兵庫県立大学はFラン?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:47.5〜57.5(Tier C)

就職率:98.7%(就職希望者ベース・パスナビ)

藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」

更新日:2026年4月 | 出典:兵庫県立大学公式 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net

「兵庫県立大学 Fラン」——微妙なラインだよな。上を見れば神戸大や旧帝がいるし、下を見ればギリセーフとも思える。そのモヤモヤ、わかる。

ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。

兵庫県立大学はFラン?偏差値と入試データで検証

まずは偏差値を確認しよう。兵庫県立大学は兵庫県が設置する公立の総合大学で、6学部を擁している。河合塾の偏差値は47.5〜57.5。学部によってかなり幅がある。

学部別偏差値

学部 偏差値(河合塾)
国際商経学部 50.0〜57.5
社会情報科学部 52.5〜55.0
理学部 52.5〜55.0
環境人間学部 50.0〜52.5
工学部 47.5〜52.5
看護学部 共テ得点率のみ(偏差値非公表)

出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)

国際商経学部の上限は57.5、工学部の下限でも47.5。偏差値帯の中央値はおよそ52.5で、Fランとは到底言えない水準だ。共通テストの得点率も61〜77%が求められる。俺の大学とは入試のレベルが全く違う。

ちなみに兵庫県立大学は2004年に旧・神戸商科大学、姫路工業大学、兵庫県立看護大学の3校が統合して誕生した大学だ。特に旧・神戸商科大学は1929年設立で、商経系の分野では90年以上の歴史と実績がある。入試倍率を見ても、「誰でも入れる」なんてことはない。

倍率推移

年度 倍率(一般選抜・全体)
2025年度 2.0〜4.9倍
2024年度 1.7〜4.3倍

出典:パスナビ / マナビジョン

倍率は2〜5倍台で推移しており、環境人間学部の後期は12.9倍という年もある。国公立大学は受験機会が限られている中でこの倍率だから、合格した時点で十分に力がある。工学部は前期で2.3〜2.9倍、社会情報科学部の中期は4.9倍と、学部・日程によって競争率に差があるのも特徴だ。

さらに2026年度からは兵庫県在住の学生を対象とした授業料無償化制度がスタートしている。これにより志願者が増加する可能性もあり、今後倍率がさらに上がることも予想される。

兵庫県立大学の就職実績

偏差値だけではなく、卒業後の進路も確認しよう。兵庫県立大学の就職データは、公立大学としてかなり堅実だ。

学部別就職率

学部 卒業者数 就職希望者数 就職者数 就職率
理学部 159 40 40 100%
看護学部 97 91 91 100%
工学部 332 112 111 99.1%
国際商経学部 351 308 303 98.4%
環境人間学部 198 176 173 98.3%
社会情報科学部 92 55 54 98.2%
全体 1,229 782 772 98.7%

出典:パスナビ(2024年度卒業生実績)

就職希望者782名のうち772名が就職。就職率98.7%。理学部と看護学部は100%だ。理学部の卒業者159名に対して就職希望者が40名なのは、約75%が大学院に進学しているため。工学部も卒業者332名中、就職希望者は112名で、約66%が大学院へ進む。研究機関としての機能も充実している証拠だ。

主要就職先

学部 主な就職先
国際商経学部 兵庫県庁 / 神戸市役所 / 大阪国税局 / 日本政策金融公庫 / アクセンチュア / 野村證券 / 三井住友信託銀行 / 良品計画
工学部 三菱電機 / ダイキン工業 / 京セラ / 神戸製鋼所 / デンソーテン / 川崎重工業 / NTTデータMSE
社会情報科学部 富士通 / SCSK / SRIシステムズ / アサツーディ・ケイ
理学部 兵庫県教育委員会 / 三菱マテリアル / 東洋紡 / マイクロンメモリジャパン / Sky
環境人間学部 兵庫県庁 / 神戸市役所 / 明石市役所 / 積水ハウス / コープこうべ / みなと銀行
看護学部 兵庫県立尼崎総合医療センター / 兵庫県立はりま姫路総合医療センター / 神戸市立医療センター中央市民病院

出典:パスナビ / 兵庫県立大学公式(2024年3月卒業者実績)

三菱電機、ダイキン工業、京セラ、神戸製鋼所——大手メーカーや官公庁への就職実績がしっかりある。国際商経学部からは兵庫県庁や大阪国税局のほか、アクセンチュアや野村證券といったコンサル・金融系にも進んでいる。環境人間学部は地元自治体への就職が厚く、看護学部は県立病院を中心に専門性を活かした進路が際立つ。学部ごとに明確な強みがある大学だ。

特に工学部から三菱電機・ダイキン工業・京セラという関西を代表するメーカーに就職できているのは注目に値する。これらは東京の有名私大でも簡単には入れない企業ばかりだ。地方公立大学の底力がデータに表れている。

同偏差値帯の大学と比べると?

兵庫県立大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ偏差値帯の近隣公立大学と比較してみよう。

大学名 偏差値帯 就職率 学費(4年概算)
兵庫県立大学 47.5〜57.5 98.7% 約250万円
県立広島大学 47.5〜55.0 約97% 約250万円
岡山県立大学 45.0〜52.5 約98.5% 約250万円

出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度実績)

偏差値帯は兵庫県立大学がやや上。就職率は3校とも97%以上と高水準だが、兵庫県立大学の98.7%はわずかに頭一つ抜けている。学費は公立大学ならではの4年間で約250万円。私大が4年間で400万円以上かかることを考えると、コスパは非常に高い。三菱電機やダイキンに就職できる大学にこの学費で通えるのだから、Fランという評価がいかに的外れかわかるだろう。

公立大学の学費の安さは数字以上のインパクトがある。奨学金の返済負担が軽く済む分、卒業後のキャリア選択の自由度が高まる。「やりたい仕事」と「稼げる仕事」を天秤にかけるとき、学費の借金が少ないことは大きなアドバンテージになる。

「兵庫県立大学 Fラン」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くないどころか、かなりしっかりしている」と感じた人も多いはず。ではなぜ「Fラン」と検索されるのか。

兵庫県立大学が「Fラン」と検索される背景には、偏差値の数字が一人歩きしている面がある。中位以上の偏差値にもかかわらず検索されるのは、同じ兵庫県内に神戸大学という旧帝級の大学があり、「もっと上に行けたのでは」という意識が働きやすいからだ。

また、工学部の偏差値下限が47.5であることから、「50を切る学部がある=Fラン」という短絡的な判断をされることもある。しかし47.5は国公立大学の二次試験偏差値であり、共通テストの得点率を加味すれば実質的な難易度はもっと高い。私立大学の偏差値と単純比較はできない

さらに、6つのキャンパスが姫路・神戸・播磨など県内各地に分散していることも、知名度が集約しにくい一因だ。「兵庫県立大学」という名前自体が地味に感じられやすく、関西圏以外での認知度が低い面もある。ネット上の大学ランキングサイトや匿名掲示板では、偏差値の数字だけを切り取って「Fラン」とレッテルを貼る投稿が拡散されやすい構造がある。

ただし、データを見ればわかる通り、兵庫県立大学の実態は「Fラン」というイメージとは異なる部分しかない。就職率98.7%、三菱電機やダイキンへの就職実績——これは「Fラン」では片づけられない成果だ。偏差値という1つの数字だけで、大学の全てが決まるわけじゃない。

まとめ ― 配られたカードで戦うために

データを見ればわかる通り、兵庫県立大学は不安に思うような大学じゃない。偏差値も就職実績もしっかりしてる。

俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

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