近畿大学は恥ずかしい?Fラン?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:42.5〜57.5(Tier C・医学部除く)

就職率:98.2%(就職希望者ベース・近畿大学キャリアセンター)

藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」

更新日:2026年4月 | 出典:近畿大学公式 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net

「近畿大学 恥ずかしい」——微妙なラインだよな。上を見れば関関同立がいるし、下を見ればギリセーフとも思える。そのモヤモヤ、わかる。

ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。

近畿大学はFラン?誰でも入れる?偏差値と入試データで検証

まずは偏差値と入試の実態を確認しよう。近畿大学は15学部49学科を擁する西日本最大級の総合大学。学部によって偏差値の幅がかなり大きいのが特徴だ。

学部別偏差値

学部 偏差値(河合塾)
医学部 65.0
経済学部 47.5〜57.5
農学部(奈良) 45.0〜57.5
法学部 50.0〜55.0
総合社会学部 50.0〜55.0
情報学部 52.5〜55.0
建築学部 52.5〜55.0
経営学部 47.5〜55.0
文芸学部 45.0〜55.0
薬学部 52.5
国際学部 45.0〜52.5
理工学部 42.5〜52.5
看護学部 50.0
生物理工学部(和歌山) 37.5〜45.0
工学部(広島) 40.0〜45.0
産業理工学部(福岡) 40.0〜45.0

出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)

医学部65.0、法学部・経済学部の上限は55.0超。東大阪キャンパスの主要学部だけ見ても偏差値42.5〜57.5の範囲にあり、「Fラン」とは程遠い。一方、和歌山の生物理工学部は37.5まで下がる。この幅の広さが「Fラン」と検索される一因になっている。

ただし、偏差値37.5の学部があるからといって大学全体がFランになるわけではない。学部ごとに見るのが正確な評価だ。主要学部の偏差値中央値は50前後で、中堅上位〜準難関に位置する水準。「Fラン」も「誰でも入れる」も、データを見れば的外れな評価だとわかる。

入試の競争率も確認しておこう。近畿大学は志願者数日本一を10年以上連続で達成している大学でもある。

倍率推移(一般前期A日程)

学部 2025年度 2024年度
情報学部 9.3倍 13.2倍
経営学部 8.1倍 4.2倍
建築学部 7.8倍 7.6倍
経済学部 6.3倍 5.3倍
文芸学部 6.2倍 6.8倍
総合社会学部 6.0倍 6.3倍
法学部 5.2倍 2.6倍
国際学部 5.1倍 3.2倍
理工学部 4.1倍 3.6倍
薬学部 4.0倍 4.5倍
農学部 3.6倍 3.3倍

出典:パスナビ(2025年度・2024年度一般選抜前期A日程)

情報学部は2024年度に13.2倍という驚異的な倍率を記録。建築学部も常時7倍台を維持している。「誰でも入れる」どころか、人気学部は受かるのが相当難しい大学だ。全学部を通しても3〜9倍台の倍率があり、これは競争が激しい証拠。俺の大学とは比べものにならない世界だ。

近畿大学の就職実績

偏差値だけ見ていても全体像はわからない。出口の就職データを確認しよう。

学部別就職率

学部 卒業者数 就職者数 就職率
薬学部 168 148 98.0%
工学部(広島) 533 442 97.5%
理工学部 1,086 712 96.2%
生物理工学部(和歌山) 400 299 94.9%
産業理工学部(福岡) 370 305 94.7%
総合社会学部 487 440 93.8%
経営学部 1,405 1,266 93.3%
経済学部 747 679 93.2%
農学部(奈良) 670 496 92.3%
建築学部 274 178 90.4%
法学部 476 405 89.2%
国際学部 491 419 89.1%
文芸学部 513 420 85.8%
全体 7,740 6,302 92.6%

出典:学校法人近畿大学(令和6年度・学校基本調査に基づき作成。就職率=就職者数÷(卒業者数−進学者数−外国の学校入学者数)で算出)

上の表は学校基本調査ベースの就職率で、大学院進学者を除いた全卒業者が分母に入っている。法学部の89.2%は低く見えるかもしれないが、公務員試験浪人や司法試験準備中の学生が含まれるためだ。

就職を希望した学生に限った就職率(就職希望者ベース)は98.2%(2023年度実績・近畿大学キャリアセンター)。さらに就職者の68.9%が従業員500人以上の大企業に就職している。この数字はFランどころか、中堅以上の大学と比較しても遜色ないレベルだ。

主要就職先

学部 主な就職先
法学部 日本年金機構(11名)/ 大阪市役所(9名)/ 警視庁(4名)/ 関西みらい銀行
経済学部 大和ハウス工業(8名)/ 南都銀行(7名)/ ニトリ(6名)/ 関西みらい銀行
経営学部 ニトリ(8名)/ 大和ハウス工業(7名)/ 紀陽銀行(7名)/ 綜合警備保障
理工学部 関西電力(7名)/ 富士ソフト(7名)/ NTTデータ関西(6名)/ シャープ
建築学部 大和ハウス工業(17名)/ 一条工務店(7名)/ 積水ハウス(5名)
薬学部 スギ薬局(10名)/ ウエルシア薬局(6名)/ 近畿大学病院
農学部 山崎製パン(7名)/ 奈良県庁(7名)/ 林野庁(6名)/ タキイ種苗

出典:パスナビ(2024年3月卒業者実績)

大和ハウス工業、関西電力、NTTデータ、積水ハウス、シャープ——誰もが知る大手企業への就職実績がずらりと並ぶ。法学部からは大阪市役所や警視庁など公務員就職も厚い。建築学部から大和ハウス工業に17名というのは、特定企業とのパイプの太さを物語っている。

近畿大学のキャリアセンターは全国有数の規模で、低学年次からキャリアガイダンスやインターンシップ支援を展開。15学部の総合力を活かした業界研究会も充実しており、この手厚さが98.2%という就職率に直結している。

同偏差値帯の大学と比べると?

近畿大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ「産近甲龍」に属する2校と比較してみよう。

大学名 偏差値帯 就職率 学費(4年概算)
近畿大学 42.5〜57.5 98.2% 約470万円
甲南大学 45.0〜55.0 98.5% 約480万円
龍谷大学 42.5〜52.5 96.9% 約430万円

出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度実績。近畿大学・甲南大学は就職希望者ベース、龍谷大学は進路決定率)

偏差値帯はほぼ同水準だが、近畿大学は上限57.5と産近甲龍の中では最も高い偏差値帯を持つ。就職率は3校とも96〜98%台と高水準で大差ない。学費も文系4年間で430〜480万円の範囲に収まっており、ほぼ横並びだ。

ただし、近畿大学は15学部を持つスケールメリットがある。医学部から農学部まで幅広い学部構成は、他の産近甲龍にはない強みだ。特に情報学部や建築学部は偏差値52.5〜55.0と関関同立の一部学部に匹敵する水準にある。産近甲龍の中でも一歩抜けた存在と言っていい。

「近畿大学 恥ずかしい」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「恥ずかしい」と検索される理由がわからないと感じた人もいると思う。近畿大学が「恥ずかしい」と検索される背景には、偏差値の数字が一人歩きしている面がある。

中位以上の偏差値にもかかわらず検索されるのは、関関同立との比較で「もっと上に行けたのでは」という意識が働くからだ。関西の大学序列では、関関同立の下に「産近甲龍」というグループ分けが存在する。この「〇〇の下」という序列意識が、近畿大学の学生に不安を生んでいる。

さらに、近畿大学は志願者数日本一を10年以上連続で達成しているため、認知度が極めて高い。知名度が高い分だけネット上で話題にされやすく、「恥ずかしい」「Fラン」といった検索ワードが生まれやすい。これは大学の質の問題ではなく、注目度の高さゆえの現象だ。

もう一つ、偏差値の幅の広さも背景にある。生物理工学部(和歌山)の37.5から医学部の65.0まで、偏差値差が27.5ポイントもある。下限の37.5だけを切り取って「Fラン」と言う声があるが、これは東大阪キャンパスの主要学部の実態とはかけ離れている。法学部50.0〜55.0、情報学部52.5〜55.0——学部ごとに見れば、関関同立の一部学部と遜色ない水準だ。

ただし、データを見ればわかる通り、近畿大学の実態は「恥ずかしい」という検索イメージとは異なる部分が多い。倍率3〜9倍、就職率98.2%、大手企業への就職実績——これは十分に誇れる数字だ。

まとめ ― 配られたカードで戦うために

データを見ればわかる通り、近畿大学は不安に思うような大学じゃない。偏差値も就職実績もしっかりしてる。

俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

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