ランキング2024で全国55位、北海道内では北海道大学に次ぐ2位だ。偏差値35の大学が、大手企業への就職率で全国トップ100に入っている。この事実は重い。
主要就職先
| 分野 | 主な就職先 |
|---|---|
| 電力・エネルギー | 北海道電力(12名) |
| 建設 | 竹中工務店(5名)/ 鹿島建設(5名) |
| 製造・精密機器 | ミネベアミツミ(5名) |
| IT・技術派遣 | メイテック(6名)/ ソフトクリエイトホールディングス(5名) |
| 公務員 | 札幌市役所(5名)/ 国土交通省北海道開発局(5名) |
出典:パスナビ(2024年4月〜2025年3月卒業者実績)
北海道電力に12名、竹中工務店・鹿島建設といったスーパーゼネコンにも複数名が就職している。国土交通省北海道開発局という国家公務員のポストにも実績がある。偏差値35の大学からこの就職先リストが出てくるのは、正直すごい。
理工系の単科大学という特性上、就職先は建設・製造・エネルギー・ITに集中している。逆に言えば、理系の専門性がそのまま就職に直結する構造になっている。文系総合大学とは就職の仕組みが根本的に違うんだ。
同偏差値帯の大学と比べると?
室蘭工業大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ偏差値帯にある北海道の理工系大学と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率 | 学費(4年概算) |
|---|---|---|---|
| 室蘭工業大学 | 35.0〜37.5 | 97.9% | 約243万円 |
| 北見工業大学 | 35.0〜37.5 | 98.0% | 約243万円 |
| 公立はこだて未来大学 | 37.5 | 97.2% | 約232万円 |
出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度実績)
3校とも就職率は97%以上で高水準。学費は国立大学の標準額で4年間で約243万円。私大理系の4年間が約600万円かかることを考えると、半額以下だ。
室蘭工業大学の最大の強みは、この学費で有名企業400社ランキング全国55位という就職実績を叩き出している点にある。偏差値が低くても、国立大学の理工系という看板と、専門性を活かしたキャリア支援が機能している。投資対効果は極めて高いと言っていい。
「室蘭工業大学 恥ずかしい」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「恥ずかしい」と検索されるのか。
最大の理由は、「国立大学なのに偏差値35」というギャップだ。世間一般に「国立大学=難関」というイメージが根強くある。実際、多くの国立大学は偏差値50以上だ。その中で室蘭工業大学の35.0という数字は目立つ。「国立のくせにFラン」という煽りがネット上で拡散されやすい構造がある。
さらに、室蘭という立地の問題もある。札幌から特急で約1時間半、人口8万人弱の地方都市。北海道内でも「わざわざ室蘭に行くの?」という反応をされることがある。都市部の大学と比べて華やかさに欠けるイメージが、「恥ずかしい」という検索の背景にあるのは否定できない。
ただし、データを見ればわかる通り、室蘭工業大学の実態はその検索イメージとは大きく異なる。就職率97.9%、有名企業ランキング全国55位、北海道電力や鹿島建設への就職実績——これは「恥ずかしい」では片づけられない成果だ。偏差値と立地だけで大学の全てが決まるわけじゃない。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
偏差値だけ見れば、不安に思う気持ちはわかる。俺も同じだった。
でも、全然どん底なんかじゃない。就職率97.9%。北海道電力・竹中工務店・鹿島建設——室蘭工業大学からでも、行動次第でこれだけの選択肢がある。しかも学費は4年間で約243万円。国立大学の理工系という武器は、思っている以上に強い。
俺も偏差値37の大学から、今こうして普通に社会人として生きてる。ここからいくらでも変えられる。頑張ってほしい。
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